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更新日:2023年1月8日

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第260号 令和5年1月発行 第2回定例会12月議会

あかし市議会だよりは、日刊新聞6紙に折り込んで各家庭に配布しています。
議会局のほか、行政情報センター、各市民センター・サービスコーナーで無料で配布しておりますのでご自由にお持ちください。

目の不自由な方々等を対象に、点字版と音声版(CD)を作成しています。点字版は、総合福祉センター、あかし市民図書館、明石市立西部図書館、市役所1階の行政情報センター、市役所議会棟3階の議会図書室でお読みいただけます。なお、音声版(CD)の貸し出しを希望される方は、議会局総務課までご連絡ください。

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全ページ(PDF:2,787KB)

ページ別 詳細
1ページ(PDF:1,382KB)

●議長あいさつ
●議員名一覧(会派別・議席順)

●もくじ

2ページ(PDF:752KB)

●質疑・一般質問
・2030年度末に供用開始 新ごみ処理施設 整備基本計画(素案)を作成
・第4期中期目標を制定 市民病院の建て替え計画 求められる地域医療の在り方とは
・市民活動支援センター 西明石・大久保にも設置へ

・自治会・町内会の加入率は66% 未加入世帯が増加傾向 今後の取り組みは

●発言者一覧

3ページ(PDF:703KB)

●質疑・一般質問
・学校給食の食材費高騰 保護者負担軽減のため 増額分の公費負担を継続
・小中学校の教育環境 教職員と教室の不足 予算を確保し対応
・基礎学力向上へ 数学・英語応援団 取り組み状況は
・過密状態の解消へ 特別支援学校の新設 市立も含めて検討
・認知症高齢者とその家族に 支援の取り組み広げる

・毎年12月に啓発週間 北朝鮮による拉致問題 市は啓発に努める

・救急れんらくばん 緊急連絡先などを冷蔵庫に 必要な人へ配布拡大を

4ページ(PDF:703KB)

●質疑・一般質問
・開設から51年の市民会館 耐震性は満たしているが バリアフリー等には課題も
・市独自の児童手当拡充 月額5千円を18歳まで 来年度からの実施を検討
・工場緑地面積率の緩和条例施行も 対象外の企業への対応を求める

・女性へのAED使用 配慮方法の周知へ 説明書を配置
・コロナ禍や物価高騰対策 3千円サポート利用券 市民への配布率は約98%
・市が管理する公園 除草や樹木の剪定 予算と人員の確保を

・自転車を活用した観光振興 経済・社会的効果に期待 まちのにぎわい向上を

5ページ(PDF:890KB)

●質疑・一般質問
・離婚後の養育費 立て替え支援の継続へ 条例制定を検討
・本のまちのさらなる充実 西明石・大久保・二見に図書館新設へ
・職員への暴言と 副市長辞職の理由 市長の真意は
・ツイッターへの税情報投稿 印象操作の疑念も 市長による情報発信に問題

・市長のマスコミへの発言 反対派の嫌がらせなど 過激な言葉を多用

●公平委員会委員選任に同意

●新年のあいさつを動画で配信

●請願

●議員よもやま話

6ページ(PDF:579KB)

●委員会審査の内容

・総務常任委員会

・文教厚生常任委員会

・生活文化常任委員会

・建設企業常任委員会

7ページ(PDF:691KB)

●全国豊かな海づくり大会が開催されました

8ページ(PDF:690KB)

●第2回定例会12月議会 議案の賛否一覧

●決まりました

●令和5年第1回定例会3月議会の予定

●編集後記

第260号 令和5年1月発行 第2回定例会12月議会 テキスト版(音声読み上げ用)

あかし市議会だより 260号

2023年(令和5年)1月8日発行

1面

 

巻頭写真

約100隻の漁船のパレードに手を振られる天皇、皇后両陛下。昨年11月12日、13日に第41回全国豊かな海づくり大会兵庫大会が両陛下ご臨席のもと明石市をメイン会場に開催されました。(写真提供:第41回全国豊かな海づくり大会兵庫県実行委員会)

 

令和4年第2回定例会12月議会が11月29日から12月20日まで開かれました。あかしジェンダー平等の推進に関する条例制定のことや明石市市民参画条例の一部を改正する条例制定のことなど、議案26件を可決・同意、令和3年度明石市一般会計歳入歳出決算不認定に係る措置の報告のことなど、報告2件を受理したほか、請願2件を採択しました。

 

議長あいさつ

 

先人から受け継いだ豊かな海を次の世代へ

明石市議会議長 榎本 和夫

明けましておめでとうございます。市民の皆様におかれましては、新しい年の始まりを健やかに迎えられたこととお慶び申し上げます。平素より、市議会に温かいご理解とご支援を賜っておりますことに、心から感謝申し上げます。

昨年は本市をメイン会場に、天皇、皇后両陛下のご臨席を賜り、第41回全国豊かな海づくり大会兵庫大会が開催されました。兵庫の海の魅力を全国に発信できた有意義な大会を終え、あらためて先人から受け継いだ明石の宝物である豊かな海を次の世代に引き継いでいかなければならないと心に誓ったところです。

市議会としましては、長引くコロナ禍に続き物価高騰に直面する中、市民の皆様がいつまでも安心して暮らすことができるよう合議制の住民代表機関として、多様な意見を集約し市政に反映させるという重要な役割を担うとともに、執行機関の監視・評価機関としての役割と責任を果たしてまいります。

この1年が市民の皆様にとって穏やかで、幸多き年となりますよう、心からご祈念申し上げます。

 

議員名簿(会派別・議席順)

 

