ホーム > ようこそ市議会へ > 議会の広報 > 明石市議会だより一覧 > 第255号 令和4年1月発行 第2回定例会12月議会
更新日:2022年1月9日
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あかし市議会だよりは、日刊新聞6紙に折り込んで各家庭に配布しています。
議会局のほか、行政情報センター、各市民センター・サービスコーナーで無料で配布しておりますのでご自由にお持ちください。
また、目の不自由な方々等を対象に、音声版(CD)を作成しています。貸し出しを希望される方は、議会局総務課までご連絡ください。
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あかし市議会だより255号
2022年(令和4年)1月9日発行
巻頭写真
11月に本市で開催される全国豊かな海づくり大会兵庫大会の1年前プレイベントでの漁船によるパレードの様子。(明石港ベランダ護岸)
令和3年第2回定例会12月議会が11月29日から12月21日まで開かれました。明石市旧優生保護法被害者等の尊厳回復及び支援に関する条例制定や明石市工場立地法地域準則条例制定など、議案13件を可決、令和3年度明石市一般会計補正予算(第5号)専決処分不承認に係る措置の報告のことなど、報告2件を受理したほか、請願2件を採択しました。
ポストコロナ社会を見据えて
明石市議会議長 榎本 和夫
市民の皆様におかれましては、輝かしい新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。平素より、市議会に温かいご理解とご支援を賜っておりますことに、心から御礼申し上げます。
さて、今なお収束が見えない新型コロナウイルス感染症は、市民生活や地域経済に多大な影響を及ぼし、多くの方々が先の見えない状況に大きな不安を抱えていることと存じます。これまで市議会は、この難局を乗り越えるため、ポストコロナ社会を見据えた長期的な視点に立ち、多様な市民の声を迅速かつ的確に市政に反映させるため、市長等の執行機関と真摯(しんし)に議論を重ね、政策提言を行ってまいりました。
引き続き、意思決定機関として、また、執行機関の監視・評価機関としての役割と責任を十分に果たすとともに、より身近な開かれた議会として、審議内容や市政課題への取り組みなどを積極的に情報発信し、市民から信頼される市議会となるよう全力を注いでまいります。
本年が市民の皆様にとって希望に満ちた一年となりますよう、心からご祈念申し上げます。
謹賀新年
自民党 真誠会 じみんとう しんせいかい
石井 宏法 いしい ひろのり
井藤 圭順 いとう けいじゅん
灰野 修平 はいの しゅうへい
林 健太 はやし けんた
寺井 吉広 てらい よしひろ
榎本 和夫 えのもと かずお
千住 啓介 せんじゅう けいすけ
三好 宏 みよし ひろし
穐原 成人 あきはら なりひと
辰巳 浩司 たつみ こうじ
坂口 光男 さかぐち みつお
公明党 こうめいとう
国出 拓志 くにで ひろし
飯田 伸子 いいだ のぶこ
尾倉 あき子 おぐら あきこ
佐々木 敏 ささき さとし
松井 久美子 まつい くみこ
梅田 宏希 うめだ こうき
明石かがやきネット あかしかがやきネット
竹内 きよ子 たけうち きよこ
林 丸美 はやし まろみ
吉田 秀夫 よしだ ひでお
日本共産党 にほんきょうさんとう
楠本 美紀 くすもと みき
辻本 達也 つじもと たつや
維新の会 いしんのかい
北川 貴則 きたがわ たかのり
森 勝子 もり かつこ
スマイル会 スマイルかい
家根谷 敦子 やねたに あつこ
フォーラム明石 フォーラムあかし
宮坂 祐太 みやさか ゆうた
大路会 おおじかい
出雲 晶三 いづも しょうぞう
未来明石 みらいあかし
大西 洋紀 おおにし ひろのり
かけはしSDGs かけはしエスディージーズ
丸谷 聡子 まるたに さとこ
マチイロ
市議会だよりをスマホで読める
利用にはアプリのダウンロードが必要です。
2面 市政を問う 24人が登壇 質疑・一般質問
3面 参加者募集のお知らせ 親子で議会体験ツアー・若者との意見交換会
5面 豊かな海づくりに向けた提言
6面 委員会の審査を紹介
7面 特集 市議会ホームページが新しくなりました
8面 各議員の議案等に対する賛否を掲載 議案の賛否一覧
市議会議員は公職選挙法で年賀状や寄付、祝いなどは禁止されています。皆様のご理解をお願い申し上げます。
12月6日、7日、8日の本会議では、24人の議員が一般質問を行い、市の見解を求めました。また、議員提出議案について質疑を行いました。発言者と質問項目の一覧は下段に、主な内容は2面から5面に掲載しています。なお、QRコードを読み取ると本会議の録画映像をご覧いただけます。
発言順 名前のあとは会派名
竹内 きよ子(明石かがやきネット)
1 第6波に向けての新型コロナウイルス対策 2 教育現場から見たジェンダー平等に向けて 3 明石市立明石養護学校への支援策
三好 宏(自民党 真誠会・代表質問)
1 あかし生活・地域経済応援キャンペーン 2 旧市立図書館跡地の管理とこれからの利活用 3 大久保北部遊休地の利活用
梅田 宏希(公明党)
1 新型コロナウイルスワクチンの接種 2 統合型校務支援システム
林 丸美(明石かがやきネット)
1 誰にとってもやさしい選挙 2 本のまちを核とした住民サービスの向上
井藤 圭順(自民党 真誠会)
1 自治会の情報発信の方法 2 大蔵海岸のさらなる利用促進
飯田 伸子(公明党)
1 既存の支援制度の対象外となる市民への支援 2 暗所視支援眼鏡の日常生活用具の給付対象品目への追加
吉田 秀夫(明石かがやきネット)
1 こどもの養育費緊急支援事業 2 公契約条例制定 3 ごみ行政
灰野 修平(自民党 真誠会)
1 大久保駅周辺の公共公益施設用地の整備計画 2 本市の学校教育の現状と課題
佐々木 敏(公明党)
1 悪質商法・詐欺の対策 2 障害者スポーツへの助成
林 健太(自民党 真誠会)