謹賀新年

自民党 真誠会 じみんとう しんせいかい

石井 宏法 いしい ひろのり

井藤 圭順 いとう けいじゅん

灰野 修平 はいの しゅうへい

林 健太 はやし けんた

榎本 和夫 えのもと かずお

千住 啓介 せんじゅう けいすけ

三好 宏 みよし ひろし

穐原 成人 あきはら なりひと

辰巳 浩司 たつみ こうじ

坂口 光男 さかぐち みつお

公明党 こうめいとう

国出 拓志 くにで ひろし

飯田 伸子 いいだ のぶこ

尾倉 あき子 おぐら あきこ

佐々木 敏 ささき さとし

松井 久美子 まつい くみこ

梅田 宏希 うめだ こうき

明石かがやきネット あかしかがやきネット

竹内 きよ子 たけうち きよこ

林 丸美 はやし まろみ

吉田 秀夫 よしだ ひでお

日本共産党 にほんきょうさんとう

楠本 美紀 くすもと みき

辻本 達也 つじもと たつや

維新の会 いしんのかい

北川 貴則 きたがわ たかのり

森 勝子 もり かつこ

スマイル会 スマイルかい

家根谷 敦子 やねたに あつこ

フォーラム明石 フォーラムあかし

宮坂 祐太 みやさか ゆうた

大路会 おおじかい

出雲 晶三 いづも しょうぞう

未来明石 みらいあかし

大西 洋紀 おおにし ひろのり

かけはしSDGs かけはしエスディージーズ

丸谷 聡子 まるたに さとこ

リーベの会 リーベのかい

寺井 吉広 てらい よしひろ

(会派別・議席順)

 

お知らせ

 

市議会議員は公職選挙法で年賀状や寄付、祝いなどは禁止されています。皆様のご理解をお願い申し上げます。

 

もくじ

 

2面 市政を問う 23人が登壇 質疑・一般質問

5面 議員よもやま話

5面 請願

6面 委員会の審査を紹介

7面 特集 全国豊かな海づくり大会が開催されました

8面 各議員の議案等に対する賛否を掲載 議案の賛否一覧

 

お知らせ

 

マチイロ

市議会だよりを スマホで読める

※利用にはアプリのダウンロードが必要です。

 

2面
質疑・一般質問

 

12月6日、7日、8日の本会議では、23人の議員が登壇し、教育環境の整備や市民病院の建て替えなどについて、市の見解を求めました。発言者と質問項目の一覧は下段に、主な内容は2面から5面に掲載しています。なお、QRコードを読み取ると本会議の録画映像をご覧いただくことができます。

 

発言者一覧

発言順 名前のあとは会派名

所属会派は12月20日現在

三好 宏(自民党 真誠会・代表質問)

1 泉市長の責任の取り方 2 工場等の緑化に関する届出

松井 久美子(公明党)

1 議案第94号 令和4年度明石市一般会計補正予算(第8号)の出産・子育て応援給付金給付事業 2 「女性デジタル人材」の育成で、女性活躍の後押しを 3 学力向上推進事業「数学・英語応援団」

吉田 秀夫(明石かがやきネット)

1 明石市職員の定年引上げにかかる諸課題 2 高齢者への認知症支援の取組 3 子どもたちを守る「人権教育としての性教育」の推進

林 健太(自民党 真誠会)

1 学校給食 2 各種申込みの電子化 3泉市長がツイッターに書き込まれた「利権」「口利き」等

尾倉 あき子(公明党)

1 18歳までの児童手当の拡充でこども支援施策の充実を 2 小学校給食の無償化 3 明石港周辺の再整備で「海のまち明石」のにぎわいづくり

坂口 光男(自民党 真誠会)

1 明石の地域コミュニティの醸成 2 高齢者福祉 3 報告第24号 令和3年度明石市一般会計歳入歳出決算不認定に係る措置の報告のこと

国出 拓志(公明党)

1 放課後児童クラブ 2 (仮称)「未来につなぐ豊かな農業をつくる会」を立ち上げないか  3 市民会館の建て替え 4 明石市役所第1駐車場 5 敬老祝い金の見直し

穐原 成人(自民党 真誠会)

1 新ごみ処理施設整備 2 新庁舎整備にかかる市長発言

飯田 伸子(公明党)

1 不登校児童・生徒へのタブレット端末を活用した学習支援 2 男性の育児休業取得のさらなる促進   3 AED(自動体外式除細動器)

井藤 圭順(自民党 真誠会)

1 救急れんらくばん 2 明石市のハラスメント事案への対応 3 明石公園

佐々木 敏(公明党)

1 令和5年度予算 2 LGBTQプラスにかかる小・中学生への教育と配慮 3 公共施設の近隣住民への配慮

寺井 吉広(自民党 真誠会)

1 移住・定住の促進 2 自転車利用環境

梅田 宏希(公明党)

1 泉房穂市長の発言の真意

石井 宏法(自民党 真誠会)

1 泉市長の発言 

灰野 修平(自民党 真誠会)

1 泉市長に対する問責決議の原因となった事案にかかる認識

千住 啓介(自民党 真誠会)

1 特別支援教育 2 市長の暴言

辻本 達也(日本共産党)

1 新年度予算編成方針 2 議案第107号 地方独立行政法人明石市立市民病院第4期中期目標制定のこと 3 交通安全対策 4 市政の諸課題

森 勝子(維新の会)

1 西明石駅を中心としたまちづくりと朝夕の駅の環境整備 2 明石市立市民病院の建て替え 3 人権問題

家根谷 敦子(スマイル会)

1 誰一人取り残さないまちづくり 2 離婚後の養育費立替支援事業

宮坂 祐太(フォーラム明石)

1 立地適正化計画を踏まえた20年後を見据えたまちづくり

大西 洋紀(未来明石)

1 「パピオスあかし」 2 教育行政

丸谷 聡子(かけはしエスディージーズ)

1 在宅医療への支援体制 2 高校生世代への支援の拡充 3 市民活動センターの増設 4 30 by 30(サーティ・バイ・サーティ)の観点から、大久保北部の里山の生物多様性を保護・保全すること 5 公共施設の電気代等高騰対策としてのゼロエネルギー化・再生可能エネルギー導入

北川 貴則(維新の会)

1 コロナに負けない生活支援と福祉の充実  2 天文科学館の年末年始の開館 3 2023成人式 4 好循環、人口増をもたらしている本市の今後の取組

 

 