1 市内小中学校が抱える各種課題とその対応 2 子供・子育て環境整備
尾倉 あき子(公明党)
1 コロナ禍の影響による空き店舗の活用促進への支援 2 ムクドリの被害への対策 3 災害時の要配慮者への避難支援体制 4 全国豊かな海づくり大会兵庫大会開催に向けての取組
寺井 吉広(自民党 真誠会)
1 海岸海域の安全確保 2 産前、産後ケアと教育 3 明石の文化を生かした観光振興と地域の活性化
松井 久美子(公明党)
1 HPV(子宮頸がん予防)ワクチンの積極的勧奨の再開決定を受けた本市の今後の取組 2 HSC(ハイリー・センシティブ・チャイルド)への対応 3 エスディージーズと明石市ジェンダー平等の取組 4 市内にストリートピアノの設置拡充を
千住 啓介(自民党 真誠会)
1 地方創生臨時交付金 2 本市の職員体制 3 全国豊かな海づくり大会兵庫大会
辰巳 浩司(自民党 真誠会)
1 大規模な都市開発プロジェクトの取組 2 商店街の組織力強化
楠本 美紀(日本共産党)
1 旧優生保護法被害者等支援条例 2 「ありのままがあたりまえのまちへ」LGBTQ施策 3 痴漢は犯罪、加害者も被害者もつくらない明石市に
森 勝子(維新の会)
1 明石港東外港地区への県立図書館移転 2 西明石駅周辺のまちづくり 3 北朝鮮による日本人拉致問題解決に向けて 4 犬猫殺処分ゼロへの取組
家根谷 敦子(スマイル会)
1 旧優生保護法被害者等支援 2 障害者支援
宮坂 祐太(フォーラム明石)
1 立地適正化計画の策定
出雲 晶三(大路会)
1 明石川の治水と災害時の停電対策 2 JR西明石駅南地区の都市計画道路
大西 洋紀(未来明石)
1 人口30万人を達成した中核市としての明石市の消防力
丸谷 聡子(かけはしエスディージーズ)
1 工場緑地面積率に係る条例制定 2 明石市の市民参画推進 3 県立明石公園の樹木伐採とリノベーション計画 4 大久保北部の里山の自然を生かした有効活用
辻本 達也(日本共産党)
1 兵庫県立図書館の移転に関する要望及び旧市立図書館設置許可に係る県の対応 2 公契約条例 3 アスベスト対策 4 過去の事件・事故から得た教訓を生かした市政運営 5 神鋼不動産株式会社との賃借権確認調停事件
北川 貴則(維新の会)
1 コロナに負けない生活支援と福祉の充実 2 「安全なまち明石」の実現のための危機管理 3 地場産業の育成
12月8日質疑
◎議員提出議案第4号 明石市工場立地法地域準則条例制定のこと
辻本達也(日本共産党) 丸谷聡子(かけはしエスディージーズ)
明石港東外港地区
県立図書館の移転を提案
県知事へ協議を依頼
問 市長は兵庫県に対し、市役所新庁舎建設予定地に隣接する明石港砂利揚げ場跡地への県立図書館の移転を提案したと聞いたが、実現する見込みはあるのか。
答 本市は、明石港東外港地区の再開発について、県と連携した取り組みを進めている。こうした中、市長は令和3年3月に、明石海峡を望む眺望に優れた当地区への県立図書館を含む公共施設を中心とする整備を県に提案した。その内容は、県立図書館の移転に加え、文化芸術センターや全国豊かな海づくり大会の記念施設となる水族館、海の博物館の建設である。これらに、市役所新庁舎や展望広場、公園、クルージングターミナルが加わると、住民にとって魅力あふれるにぎわいの空間が生まれると考える。
現在、この提案については、県知事との協議を依頼しているところであり、今後、具体的な協議を進めていきたい。
写真説明 魅力あふれる空間となるのか
事故から20年
全職員へ研修
教訓を継承
問 平成13年の明石市民夏まつり事故と大蔵海岸砂浜陥没事故から20年たつが、教訓を次の世代に継承していくことが重要である。市の取り組みを聞く。
答 本市は、7月21日を市民安全の日とし、毎年職員研修を行っている。事故後の入庁者の割合が増えたことから、25年以降は若手職員向けの研修を実施し、28年からは大蔵海岸で遺族会の代表者から講話を聴く機会を設けている。20年の節目となる今年度は、全職員に研修を実施した。
また、事故を教訓に、市内で安全に係る事案が発生した際は、総合安全対策室に情報を集約して必要な対応を行う体制や、市のイベントは全て安全対策計画を事前に策定し、同室がチェックする仕組みに加え、年2回、市施設の一斉点検を行っている。今後も、事故の教訓と安全文化の継承を図る取り組みを進めていく。
LGBTQプラス
互いに認め合う
まちづくり
問 LGBTQ施策の取り組み状況と今後の方向性を聞く。
答 本市は、令和2年に専門相談窓口である明石にじいろ相談を開設し、事情に応じたきめ細やかな情報提供や支援を行っている。また、パートナーだけでなく、共に暮らす子どもとの関係も証明する全国初のパートナーシップ・ファミリーシップ制度を導入するなど、ソジー(性的指向、性自認、性表現)にかかわらず、誰もが自分らしく生き、互いを認め合える、ありのままがあたりまえのまちを目指している。その実現に向けては、市民にソジーに関する理解を広め、共通理解を醸成することに加えて、当事者が安心して暮らせる環境整備が重要と考えている。
今後も情報発信や研修、啓発を積極的に行うとともに、侮辱的な言動を防止するために、他市の事例も参考に、条例制定も含めた方策を検討していく。
写真説明 明石にじいろ階段(パピオスあかし)
持続可能な都市を目指す
明石市立地適正化計画
令和4年度中に策定へ
問 本市の立地適正化計画の策定に向けた取り組み状況を聞く。
答 同計画の策定にあたり本市は、市内全域の均衡ある発展を目指し、居住誘導区域と都市機能誘導区域の設定を進めている。
本市の場合は、市街化区域のほぼ全域が居住誘導区域になり得る。また、工業専用地域も用途地域の変更により、居住誘導区域にすることができるため、用途地域の見直しも検討していく。都市機能誘導区域は、駅を中心とする考えに加え、主要な幹線道路沿いなど、本市の医療や福祉、商業、行政の窓口機能等を考慮した上で検討を進める予定だ。
今後のスケジュールは、令和4年1月に庁内関係部署で構成する明石市立地適正化計画検討会議を設置し、秋頃にパブリックコメントや市民説明会などを実施、12月議会で計画案の報告を行い、4年度中に策定することを目指している。
被害をなくそう
悪質商法や詐欺
表彰制度の検討を
問 悪質商法や詐欺から市民を守る対策として、消費生活センターに警察官OBを配置できないか。また、被害を未然に防止した人に対する表彰や報奨金制度を創設できないか。
答 現在、総合安全対策室には、現役警察官の出向者などが配置されている。緊急時には、明石警察署からの応援体制も整っていることから、消費生活センターに警察官OBは配置していない。今後も、市民や職員の安全確保のため、市と警察署が連携して対応していく。
また、詐欺などの被害を未然に防止した人に対して、警察署長が感謝状を贈呈したことが新聞等で報道されることは、市民への注意喚起につながっている。市においても同様の表彰をすることにより、さらなる注意喚起と未然防止に協力しようという市民意識の高揚効果が期待できる。今後、どのような制度の創設が可能か、調査・研究していきたい。
本のまち明石
受け取り場所の増設と
図書館の新設は
問 本のまちを掲げる本市として、図書の受け取り場所の増設や新たな図書館の設置について聞く。
答 現在、予約図書は、あかし市民図書館や西部図書館のほか、市内78カ所を巡回する移動図書館で受け取ることができる。子育て世帯や高齢者施設等の入所者など、来館することが難しい人から、図書の貸し出し方法の工夫を求める要望が多いため、市施設での受け取り場所の増設を検討していく。
また、近くに図書館がないため利用していないとの声や、西明石や大久保に図書館を設置してほしいとの要望が多く寄せられている。中核市の図書館設置数の平均は、1市当たり5・4館であり、本市としては、整備の必要性を感じている。新たな図書館は、市民交流や学習活動との連携を図ることができる複合型施設への設置が望ましいと考えている。
写真説明 移動図書館車(めぐりん)
消防力の強化
将来を見据え
人員の確保を
問 人口30万人の本市は、消防庁が策定した消防力の整備指針で定める施設数や人員の基準を満たしているのか。また、減少する消防団員の確保に向けた対策について聞く。
答 整備指針では人口30万人都市の施設数は、9署を基準としているが、道路事情や人口の密集状況など、地域の実情に即した設置を定めている。本市の現場への到着時間は全国平均を下回っていることから、現在の1本部1署6分署の体制で十分機能していると考える。人員は、定数を今年度26人増員し、264人としたことで体制の強化を図っている。
消防団員の確保については、団員の定年を段階的に引き上げ、60歳としたほか、報酬引き上げの検討を行っている。また、広報あかしや消防局のホームページに募集案内を掲載するなど、今後も消防団と協力しながら団員の確保に努めていく。
HSC(ハイリー・センシティブ・チャイルド)の子ども
障害ではなく個性
適切な支援を
問 HSCは人一倍繊細な子どもで、病気や障害ではなく、生まれつきの性質と言われている。早期支援をするため5歳児健診の導入への考えを聞く。
答 HSCは発達の問題ではなく、子どもの個性であるが、周囲から理解されにくく、保護者の不安や不登校の要因の一つとなっている。本市は、保健師等による育児や発達についての相談支援体制を整え、保護者に寄り添う支援に努めている。
また、5歳児健診の必要性については、まずは5歳児の保護者全員に発達の確認ができるリーフレットを配布し、適切な相談支援につなげられるよう幼稚園などとの連携を検討する。今後は保育、教育など、さまざまな分野でHSC等の理解を深め、早期の気付き、適切な支援に努めていく。
西明石南地区のまちづくり
まずは駅前広場と
アクセス道路の整備
問 西明石駅南地区の都市計画道路の取り組みについて聞く。
答 本市はJR西日本と協定を締結し、西明石駅や駅周辺の活性化に取り組んでいる。まずは、六甲バター工場跡地に駅前空間の整備を予定しており、JR西日本は駅ビルや改札口、市は駅前広場やアクセス道路を整備していく。道路整備のために必要となる土地や建物の権利者には、個別説明を開始しており、引き続き丁寧な説明を行うとともに、地域住民への説明会を開催する。都市計画の決定後は、道路の詳細設計、用地測量、物件調査、用地取得を経て工事を行う。完成は、事業着手から5年程度を予定している。
また、用地費や工事費等の事業費は、旧国鉄清算事業団用地の開発による収益や国からの補助制度を活用することなどにより、実質的な市の事業費負担がないようにしていく。
写真説明 六甲バター工場跡地を整備
中学校の制服
男女問わず
選択できる制服に
問 ジェンダー平等の視点から、市内中学校の制服の在り方について、市の考えを問う。
答 近年、価値観や性の捉え方が多様化する中、全国的に制服の在り方が問われている。性に違和感を感じつつ、誰にも相談できず自分を否定し、苦しむ生徒に寄り添い救うことは、今すぐ解決すべき課題であると認識している。そのため、制服等に関する相談体制の充実を図るとともに、個々の状況に応じた丁寧な対応に努めている。
各校では、一人一人の個性や意思を尊重し、生徒が自由にスラックスとスカートを選択できるよう対応している。しかし、デザイン的にアンバランスな組み合わせになる制服もあるため、現在の制服に加え、希望者が選択することができるジェンダーレスな明石市の標準服を早期に導入したいと考えている。
ワクチン接種3回目
個別接種が基本
希望者が接種できる体制を
問 新型コロナウイルス感染症の第6波が懸念される中、3回目のワクチン接種が始まるが、今後の市の対応について聞く。
答 本市は、個別接種を基本とするが、集団接種会場も設置していく。希望する人が接種できる体制を整えるとともに、接種をためらう人への差別がないよう対応していく。また、必要に応じて配慮を行うなど、市民に寄り添ったワクチン接種を行っていく。
令和3年12月1日時点で、12歳以上の対象者の約8割が2回目の接種を終えている。しかし、年齢層が下がるにつれて接種率も下がっており、特に、12歳から19歳の1回目の接種率は6割程度である。無料で接種が受けられる期間は4年9月30日まで延長となっていることから、今後も集団接種を継続するなど、若年層を含めた未接種者の接種機会の確保にも努めていく。