2030年度末に供用開始

新ごみ処理施設

整備基本計画(素案)を作成

問 策定が遅れている新ごみ処理施設整備基本計画の進ちょく状況と事業費抑制のための取り組みについて聞く。

答 このたび、施設整備の基本的な方針をまとめた新ごみ処理施設整備基本計画(素案)を作成した。

新ごみ処理施設は、整備費削減のため可能な限りコンパクトな施設を目指し、2036年度には、ごみの排出量を2018年度比で20%削減する数値を設定している。

1月に素案のパブリックコメントを実施し、3月に計画策定を予定している。そして、2025年度に事業者を決定し、2030年度末の供用開始を目指す。事業費は、2019年時点で、整備費418億円のうち、市負担額を185億円、20年間の運営費を256億円と見積もっているが、今後、基本設計の段階で精査していく。

なお、ごみ減量を達成するためには、市民や事業者の協力が不可欠であり、具体的な方法については、環境審議会等の意見を参考に決定していきたい。

写真説明 老朽化が進む現在の明石クリーンセンター

 

第4期中期目標を制定

市民病院の建て替え計画

求められる地域医療の在り方とは

問 医療を取り巻く環境が変化する中、良質で安全・安心な医療を提供するには、医療設備の更新が必要である。地方独立行政法人明石市立市民病院第4期中期目標には、将来目指すべき医療体制の構築に向けて必要な検討を行うとあり、建て替えを意味するものと理解する。市民病院の建て替えに関する市長の認識を問う。

答 今後の市民病院は、その規模や他の圏域との連携も踏まえる必要がある。現在、新型コロナウイルス感染症が収束していないため、建て替え時期も含め、市民病院には市民のニーズに応えられる地域医療の在り方について、しっかりと検討を続けてもらいたい。また、市としても市民病院が担う役割や機能などを検討すべきと考えるが、大きなテーマであるため、市長から方向付けることは遠慮したい。 

市民病院は、地方独立行政法人のため複数の選択肢から計画を策定することもありえる。市としては、病院との連携を強化し対応していきたい。

写真説明 医療設備の更新や環境整備が必要

 

市民活動支援センター

西明石・大久保にも設置へ

問 市民と協働するまちづくりの推進のため、市民活動支援センターを大久保や二見地域にも増設すべきではないか。市の認識を問う。

答 市民活動支援センターは、交流場所の提供や団体間のコーディネート機能などを持ち、幅広い年代の市民が利用しており、平成29年4月に、従来の機能を充実させる形で、アスピア明石内の複合型交流拠点ウィズあかしの中に設置した。

新たなセンターの設置は、場所の確保やスキルを持つ人材の配置などの課題がある。市内の中西部地域に設置を望む声があるため、建て替え計画中の西明石のサンライフ明石に市民活動拠点機能と図書館機能を加える予定だ。さらに、大久保駅南側のロータリー部分に図書館や子育て支援センター、市民活動支援センターが入る5階建ての複合型施設を建設する計画を3月議会に提案する。

写真説明 市民活動支援センター(ウィズあかし内)

 

自治会・町内会の加入率は66%

未加入世帯が増加傾向

今後の取り組みは

問 自治会・町内会への未加入世帯が増加傾向にある。現状認識と今後の取り組みを聞く。

答 本市の自治会加入率は年々低下し、令和4年4月時点では約66%となっている。

加入していない世帯がある自治会には、市と連合まちづくり協議会が共同で作成した自治会・町内会加入促進マニュアルを配布している。また、宅建事業者に対しては、住宅契約時に自治会加入の働きかけを依頼している。

マンション建設時などに自治会が結成されない場合は、開発業者へ自治会結成に向けた協力を要請し、隣接自治会や校区まちづくり組織と連携し、隣接自治会への加入や新たな自治会結成に向けた取り組みを行っている。

 災害時などには、住民同士の支え合いが必要であり、より良い地域環境を維持するため、自治会の必要性を訴え、できる限り未加入世帯をつくらない取り組みを進めていく。

 

3面

学校給食の食材費高騰

保護者負担軽減のため

増額分の公費負担を継続

問 学校給食の食材価格の高騰が続いているが、来年度以降の給食費について、市の考えを聞く。

答 現在、コロナ禍やウクライナ危機などの影響で、急激に物価が上昇している。その中でも食材価格の高騰は著しく、全国の学校給食現場で食材調達に多大な影響が出ている。

本市は、今年度の2学期と3学期に、国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用し、食材費の物価上昇相当分として、1食当たり小学校で29円、中学校で30円を公費負担し、保護者の負担軽減を図ってきた。当面、食材価格は今の状況が続くと予想され、保護者からの給食費だけでは、給食の質と量を維持することは困難である。そのため、来年度も保護者に新たな負担は求めず、市が今年度と同等の公費負担の継続を検討している。

写真説明 質と量は維持(東部学校給食センター)

 

小中学校の教育環境

教職員と教室の不足

予算を確保し対応

問 小中学校の教職員不足と生徒数に見合った教育環境の整備について、市の対応を聞く。

答 教職員の配置状況について、令和4年5月時点で学級担任が未配置の学校はなかったが、少人数授業のための加配教員や専科教員が配置できていない学校があった。また、年度途中の欠員に対する代替教員の確保が困難となり、管理職が授業を行う場合もある。臨時講師の確保に向けては、県教育委員会に強く求めていくとともに、名簿登録者以外にも依頼を行っている。

教育環境については、生徒数の増加に伴う教室数の不足に対し、プレハブ校舎の整備などで対応している。その結果、運動場が狭くなった学校はあるが、体育の授業は、時間割や実施種目を調整することで支障なく実施できている。今後も予算をしっかりと確保し対応する考えだ。

 

基礎学力向上へ

数学・英語応援団

取り組み状況は

問 あかし教育プランの基本理念に掲げる地域全体で人を育てることの一環として、市内の全中学校で開催されている数学・英語応援団事業の現状を聞く。

答 同事業は、平成26年度から基礎学力の確実な向上を図るため、地域の人材を活用した学習支援を行う取り組みである。放課後に1回当たり1~2時間程度、数学と英語を中心に年間約20回開催しており、多い学校では30人以上が参加している。全ての学年を対象としているが、部活動のある1、2年生の参加は少なく、受験に向けて学習意欲のある3年生が多い。指導は、教員OBや地域住民、大学生などがボランティアで行っている。

事業実施後のアンケートでは、9割以上の生徒が参加してよかった、指導ボランティアからも生徒の意欲的で真剣な姿に教えがいを感じたと回答があり、取り組みの成果が上がっていると受け止めている。

 

過密状態の解消へ

特別支援学校の新設

市立も含めて検討

問 現在、稲美町にある県立いなみ野特別支援学校の児童生徒の7割が、明石市内から通学している。近年、在籍者が急増し、過密状態となっているため、市立の特別支援学校を開校できないか。

答 県は、知的障害児を対象とする特別支援学校を令和4年に西宮市に開校した。6年には川西市に開校し、その後は東播磨地域にも開校予定と聞いている。3年夏ごろに、県から市教育委員会に対し、1万平方メートルの土地を提供できないか問い合わせがあったが、その規模の土地は難しいため該当なしと回答した。一方、市長は知事に対し、明石公園内にある旧明石市立図書館跡地に開校することを提案している。

今後も、県に対して教員人事権の移譲などを求めつつ、子どもたちに良好な教育環境を確保するための課題を整理し、市立として開校することも含めて検討していきたい。

写真説明 在籍者が急増するいなみ野特別支援学校

 

認知症高齢者とその家族に

支援の取り組み広げる

問 高齢者の認知症に関する支援や予防の取り組み状況を聞く。

答 本市は、あかしオレンジ手帳やショートステイなどに使用できる無料券の配布、認知症サポート給付金の支給などにより認知症の人と家族を支援してきた。

また、認知症について正しい知識を学び、手助けをする認知症サポーター養成講座の受講を企業や学校等に働きかけている。さらに、認知症カフェの運営や養成講座のスタッフなどとして活動する地域支援サポーターの養成を進めている。昨年7月からは、認知症の人の社会参加につなげる取り組みも始めた。

認知症予防の取り組みとしては、認知症の危険因子とされる難聴に対応するため、補聴器の購入費に助成を行っている。また、あさぎり福祉センターでは、専用教材を使って脳の健康づくりを図る「みんなで脳力アップ教室」を開始したところだ。

写真説明 みんなで脳力アップ教室

 

毎年12月に啓発週間

北朝鮮による拉致問題

市は啓発に努める

問 毎年12月10日から16日までの期間は、北朝鮮人権侵害問題啓発週間である。北朝鮮による日本人拉致問題について、本市の見解と啓発に向けた取り組みを聞く。

答 この問題は、突然拉致された被害者が、帰国することもかなわず、北朝鮮に強制的に居住させられているという非常に痛ましい犯罪事件で、わが国に対する主権侵害であるとともに、極めて重大な人権侵害事象である。

拉致問題その他北朝鮮当局による人権侵害問題への対処に関する法律において、地方公共団体には、国と連携して国民世論の啓発に努める責務が明記されており、本市では、ポスターの掲示やチラシ配布、パネル展の開催などを行ってきた。

今年度は、国・県とともに映画「めぐみ」の上映会を開催し、この中で国の担当者から政府の取り組み状況の説明がある予定だ。

 

救急れんらくばん

緊急連絡先などを冷蔵庫に

必要な人へ配布拡大を

問 救急れんらくばんは、1人暮らし高齢者を中心に令和4年11月時点で8500人に配布されている。その運用状況と配布対象を拡大する考えがないか、市の見解を聞く。

答 救急れんらくばんは、氏名・生年月日といった本人情報や緊急連絡先、かかりつけ医、担当する民生委員やケアマネジャーなどを記載した用紙を冷蔵庫に貼り付けておき、本人が体調不良で症状を説明できないときに、発見者や救急隊、搬送先の医療機関がそれを参考に、速やかな対応につなげるものである。

現在の運用状況は、民生委員が1人暮らし高齢者台帳へ登録する際に行う調査訪問時と、ケアマネジャーが介護サービスの利用契約時などに配布している。今後は、1人暮らしの高齢者や介護サービス利用者以外でも支援を必要とする人や、その同居家族などに配布範囲を拡大できないか検討を進めていく。  

写真説明 速やかな対応につなげる

 

4面

開設から51年の市民会館

耐震性は満たしているが

バリアフリー等には課題も

問 市民会館の建て替えについて、市の考えを聞く。

答 同会館は、昭和46年の開設から51年が経過している。施設は兵庫県南部地震の被災後に構造部の耐震化工事を終え、安全面にも配慮し運営しているが、施設全体の老朽化やバリアフリー化など、時代のニーズに応じた構造ではない。建て替えについては、現在と同規模であれば少なくとも50億円以上の工事費が必要となる。今後、市役所新庁舎や新ごみ処理施設など、大規模な施設整備への多大な財政負担が生じるため、当面は修繕などで長寿命化を図っていく。

地震などの災害への対応として、災害時の危険を回避するための修繕工事を行うとともに、避難誘導や初期消火訓練のほか、高齢者や障害者への対応研修にも取り組んでいく。

写真説明 当面は継続使用の予定

 

市独自の児童手当拡充

月額5千円を18歳まで

来年度からの実施を検討

問 子ども支援施策を積極的に進める本市として国に先駆け、18歳までの児童手当の支給拡充に取り組まないか。

答 本市は、こどもを核としたまちづくりを掲げ、国を待つことなく必要な支援に率先して取り組んできたが、現在、高校生世代への支援の薄さを痛感している。

そのため、高校生世代に月額5千円の本市独自の児童手当として、所得制限を設けず、来年度から支給することを検討している。高校生世代とは、16歳になる年度の4月から18歳になる年度の3月までで、就職・高 校中退などで高校に通っていない人も含む。対象者は約8100人で、年間約4億8千万円の予算が必要である。財源は、基金を取り崩してでも確保し、実施したい。本来は国が制度化するべきと考えているが、国の制度化を待たずに始めたい。

 

工場緑地面積率の緩和条例施行も

対象外の企業への対応を求める

問 令和4年5月に明石市工場立地法地域準則条例が施行され、特定工場の緑地面積率が緩和されたが、条例対象外の工場は、市から県に工場等の緑化に関する届け出が提出されていないため、依然として20%以上の緑地面積が必要である。今後の方針を聞く。