○採択された請願
明石市旧優生保護法被害者等の尊厳回復及び支援に関する条例制定を求める請願
市立明石商業高等学校福祉科の早期実現を求める請願
○不採択となった請願
エスディージーズ未来都市明石市として工場緑地のあり方検討会の結論に基づく工場緑地面積率にかかる条例制定を求める請願
小学生対象 先着順
日時 令和4年2月5日(土曜日)午後1時から1時間程度
内容 模擬本会議を体験、議会棟の探検ほか
場所 市役所議会棟
対象 市内在住・在学の小学4から6年生と保護者
定員 4組 ※1組は原則2人
募集期間 1月15日(土曜日)午前9時~1月26日(水曜日)
申込方法 ①メール(全員の氏名・ふりがな・学年・日中連絡のとれる電話番号と件名「親子で議会体験ツアー」)②ファックス(申込様式は市議会ホームページに掲載)のいずれかにて議会局総務課へ
お問い合わせ 議会局総務課
電話: 911-2600 ファックス: 918-5112 メールアドレス: gikai@city.akashi.lg.jp
応募フォーム
明石市議会かける若者 オンライン ズーム 議員と交流 ざっくばらんに 議員ってどんなことしてるの あなたの疑問に議員が答えます 一番身近な政治家 議会にモノ申したい人集まれ 若者から声をあげよう 未来 明石が好きな人と繋がりたい
日時 令和4年1月28日(金曜日)午後7時から1時間程度
対象 市内在住・在勤・在学の25歳以下の人
定員 10人程度(応募多数時は抽選)
申込方法 下記の応募フォーム、メール、ファックスのいずれかから①氏名②年齢③電話番号④メールアドレス⑤学校名・学年または職業⑥市議会議員への質問を記載して1月15日(土曜日)までに議会局議事課へ
お問い合わせ 議会局議事課
電話: 918-5060 ファックス: 918-5112 メールアドレス: gijika@city.akashi.lg.jp
応募フォーム
誰も取り残さない
寄り添う支援と
地域での支え合い
問 公的支援制度の対象とならない市民に対して、きめ細やかな支援ができないか。
答 市内に6カ所ある地域総合支援センターでは、相談者の属性や世代、分野を問わず、広く相談を受け付けている。相談内容が公的支援制度の対象に当てはまらない場合は、各中学校区に配置している生活支援コーディネーターを中心に、支援が必要な人と地域ボランティア等とのマッチングに努め、一人一人に寄り添う支援につなげている。
また、主に地域支え合いの家などの地域の居場所から声掛けや見守り、訪問活動など、住民による支え合いの仕組みづくりが進められている地区もある。市としては、地域で支え合う意識の向上や多様な居場所づくりの推進、地域ボランティアの育成支援等に取り組む必要性を強く認識している。
写真説明 あさぎり・おおくら総合支援センター
暗所視支援眼鏡への助成
実用性・安全性の見極め必要
優先度を考慮し検討
問 視覚障害者の中に、暗い場所などで物が見えにくくなる夜盲症(やもうしょう)の人がいる。日常生活用具給付事業の対象に暗所視支援眼鏡の購入費用の助成を追加すべきと考えるが、市の見解を聞く。
答 現在、本市では移動用リフトや入浴補助用具、電気式たん吸入器、視覚障害者用拡大読書器などの50種目を給付対象用具としている。
暗所視支援眼鏡は、カメラが捉えた暗闇の映像が目の前のディスプレイに明るく投影されることで、暗い場所でも物が見えるようになる眼鏡タイプの装置である。当該装置は、販売開始から3年程度で、実用性や安全性などを慎重に見極める必要がある。また、さまざまな障害者団体から、日常生活用具の対象種目の追加や見直しの要望があるため、事業全体として優先度などを考慮し検討したい。
不安や悩みに寄り添う
妊娠期からの切れ目ない支援
安心して産み育てられるまちへ
問 産前・産後の母親の孤立を防ぐ心身ケアの取り組みについて聞く。
答 本市は、安心して子どもを産み、子育てができるまちを目指し、妊娠期からの切れ目ない支援に努めている。市内5カ所の子育て支援センターや明石駅前のこども広場では、妊産婦が抱える不安や悩みに寄り添うため、子育て講座等を開催している。また、28小学校区ごとに設置する子育て学習室の支援にも取り組んでいる。
このほか、産後の不安解消や休息のため、助産師や保健師の専門職が、医療機関や助産所および自宅で、沐浴(もくよく)や授乳など育児のサポートを行う産後ケア事業を実施している。さらに、令和2年10月には、生後3カ月から1歳までの間、支援員が毎月紙おむつ等を無料で届け、子育て相談に応じる0歳児見守り訪問事業を開始したところだ。今後も、子育て支援体制の強化に努めていく。
不登校などへの対策
教職員の対応力向上と
さまざまな取り組み進める
問 不登校やいじめ、ちゅう1ギャップ対策を聞く。
答 不登校については、教職員間で早期対応マニュアルの共有を図るとともに、研修会の充実など対応力の向上に努めている。また、カウンセラーなどを学校に配置し、心理的・福祉的な支援のほか、学校以外の学びの場として、市は適応教室の運営に加え、フリースペースを開設する民間団体とも連携している。
いじめに対しては、日頃から子どもの様子を観察することやアンケートの実施、定期的な教育相談期間の設定など、相談しやすい環境づくりに努めている。
ちゅう1ギャップ解消に向けた取り組みは、不登校やいじめ対策の観点からも重要であり、中学1年生の35人学級や小中連携の取り組みである校区ユニット、小学校高学年における教科担任制の導入などを進めているところだ。
保育施設の入所申し込み
利便性向上と事務の効率化へ
電子申請を早期導入
問 保育施設への入所申し込みについて、申請者の負担軽減と事務の効率化のため、早急に電子申請を導入すべきと考えるが、市の見解を問う。
答 本市は、令和2年度から郵送での提出を可能としたが、原則は紙様式による窓口での受け付けとしている。これは、その場で書類の確認を行うことで再提出を未然に防ぎ、アレルギー食などの聞き取りや入所に関するさまざまな相談に対応するためである。