答 県の環境の保全と創造に関する条例は、敷地面積が5千㎡以上9千㎡未満の製造業、電気・ガス・熱供給業者である工場等は敷地面積の20%以上、その他の千㎡以上の工場等には空き地の50%以上を緑地とすることを求めている。県条例の対象工場の基準緩和は、市が基準を定め県に届け出る必要がある。対象工場の多くは居住区域に隣接しており、緩和の影響は大きいと考えるため、他市町の状況を研究し、環境や地域に配慮した条例案提出も含めて検討していく。

 

女性へのAED使用

配慮方法の周知へ

説明書を配置

問 女性へのAEDの使用をためらわないよう、市内設置のAEDに女性に配慮した説明書を配置できないか。

答 女性にAEDのパッドを装着する際、抵抗を感じる人がいるが、命を救うためには、ためらわずに使用することが重要である。市民救命士講習では、人垣を作り周囲から見えないようにすることやパッド装着後に服などを掛けることなど、AEDの使用を優先する方法を指導している。

女性に配慮した説明書には、服を脱がさなくてもAEDを使用できること、上着やタオルを掛けて使用できることなどが記載されている。

今後は、市が設置しているAEDの近くに説明書を備え付け、内容については、市ホームページに公開し、ダウンロードできるようにするなどして周知を図る。また、希望者には説明書を配布し、市内のAED設置者にも啓発していく。

写真説明 ためらわない使用が命を救う

 

コロナ禍や物価高騰対策

3千円のサポート利用券

市民への配布率は約98%

問 全市民へ3千円のサポート利用券を配布する事業の進ちょく状況を問う。

答    第2弾となる市民全員・事業者サポート事業は、コロナ禍に加え、原油価格や物価の高騰に直面している市民の暮らしを守り、市内の経済活動を支えるために実施している。1人3千円のサポート利用券を令和4年9月下旬から世帯ごとにゆうパ ックで配達しており、約98%の市民に届いている。長期不在等で届けられなかった利用券は、市役所の開庁時間だけでなく、夜間や土日にも窓口を開設し、多くの市民が受け取れるよう努めている。利用できる店舗は、事業開始当時から大幅に増加し1200店を超え、使用率は、4年11月末時点で約35%である。同事業は、市民の生活支援や市内事業者への経済支援に有効に活用されていると考える。

写真説明 市民の暮らしと地域経済を守る

 

市が管理する公園

除草や樹木の剪定

予算と人員の確保を

問 市が管理する公園の近隣住民から、樹木の剪定(せん てい)などに関する苦情を聞いている。予算と人員を確保し、苦情に対処すべきと考えるが、市の見解を問う。

答 市が管理する公園は、約470カ所で、10年前から約60カ所増加している。それに伴い、除草や剪定の費用は年間約1千万円増加している。公園愛護会が結成されている公園の清掃や除草などは、同会に依頼しており、比較的規模の大きい公園や愛護会が結成されていない公園などの除草は、市が計画的に行っている。樹木の剪定時期は、樹形や地域の声を踏まえ実施しているが、民地にはみ出した樹木の剪定を求める声もあり、点検を強化するなど改善すべき点があるほか、大木化や老齢化の課題もある。

今後も優先順位を付けて、予算や人員を適切に確保し、近隣住民に配慮していく。 

 

自転車を活用した観光振興

経済・社会的効果に期待

まちのにぎわい向上を

問 自転車を活用した観光振興などの取り組みについて聞く。

答   自転車の活用は、脱炭素社会の実現や災害時における交通機能の維持、健康増進、サイクリストの来訪による観光振興など、多くの経済的・社会的効果につながると考える。

観光面については、自転車で地域を巡り、沿線の魅力を楽しむサイクルツーリズムの人気の高まりを受け、兵庫県と関係市町がひょうごサイクリングモデルルートを設定し、サイクリング環境の向上に取り組んでいる。本市では、海岸線がモデルルートとな っており、その魅力を生かしたサイクリストの受け入れによるまちのにぎわい向上を目指している。そのため、県と連携して、江井島海岸の休憩施設等にサイクルラックを整備し、サイクリングロードの段差解消などを行っている。

写真説明 サイクリング環境の向上へ

 

5面

離婚後の養育費

立て替え支援の継続へ

条例制定を検討

問 離婚後の養育費立て替え支援制度は、今後も継続的な支援として確立する必要があり、条例を制定すべきと考えるが、市の見解を問う。

答 本市では、2014年から離婚後のこども養育支援を開始し、子どもの立場に立ち面会交流のコーディネートやこどもの養育に関する参考書式の配布などを行ってきた。現在は、養育費の取り決めを調停調書などの公的な書類として作成する際の費用補助や養育費の最長3カ月の立て替えなど、養育費に係る支援を総合的に実施している。

子どもの自立までの養育費を確保するには、継続的な取り組みが必要である。一過性の取り組みで終わらせることなく、恒常的な制度とするためにも条例制定は有効な手段と考える。今後、パブリックコメントを行い、3月議会に条例案を提出する考えだ。

 

本のまちのさらなる充実

西明石・大久保・二見に図書館新設へ

問 市内の図書館整備についての考えは。

答 本のまちの実現を重点施策に掲げる本市は、あかし市民図書館と西部市民図書館の2館を有しているが、中核市平均の5館に足りず、増加傾向が続く本市の人口動態からも、増設の必要性は高い。まちづくり市民意識調査でも、西明石や大久保地域への図書館設置を求める意見が多く、3月議会で3館を新設する道筋をつけたい。西明石は、サンライフ明石の中に地域交流拠点に合わせて西部図書館を超える蔵書数の図書館を国庫補助とJR西日本の協力により市の負担なしに整備する。大久保は、JR大久保駅南のロータリーを縮小し、図書館も入った駅直結の5階建て複合施設を20億円かけて建設する。二見も方向性は定まっている。財源は、国庫補助のほかに基金を取り崩す考えだ。

写真説明 市内の図書館を5館へ増設

 

職員への暴言と

副市長辞職の理由

市長の真意は

問 令和3年度末に副市長2人が同時に辞職し、定年前の総務局長も退職した。MBSテレビで、市長が土地交渉担当職員に、お前ら不動産会社から金もろてんのか。人は、金と地位と恐怖でしか動かない。特に、職員は恐怖でと言ったと放送された。また、副市長2人の辞職理由を市長は、区切り。2人からそう聞いた。クレームも不満も聞いていない。さらに、職員への暴言をカメラのないところでは認めたではないかと記者に問われ、事実ではないと答えている。市長の真意を問う。

答 両副市長からは、区切りを付けたいので辞めたいと言われた。トラブルの覚えはない。女性副市長を作りたく、定数を3に増やしたいと相談していたので、その経緯も踏まえ辞める決断をしたのだろうと理解している。職員への暴言については、全く認識がない。

 

ツイッターへの税情報投稿

印象操作の疑念も

市長による情報発信に問題

問 令和4年2月に泉市長が自身のツイッターに市内企業の法人市民税額を投稿したことは、地方税法第22条に規定する秘密に該当する疑いがある。守られるべき情報を本人の了解を得ずに公開した行為は、市民に恐怖を与え、市政への信頼を大きく失墜させるものであるが、市長に問題意識はあるのか。また、市長の発信している情報は、印象操作を行っているとの疑念があるが、その認識を問う。

答 「明石市長 泉房穂」のツイッターに税情報を投稿した件は、違法ではなく、同法第22条の秘密にも該当しないと認識している。このツイッターは、公人的な立場と政務的な立場を兼ねたもので、発信する際には、今まで以上に慎重に対応すべきと考えており、印象操作を行っている認識はない。

 

市長のマスコミへの発言

反対派の嫌がらせなど

過激な言葉を多用

問 泉市長はマスコミに対して、長年積もった反対派の嫌がらせに、さすがに耐えかねた、自民と公明とはずっと敵状態、ひどいもん、議員。私利私欲、党利党略という発言をしているが、その真意を確認する。

答 長年とは、市長に就任以降のことで、反対派とは、議案ごとに賛成と反対があり、特定の会派を指したものではない。嫌がらせという直接的な表現は使わないが、令和3年8月議会で市民全員・飲食店サポート事業が議決されることなく継続審査となったことには大きなショックを受けた。

敵状態という表現については適切な表現ではなかった。市が提出した全ての議案に賛同してもらえなかったという趣旨である。

ひどいもん、議員。私利私欲、党利党略については、市民目線の対義語として、市民、国民のことを思う政治家ばかりではないという一般的な認識のもとで発言した。 

 

公平委員会委員選任に同意

公平委員会委員の任期満了に伴い、井上 一美(いのうえ かずみ)氏(77歳・明石市)と坂下 玲子(さかした れいこ)氏(61歳・明石市)を引き続き選任することに同意しました。

井上氏は財団法人兵庫県勤労福祉協会理事などを歴任され、平成2年から同委員に就任し、今回で9期目です。坂下氏は兵庫県立大学副学長などを務められており、令和3年から同委員に就任し、今回で2期目です。

なお、本市の公平委員会委員は3人で、任期は4年です。

 

 

新年のあいさつを動画で配信

榎本議長・辰巳副議長からの「新年のあいさつ」をユーチューブで公開しました。ぜひご覧ください。

今後も議会からのお知らせを分かりやすく情報発信していきます。

 

請願

採択された請願

○明石市が管理している漁港を含めた周辺環境改善を求める請願

〇教育予算増額を求める請願

 

議員よもやま話

ご縁があって、デッサンのサークルに入り絵を描くようになりました。月に数時間程度ではありますが、好きなことに没頭できる時間を楽しみにしています。

デッサン力というと、絵を上手に描く「技術力」と思われるかもしれませんが、実は物を「見る力」のことだと思っています。モチーフを観察する目を鍛えることで、物事の本質を見る目や、自分なりの物の見方・感じ方を鍛えているように感じています。大勢で同じモチーフを描いてもどれ一つとして同じ作品にならず、作者それぞれの見方・感じ方が反映されていて、毎回その違いが面白いなと思います。選ぶ画材もその時それぞれ。私にとっては、自分自身と他者との違いを楽しく認め合う場にもなっています。

社会も多様化が進んでいますが、お互いを認め合う空気は醸成されているでしょうか。認め合う前に分断が進んでいないでしょうか。うわさやうわべだけで判断せず本質を見極められているか常に問いかけることは、デッサンも日常も政治も根本は同じだと思う今日このごろです。

 

6面
委員会審査の内容

QRコードを読み取ると常任委員会の資料をご覧いただけます。

総務常任委員会

あかしジェンダー平等の推進に関する条例の制定

問 本条例は、条文の内容が抽象的で、人により解釈が分かれる場合や拡大解釈されるような場合が懸念される。市の見解は。

答 本条例は、ジェンダー平等の理念を定める総合的な内容を規定したものであり、個別の項目については、意図的に規定していない。具体的に権利を制限することや義務を課すような内容は一切定めていない。個々の施策は時代により変化すると見込まれるが、それにより誰かが不利益を被る内容とはなっていない。

問 条文の解釈が人により異ならないように、条文を説明する逐条解説書が必要ではないか。

答 条文の理解を深めるため、逐条解説書を作成し、随時、更新していく。

 

明石市市民参画条例の改正

問 市の審議会等の委員について、委員10人につき1人以上は障害者の委員とすることの趣旨は。

答 意思決定の場の多様性を向上させたい。まずは、障害者の審議会等への参画を明記し、より多様な視点からの意見が反映されるようにしていきたい。

問 委員の男女別の数が総数の4割を下回らないようにとある。性の多様性の観点から男女の線引きをどのように考えているのか。

答 男女共同参画の観点から、社会的性差に基づく偏りを改善する趣旨で男女と規定している。自身の自認している性別がどちらにも当てはまらない場合でも、その人の在り方が尊重できる対応を行っていく。

写真説明 明石市ジェンダー平等の実現に関する検討会

 

文教厚生常任委員会

出産・子育て応援給付金給付事業

問 今回の給付金を支給する際に行う妊婦面談は、どのような目的で行うのか。

答 本事業は、経済的支援だけではなく、伴走型支援として、全ての妊娠・子育て支援家庭に寄り添い相談に応じるとともに、関係機関と情報を共有しながら出産・育児の見通しを立てる面談を行い、必要な支援につなげていくことを目的としている。