一方、電子申請の活用は、書類の入手や市役所への来庁が不要となること、24時間申請できるといった市民の利便性向上だけでなく、システムへの入力作業が不要になるなど、事務の効率化による職員の負担軽減にもつながる。本市では、今年度から希望施設の変更など簡易な手続きについては導入しており、今後は入所申し込みについても導入できるよう早急に取り組む。
大蔵海岸での自然観察
体験型施設を整備
さらなる内容の充実を
問 大蔵海岸に新たに開設した自然観察ゾーンおよび自然観察センターの利用状況と今後の取り組みを聞く。
答 本市は、子どもたちが生き物と触れ合い、遊び・学び・喜びを体験できる自然観察ゾーンとして磯浜に潮だまりを設けるとともに、観察セットの無料貸し出しや図鑑などが閲覧できる自然観察センターを整備し、令和3年7月22日から10月までの土日・祝日に開所した。利用人数は、延べ約1200人で、大半が市内の小学校低学年以下の家族連れであったが、神戸市や県外からの来場もあった。
利用者からは、手ぶらで気軽に生物観察ができた、足洗い場があり便利という声がある一方、魚を見られず残念だったという声もあった。今後は、魚などに加え、海草や希少なかいひん植物も観察できるよう、観察資材や図鑑等を充実させていく。
写真説明 海の生き物を観察できる自然観察ゾーン
ムクドリの被害
課題解決に試行錯誤
効果的な対策は
問 明石駅周辺のムクドリの被害状況と今後の対策を聞く。
答 市には、大量に飛来するムクドリが歩道上にふんを落とし、歩行しにくいなどの苦情が多く寄せられている。ムクドリは、鳥獣保護管理法により、保護や管理が求められているため、慎重に取り扱わなければならず、樹木の剪定(せんてい)や電線に止まりにくくするなどの対策を行ってきたが、根本的な解決には至っていない。このような中、国道2号明石駅前交差点改良工事を施工する請負業者が、天敵であるタカを使い追い払う試みを行ったところ、駅前からは大幅に減少したが、他の場所へ分散移動していることが分かった。
今後も、市民の生活環境や街の美化を図るとともに、生態系の保護と調和の観点に立ち、関係機関と連携しながら、より効果的な対策に取り組んでいく。
新しい年が明けました。2022年のえとは壬寅(みずのえとら)。えとは、十干(じっかん)と十二支(じゅうにし)を組み合わせて60通りあり、60年かけて一巡します。つまり、同じ寅年でも5種類あるのです。今年はみずのえと寅の組み合わせで「陽気を孕(はら)み、春の胎動を助く」の意に通じる、つまり厳しい冬を越えて新たな命が芽吹く年だそうです。
昨年、一昨年とコロナ禍に見舞われたことにより、全ての市民のかたが清々しく晴れやかな気持ちで新年を迎えているわけではないかもしれません。どうか壬寅の意味どおり、今年こそは厳しい冬を乗り越え希望の兆しが見えることを心より願いながら、明石市議会は本年もさまざまな課題にしっかりと取り組んでまいります。
今秋に迫る海づくり大会
豊かな海を未来へ継承する契機に
問 令和4年11月に迫った全国豊かな海づくり大会兵庫大会の開催地として、本市の意気込みを聞く。
答 本市は、先人から受け継いだ豊かな海を未来へ継承していくため、大会を契機に市民と思いを共有するとともに、積極的な取り組みを進めていきたい。
あかしこども広場に明石たこ大使さかなクンの活動や小中高生の研究成果を紹介するコーナーを設置し、情報発信の拠点とするほか、環境面の取り組みとして、さかなクンがデザインしたマイボトルを配布した。また、マダイの稚魚放流や産卵用のタコつぼに思いや願いを描く出前講座を行った。今後も体験や参加ができる取り組みを数多く企画する。さらに、商店街と連携した食のイベントなどを開催し、大会への機運を盛り上げていく。
写真説明 タコつぼに海づくりの思いを込めて
市民生活と経済の回復目指す
生活・地域経済応援キャンペーン
実施しないのか
問 あかし生活・地域経済応援キャンペーンは、3月議会で可決した当初予算に掲げた事業であり、実施することは市民に対する公約である。実施が遅れていることの真意を問う。
答 同事業は、キャッシュレス決済ポイント還元とプレミアム付き商品券を併用し、コロナ禍により厳しい状況となった市民生活と地域経済の回復を目指す取り組みである。これまで市は、同様の取り組みとして、高齢者・障害者サポート利用券発行事業や市民全員・飲食店サポート事業などを実施してきたことから、なるべく重複を避け、効果的な経済対策とするため、同事業の実施を令和4年2月から3月と考えていた。
しかし現在は、18歳以下への10万円給付事業など、国・県の経済対策に加え、感染再拡大も見据えた実施時期の見極めが必要である。今後は、次年度への予算計上も含め、実施時期を検討していく。
どうする市民参画
社会情勢の変化に対応するため
推進会議を令和4年度に開催予定
問 明石市市民参画推進会議が5年間開催されていないのはなぜか。また、社会情勢の変化に伴い、市民参画の在り方を見直す必要があると思うが、市の認識を問う。
答 推進会議は、市民参画条例の改廃や市民参画制度の運用状況および評価等を審議するほか、市民参画手続きの運用全般について、市長等に意見を述べる役割がある。平成28年に推進会議は、市民参画制度の見直しが必要となったときや政策提案手続きに再検討の求めがあったときに開催するとしており、ここ数年は開催していない。
市民参画の方法は、審議会への参加のほか、傍聴のデジタル化、障害者やLGBTQプラスの当事者からの意見を集める工夫が必要である。これらを議論するため、令和4年度に推進会議を開催し、市民参画の在り方を検討していく。
家庭ごみ
指定袋制度
導入の考えは
問 明石市一般廃棄物処理基本計画の主な推進項目として、家庭ごみの指定袋制度の導入がある。目的はごみの減量と分別の徹底だが、取り組み状況を聞く。
答 家庭ごみの指定袋制度の導入は、市民生活に大きく関わる問題であるため、丁寧な説明が必要である。今後、導入時期を見定めるとともに、ごみ分別マナーの徹底が重要なことから、啓発看板の設置や啓発チラシを配布するほか、段ボール等による不適正な排出の削減にも努めていく。
また、新ごみ処理施設の整備に向けて、大幅なごみの減量が必要なため、現在、同計画を見直している。家庭ごみの指定袋制度の導入やプラスチックごみの減量、ごみ手数料の適正化など32の推進項目を掲げて、総合的な観点からごみの減量を目指し、目標値の達成に取り組んでいく。
水上バイク
市独自の条例検討
危険行為に罰則
問 水上オートバイの危険運転の取り締まり強化には法整備が必要である。市の考えを聞く。
答 令和3年8月、本市は、市海岸域の水上オートバイの危険行為に対して刑事告発した。9月には、海の安全確保に関して行政機関やマリンレジャーに係る民間団体、企業関係者による連絡会議を開催し、海岸海域利用の現状や安全利用の取り組みについて意見交換した。12月の同会議では、市が10台の監視カメラを順次設置していくこと、新たに水上オートバイ等の安全な利用の促進に関する市独自の条例を制定することを説明する予定である。
条例案では、市独自に遊泳者安全区域を設定し、区域内への水上オートバイ等の乗り入れを禁止し、危険行為には罰則を科す予定だ。今後、意見公募の手続きを行い、市民の意見も聴取していく。
コロナ禍の商店街
災害時や緊急時に助け合う
強い組織づくりを推進
問 コロナ禍における商店街の現状と組織力強化の取り組みを聞く。
答 本市は、個人商店等緊急支援金事業として、個人商店に対する市独自の緊急融資をはじめ、消費喚起策や店内などの感染対策費用に対して助成を行うとともに、商店街等に加入していない事業者にも積極的に入会の声掛けをするなど、商店街や組合等と連携し、取り組んできた。その結果、コロナ禍前よりも商店街が8団体、加入事業者が175店舗増加し、現在は市内38商店街、1097店舗となった。
なお、商店街等に加入していない事業者が情報不足などで孤立するケースがあるため、事業者同士が情報交換し、助け合える組織力の強化が必要だ。今後も引き続き、組織への加入を奨励し、災害時や緊急時に助け合う自主的で強い組織づくりを推進していく。
写真説明 商店街への加入店が増加
明石市議会では、令和3年6月に明石市議会豊かな海づくり大会推進委員会を設置し、兵庫県や漁業関係者等との意見交換などを通じて、現状と課題を共有し、理解を深めてきました。
豊かな海づくりに向けた取り組みは喫緊の課題であり、大会を契機として、より多くの人が豊かな海づくりへの理解を深め、取り組みが広がっていくよう議会の総意として以下のとおり市長に提言しました。
提言書(概要)
1 全国豊かな海づくり大会兵庫大会について
大会開催に向けての必要な予算を確保すること。また、市民の認知度を上げるべく、イベントや豊かな海づくりについての啓発等、積極的な情報発信を行われたい。特に、子供たちに向けた周知を行うことにより、家庭・地域での話題になると考える。
さらに、天皇皇后両陛下のほうげいに係る準備並びに施設改修などについても、県とも連携して遅滞なく進めるほか、バリアフリーにも配慮し、障害の有無にかかわらず誰もが大会を楽しめるよう取り組まれたい。
2 海の栄養塩を増やすためのさらなる取組について
沿岸域の生物生産力向上のための施肥(せひ)を行う予算を確保すること。本市では、タコ、イカナゴの漁獲量の記録的な減少が続き、対策は待ったなしの状況にある。施肥と海底耕耘の両者について、持続した取組となるよう将来的な財源確保のための方策を検討し、栄養塩を増やす取組を進められたい。
3 パートナーシップによる持続可能な豊かな海づくりについて
豊かな海づくりは、市民、漁業者、行政が一体となり、市全体として取り組んでいくことが大切である。海はもちろんのこと、ため池や河川の清掃活動についても市民と共に取り組むことで、豊かな海についての意識を啓発・共有されたい。
また、大会開催を契機として、広く国民に豊かな海づくりの認識が広まり、その取組が推進されるよう、国・県・他市町と連携して継続的に取り組まれたい。
全文はこちらから
写真説明 泉市長(中央)に提言書を手渡す榎本議長(中央右)(令和3年11月10日)
明石市議会豊かな海づくり大会推進委員会 第5回(9月21日)以降の取り組み
第6回(10月21日)
全国豊かな海づくり大会兵庫大会開催に向けた基盤整備、大会開催に向けた提言等について協議
第7回(11月2日)
大会開催に向けた提言等、議会としての取り組みについて協議
QRコードを読み取ると常任・特別委員会の資料をご覧いただけます。
議員提出議案第4号明石市工場立地法地域準則条例案の審査が行われ、採決の結果、同議案を賛成多数で可決しました。
一定規模以上の工場内の緑地と環境施設の面積は、工場立地法によりそれぞれ敷地面積の20%以上と25%以上に規定されていますが、本条例では、国が定める範囲内で、これを緩和しようとするものです。
提案議員からは、市内には工場立地法の対象となる44工場のうち昭和49年の同法施行前に建設され、国の基準に達していない工場が18あり、この工場では、事業者は現行の緑地面積率が足かせとなり、老朽化した工場の建て替えや設備の更新等ができず、空調設備もないような過酷な労働環境となっている。そのため従業員の確保にも苦慮し、工場の市外移転も検討せざるを得ない状況となっており、これによる雇用喪失や税収減も懸念されると説明がありました。
提案者以外の委員からは、条例制定に際して、市民から意見公募を行わないのはいかがなものかと質問があり、提案議員からは、これまで事業者から複数回にわたり切実な声を聴いたほか、工場緑地の在り方について市民と考える会を開催するなど、市民からさまざまな意見を聴いてきた、また明石商工会議所からは、約5年前から再三、市長に対し工場内の緑地面積率の緩和の要望があったが、市は何ら対処せず令和2年12月にようやく設置された工場緑地のあり方検討会においても一向に議論が進まないため、今回の議員提案に至ったと答弁がありました。このほか、規制緩和による環境面への影響を心配する声もあるが、工場内緑地の割合は市内緑地全体の4%であり、市内緑地の在り方は、住宅開発等が進んでいる市域全体について別途検討すべきとの意見もありました。