本市では、平成29年から全ての妊婦との面談を実施しており、産後についても生後3カ月までの実態把握ができている。引き続き、妊娠期から一貫しての支援に取り組んでいく。

 

明石養護学校の児童生徒に対する通学保障

問 明石養護学校にスクールバスが導入された場合、児童生徒をどのような方法で送迎するのか。

答 使用する車両は、大型バスではなく、2ナンバー車両を使用し、児童生徒の自宅のできるだけ近くまで送迎する。現在、送迎ルートを考えているところだ。

また、重度障害の児童生徒は、長時間バスに乗ることが難しいため、車両の購入台数を増やし対応していく。

問 医療的ケアが必要な児童生徒も多く在籍している。乗車中の体調管理はどうするのか。

答 看護師の同乗が必要と考えており、個別に緊急マニュアルなどを策定するとともに、対応訓練も行う予定にしている。また、希望すれば保護者の同乗も可能としている。

写真説明 妊婦面談を行うこども健康センター

 

生活文化常任委員会

明石市人権施策推進方針の改定

問 今回の方針には、不登校対策やヤングケアラー支援、女性の人権など、新たな課題が盛り込まれている。改定内容については、市民に周知する必要がある。広報啓発活動として、より市民に親しみやすい効果的な手法を取り入れるとあるが、具体的にはどのようなものなのか。

答 毎年作成している一般向け冊子を更新するとともに、地域の研修会を行う際、参加者の話し合いの時間を設けるなどの工夫をしていく。

 

新ごみ処理施設整備に向けた取り組み

問 施設整備費約418億円(うち市負担額は約185億円)の根拠となっている見積額は、2019年当時のものだが、物価高騰などの影響はないのか。また、現在予定している2030年度の供用開始に遅れが生じることはないのか。

答 昨年10月時点の建設資材物価指数は見積もり時の1.25倍になっているが、基本設計の段階で事業費の削減を検討していく。また、スケジュールどおりに整備が進むように努めていく。

問 市が資金調達を行い、民間事業者に設計・建設・運営を一括して委託するDBO方式を採用する予定だが、そのメリットとデメリットは。

答 一括して民間に委ねることで、民間ノウハウの活用余地が大きくなり、コスト縮減が期待できるメリットがある。その一方で、契約期間の20年間、事業者が継続して事業を行えるかどうかというリスクがある。

写真説明 魚住東地区での人権研修会

 

建設企業常任委員会

大蔵海岸施設に係る指定管理者の指定

問 新たに集客イベントの充実が提案されているが、その内容は。また、イベントを行う際には、歩道橋事故など、過去の教訓を生かし事故がないよう、指定管理者だけでなく、市としても関係機関と連携を図りながら、イベントの充実に向けて取り組んではどうか。

答 現在、フリーマーケットや夏の雪まつり、お魚のタッチプールなどを行っており、今後は既存のイベントを一層充実させるとともに、指定管理者と一丸となり、イベントの拡大も含めて協議していく。

問 多目的広場の東側の駐車場について、広場を利用する子どもたちや観客の待機スペースとして活用できないか。

答 指定管理者と協議し、アンケートを実施するなど、利用者ニーズを把握した上で検討していく。

 

石ケ谷公園ほか都市公園に係る指定管理者の指定

問 石ケ谷公園の駐車場の安全対策として、歩行者と自動車の動線を明確にするなどの見直しが必要ではないか。

答 現在、駐車場における歩行者と車両との動線の分離を検討している。また、区画線が薄くなっている部分にも早急に対応していく。

問 今回、指定管理者の構成団体として新たに加わる事業者について、どのような事業が期待できるのか。

答 同事業者は、プロスポーツ選手とのつながりがあるため、選手を招いたイベントやスポーツ教室を行っていきたい。

写真説明 お魚タッチプール(大蔵海岸公園)

 

7面

第41回 全国豊かな海づくり大会兵庫大会 御食国(みけつくに)ひょうご

第41回全国豊かな海づくり大会兵庫大会が昨年11月12日、13日に明石市をメイン会場として開催されました。

天皇、皇后両陛下ご臨席のもと13日に明石市民会館で式典行事、ベランダ護岸では海上歓迎・放流行事が行われました。

写真説明 1 稚魚を放流される両陛下 2 天皇陛下から明石市漁業組合連合会の大西会長にノリの種が手渡される 3 漁業後継者と高校生が豊かなあおい海の未来を誓う

写真提供 明石市

 

対談テーマ「広げようあおく豊かな海づくりを」

大会を終えて、明石の豊かな海を今後どのように次世代につないでいくのかを対談しました。

明石市議会豊かな海づくり大会推進委員会

千住 啓介 委員長

尾倉あき子 副委員長

 

市議会だより編集委員会

榎本 和夫 議長

辰巳 浩司 副議長

石井 宏法 委員

飯田 伸子 委員

林  丸美 委員

 

豊かな海づくり大会推進委員会とは

石井 市議会に「明石市議会豊かな海づくり大会推進委員会」(以下:委員会)を設置した目的を教えてください。

千住 明石は海のまちですが、漁業の売り上げと従事者が減ってきているため、大会を契機に漁業振興につなげたいという思いがあります。また、天皇、皇后両陛下が来明される機会を捉えて、市民の間に豊かな海づくりに対する機運を高めていくため、令和3年6月に設置しました。

 

大会を終えて

辰巳 新型コロナウイルスの影響が心配でしたが、両陛下にお越しいただくことができてよかったと思います。

千住 大蔵谷インターから会場となった明石市民会館までと、明石西インターから兵庫県水産技術センターのある二見人工島までの沿道には、たくさんの人出がありました。

尾倉 多くの市民の方から、両陛下に沿道でお会いできてよかったという喜びの声を聞いています。

石井 榎本議長は大会主催者の1人として、両陛下のお迎えとお見送りをされました。

榎本 お見送りの際に、天皇陛下から「多くの市民の方に歓迎していただき、ありがとう」とお言葉をいただきました。

 