なお、緑地面積率の緩和は検討すべき問題であるが、慎重に審議を尽くすべきとして採決を棄権する意見のほか、市が設置している検討会で提案され検討が始まった工場緑地を確保するための新たな仕組みを取り入れていくべきとして条例案に反対する意見も出されました。
明石市旧優生保護法被害者等の尊厳回復及び支援に関する条例案の審査が行われ、採決の結果、同議案を賛成多数で可決しました。
本条例は、特定の疾病や障害を有することを理由に強制的に不妊・中絶手術を受けた旧優生保護法の被害者等である市民に寄り添った相談支援などを行うほか、不妊・中絶手術を受けた本人とその配偶者にそれぞれ300万円の支援金を給付するものです。
9月議会においても市から同条例案の提案がありましたが、非常に大切な議案であるにも関わらず、市民への説明や意見公募手続きが不十分であったことや、市民の税金から支出される支援金について、対象者や目的等の根拠が明らかでない等の意見が多くの議員からあり、賛成少数で否決していました。
これらを踏まえ12月議会に提案された本条例は、旧優生保護法被害者等の定義や施行期日などに関する条文を変更したほか、市民参画条例に基づく30日間の意見募集、福祉や医療、商業関係者による検討会を開催し、広く意見聴取を行ったと説明がありました。
これに対して、2人の委員からは、国が行ったことは国が保障していくべきであり、自治体の責務は、支援金の支給ではなく被害者の生活支援を継続的に行うことであるとして、支援金の支給の規定を削除する修正案が提出されました。
審査の中で委員から、市民意見にもあるが、市民の税金を使って市独自に支援金を支給することは理解できないとの意見がある一方、9月議会の閉会後に行った市民参画手続きにより、主権者である市民の声を聞き、客観性が確保できた。国が行った人権侵害は取り返しがつかず、支援金でしか償えないとの意見がありました。
採決の結果、修正案は賛成少数で否決され、原案を賛成多数で可決しました。
生活文化常任委員会では、令和3年度明石市一般会計補正予算(第5号)専決処分不承認に係る措置について報告がありました。
これは令和3年8月に市民全員・飲食店サポート事業に係る17億円の補正予算議案を市長が専決処分したことに対し承認を求める議案を9月議会で否決したため、市が地方自治法第179条第4項の規定により専決処分不承認に対し必要と認める措置を講じたことを市長が報告するものです。
内容としては、市議会から指摘を受けた事項について、配達業務の委託先を日本郵便としたことの妥当性や、世帯単位の配達でなく個人ごとの配達とした理由、配達手法としてゆうパックを利用したことについて、それぞれの結論に至った事務対応等の報告がありました。
委員からは、事業の実施を急ぐため専決処分したことについては、議会を軽視するもので非常に残念である。8月は、緊急事態宣言が発出されており、かえって外出を助長することになったのではないか。また、休業している店舗が多くある中、飲食店への支援につながったのか。ゆうパックでの個人単位の配達について、市民からもったいないとの声も多く聞いているとの意見がありました。
市からは、市民と事業者に閉塞感や不安感が漂っているタイミングで事業を実施することに意味があった。個人単位での配達については、誤封入等の間違いを防ぎ、市民との信頼関係を守ることを優先したとの答弁がありました。
また、委員からは、今回の報告は、専決処分不承認に対する措置ではなく言い訳に終始している感が否めず、釈然としない。専決処分という大きな事案に至った反省等についても言及があってしかるべきではないか。今後の市民生活を考えていく上で議会の意見も踏まえて議会と市が車の両輪としてしっかりとやっていかなければならないなどの意見が出されました。
総務常任委員会では令和2年度一般会計決算不認定に係る措置について報告がありました。
議会が不認定とした理由の1点目、市が令和2年に新型コロナウイルス感染症対策として水道基本料金を6カ月無料としたにも関わらず、減収額を新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金から計画どおりに補填(ほてん)しなかったことについては、他の事業への活用を優先したこと、水道事業は、水道基本料金の無料化を行っても令和2年度決算では純利益を確保していること、同様に減免を行った近隣市町の半数は水道事業への補填(ほてん)をしていないこと等が理由である。今後も臨時交付金や水道事業の経営状況、近隣市町の状況等を見ながら対応するという報告でした。2点目、ふるさと納税の寄付金を寄付者の意向に沿った事業に充当しているか疑念があることに対して、寄付金の活用は今後、充当する事業のより丁寧な説明や選定を行っていく。3点目、新型コロナウイルス感染症あかし支え合い基金を条例の規定に従って積み立てずに支出したことに対しては、3年度以降は、条例に従い全額を同基金に積み立てた後、活用するとの報告がありました。
委員からは、水道事業へ減収分を補填(ほてん)しなかったことについて、決算が不認定となったにも関わらずその後も適切な措置がされていないという意見や、全国的に老朽化により水道管が破裂する事例なども発生しており、水道管を入れ替える財源のほか、今後は水源の切り替えのコストも見込まれると意見がありました。
市からは、水道事業の経営改善に取り組み、市民の負担を増やさない努力をし、今後、水道の経営が苦しくなれば、一般会計から補填(ほてん)することも検討すると答弁がありました。
より見やすく、分かりやすく情報をお伝えできるよう9月1日に市議会ホームページをリニューアルしました。
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○インターネット録画配信 本会議の録画映像をご覧いただけます。
○会議録検索 会議の審議内容をご覧いただけます。
○会議日程一覧 本会議や委員会の日程をご覧いただけます。傍聴に来られる際の参考にしてください。
○市議会だより 第201号から最新号までご覧いただけます。年5回発行しています。
6 アイコンによりそれぞれの情報に特化したページを探しやすくしています。
○議会の審議内容について詳しく知りたい。
議案・審議結果は、議案一覧、委員会資料、議案賛否一覧にリンクしています。議案一覧では各議会ごとの議案概要書、委員会資料では常任・特別委員会の資料をご覧いただけます。議案賛否一覧では、全議員の議案に対する採決結果(賛成・反対)をご覧いただけます。
○ホームページに載っていない古い資料が見たい。
リンク集に明石市議会の旧ホームページへのリンクがあります。平成20年から令和3年8月まで掲載していた資料をご覧いただけます。市議会だよりは第1号から第200号までをご覧いただけます。
○子どもが市議会のことを知りたがっている。
キッズページで市議会のことを分かりやすく解説しています。今回のリニューアルに伴ってクイズも追加していますので、ぜひ挑戦してみてください。
写真説明 榎本議長 国出副議長
今後も議会のお知らせや本会議・委員会での審議内容について分かりやすく情報発信していきます。
議案第99号 明石市建設関係手数料徴収条例の一部を改正する条例制定のこと
議案第100号 明石市国民健康保険条例の一部を改正する条例制定のこと
議案第101号 明石市下水道条例及び明石市水道条例の一部を改正する条例制定のこと
議案第102号 令和3年度明石市一般会計補正予算(第7号)
議案第103号 令和3年度明石市介護保険事業特別会計補正予算(第1号)
議案第104号 令和3年度明石市水道事業会計補正予算(第1号)
議案第105号 令和3年度明石市下水道事業会計補正予算(第1号)
議案第106号 市道路線認定のこと
議案第107号 明石市旧優生保護法被害者等の尊厳回復及び支援に関する条例制定のこと
議案第108号 令和3年度明石市一般会計補正予算(第8号)
議案第109号 令和3年度明石市一般会計補正予算(第9号)
議員提出議案第4号 明石市工場立地法地域準則条例制定のこと
議員提出議案第5号 北朝鮮による日本人拉致問題の啓発活動を推進する決議のこと
請願受理第3号 明石市旧優生保護法被害者等の尊厳回復及び支援に関する条例制定を求める請願
請願受理第4号 市立明石商業高等学校福祉科の早期実現を求める請願
請願受理第5号 エスディージーズ未来都市明石市として工場緑地のあり方検討会の結論に基づく工場緑地面積率にかかる条例制定を求める請願
議案の概要については市議会のホームページもしくは市役所1階の行政情報センターで閲覧できます。
第2回定例会12月議会で可決した議案内容を一部紹介します。
◎こども夢応援プロジェクト事業費を増額
(議案第102号 令和3年度明石市一般会計補正予算(第7号))
経済的な理由により高等学校等への進学が難しい中学生を対象にした明石市給付型奨学金については、100人の定員に対して222人の申し込みがありました。
市民税非課税世帯や低所得の世帯だけでなく、コロナ禍の影響により収入が減少している世帯も支援の対象としたほか、ひとり親世帯や多子世帯、家庭内の看護・介護の状況といった家庭状況についても総合的に勘案した結果、定員を200人に増員することとしました。そのための財源として、3210万円を追加計上しました。
決定した奨学生には、令和4年2月から3月頃にかけて30万円を上限に入学準備金を給付するほか、入学後も毎月1万円の支援金を3年間給付します。また、希望者には入試に向けた学習支援を行います。
◎日本人拉致問題の啓発活動を推進する決議
(議員提出議案第5号 北朝鮮による日本人拉致問題の啓発活動を推進する決議のこと)
北朝鮮による日本人拉致問題の啓発活動を推進する決議を全会一致で可決しました。
1970年代から1980年代を中心に多くの日本人が不自然な形で行方不明となった事件の多くは北朝鮮による拉致の疑いが濃厚であることが明らかになりました。政府は、北朝鮮に対して拉致問題を提起し続け、2002年9月の第1回日朝首脳会談で北朝鮮は、初めて拉致を認め、謝罪し、再発防止を約束し、同年10月に5人の拉致被害者が24年ぶりに帰国しました。しかし、残りの安否不明の人々については、いまだに北朝鮮当局から納得のいく説明がなされていません。
拉致問題は、国の責任において解決すべき喫緊の重要課題です。そのため本市議会は、地方公共団体として一日も早い拉致被害者全員の救出に向けて、積極的な啓発活動を通じて、拉致問題に対する理解を深めるための取り組みを進めていきます。特に拉致問題を知らない小中高生が増えていることから、アニメ「めぐみ」の上映や北朝鮮人権侵害問題啓発週間作文コンクールの参加等を通じて、若者への啓発を推進していきます。
令和4年第1回定例会
3月議会の予定
日程は変更する場合があります。
2月
21日(月曜日) 10時 本会議(議案上程・提案説明)
3月
2日(水曜日) 10時 本会議(質疑・一般質問)
3日(木曜日) 10時 本会議(質疑・一般質問)
4日(金曜日) 10時 本会議(質疑・一般質問)
7日(月曜日) 10時 総務常任委員会
8日(火曜日) 10時 生活文化常任委員会
9日(水曜日) 10時 建設企業常任委員会
10日(木曜日) 10時 文教厚生常任委員会
11日(金曜日) 10時 第6次長期総合計画(あかしエスディージーズ推進計画)特別委員会
14日(月曜日) 15時 本会議(委員会審査報告・議案採決)
15日(火曜日) 10時 総務常任委員会
16日(水曜日) 10時 生活文化常任委員会
17日(木曜日) 10時 建設企業常任委員会
18日(金曜日) 10時 文教厚生常任委員会
25日(金曜日) 10時 本会議(委員会審査報告・議案採決)
本会議は明石ケーブルテレビ717チャンネルで生中継されます。
編集後記
令和2年もいろいろなことがありましたが、12月議会が終わりました。私が知る限り最多の24人の一般質問があり、たくさんの記事を書きました。短い期間の編集作業は大変でしたが、無事に発行することができてほっとしています。
一人でも多くの人に読んでいただくために分かりやすい記事となるよう今後も努めていきます。(う)