豊かな海を次世代につなぐ取り組み

辰巳 どのようにして市民と一緒に豊かな海を守り、次世代につないでいくかが課題です。

尾倉 漁業者の方々との連携も重要になると思います。

千住 委員会では、まず海の現状を知ろうと、漁業関係者との研修や勉強会を通じて生の声を聞き、不漁やノリの色落ちの原因の一つに海の栄養不足があると改めて認識しました。

林 その認識は、議員全員で共有できていると思います。

飯田 今後は全ての世代に対して、豊かな海に向けての課題を発信していく必要があります。

榎本 きれいな海と豊かな海は違うということが、子どもたちにも伝わったのではないでしょうか。ここから、さまざまなことを豊かな海を守る活動に結びつけていきます。

石井 明石市として力を入れるべきところを、どのように考えていますか。

千住 海の栄養不足を改善するため、二見浄化センターの処理水に含まれる栄養塩が効果的に分布される方策の検討や海底耕耘(こううん)、ため池のかいぼりなどの予算化を市に求めていきます。また、子どもたちには明石の魚を食べて、そのおいしさに気付いてほしいと思います。例えば、学校給食で「豊かな海給食」などを行ってはどうでしょうか。

林 私も学校教育や給食を通じた子どもたちへの取り組みは重要だと感じます。

千住 委員会では、未来永劫(えいごう)みんなで豊かな海をつくっていくために、豊かな海づくり条例などを制定できないかと話しています。

写真説明 左から榎本議長、辰巳副議長、千住委員長、尾倉副委員長

写真説明 左から林委員、飯田委員、石井委員

 

8面
第2回定例会12月議会議案 賛否一覧

議案第84号 あかしジェンダー平等の推進に関する条例制定のこと

議案第85号  明石市個人情報保護法施行条例制定のこと

議案第86号  明石市市民参画条例の一部を改正する条例制定のこと

議案第87号  明石市議会議員及び明石市長の選挙における選挙運動の公営に関する条例の一部を改正する条例制定のこと

議案第88号  明石市職員の定年等に関する条例等の一部を改正する条例制定のこと

議案第89号  明石市職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例制定のこと

議案第90号  明石市特別職の職員の給与に関する条例及び明石市公営企業管理者の設置及び給与等に関する条例の一部を改正する条例制定のこと 

議案第91号  明石市建設関係手数料徴収条例の一部を改正する条例制定のこと

議案第92号  明石市立高齢者ふれあいの里条例の一部を改正する条例制定のこと

議案第93号  令和4年度明石市一般会計補正予算(第7号)

議案第94号  令和4年度明石市一般会計補正予算(第8号)

議案第95号  令和4年度明石市介護保険事業特別会計補正予算(第1号)

議案第96号  令和4年度明石市水道事業会計補正予算(第1号)

議案第97号  令和4年度明石市下水道事業会計補正予算(第1号)

議案第98号  明石市立総合福祉センターに係る指定管理者の指定のこと

議案第99号  ふれあいプラザあかし西及び明石市立高齢者ふれあいの里に係る指定管理者の指定のこと

議案第100号   明石市立木の根学園ひまわり工房、明石市立木の根学園たんぽぽ工房及び明石市立木の根学園短期入所施設に係る指定管理者の指定のこと

議案第101号   明石市立勤労福祉会館及び明石市立中高年齢労働者福祉センターに係る指定管理者の指定のこと

議案第102号   明石市生涯学習センター及びあかし男女共同参画センターに係る指定管理者の指定のこと

議案第103号   明石市公設地方卸売市場に係る指定管理者の指定のこと

議案第104号 大蔵海岸海峡広場、大蔵海岸駐車場、大蔵海岸公園及び明石市立大蔵海岸多目的広場に係る指定管理者の指定のこと

議案第105号   石ケ谷公園ほか都市公園に係る指定管理者の指定のこと

議案第106号   指定管理者の指定に係る議決事項一部変更のこと

議案第107号   地方独立行政法人明石市立市民病院第4期中期目標制定のこと                                      

議案第108号   公平委員会委員選任につき同意を求めること

議案第109号   公平委員会委員選任につき同意を求めること

請願受理第5号 明石市が管理している漁港を含めた周辺環境改善を求める請願

請願受理第6号  教育予算増額を求める請願

議案の概要については、市議会のホームページもしくは市役所1階の行政情報センターで閲覧できます。

 

決まりました

第2回定例会12月議会で可決した議案内容を一部紹介します。

3割おトク商品券事業(第3弾)を実施します

(議案第93号 令和4年度明石市一般会計補正予算(第7号))

コロナ禍やロシア・ウクライナ戦争に伴う物価高騰などの影響を受け、市民生活と地域経済を応援するため、3割おトク商品券事業(第3弾)を実施するための費用として、4億3,500万円を計上します。

内容

紙タイプ商品券とスマートフォンのアプリ等を活用したデジタル商品券を販売します。プレミアム率は、どちらも30%で、それぞれ3冊(セット)まで購入できます。

販売金額  1冊(セット)5,000円

利用可能金額  6,500円

利用可能単位  紙タイプ商品券では、500円券かける13枚でおつりは出ません。デジタル商品券では、1円単位で利用できます。

予定販売数  紙タイプ商品券では、100,000冊です。デジタル商品券では、100,000セットです。

申し込み方法  紙タイプ商品券は、はがきやウェブサイトです。デジタル商品券は、専用アプリをダウンロードです。

利用できる店舗  紙タイプ商品券は、市内約1,200店舗。デジタル商品券は、市内約600店舗。

 

スケジュール

1月から受け付けを開始します。

商品券の引き換えは、1月下旬から2月初旬を予定しています。

利用期間は、2月1日水曜日から3月31日金曜日までです。

 

3月議会の予定

日程は変更する場合があります。

2月

21日(火曜日)10時     本会議(議案上程・提案説明)

3月

  2日(木曜日)10時    本会議(質疑・一般質問)

  3日(金曜日)10時    本会議(質疑・一般質問)

  6日(月曜日)10時  本会議(質疑・一般質問)

  7日(火曜日)10時  総務常任委員会

  8日(水曜日)10時  建設企業常任委員会

  9日(木曜日)10時  文教厚生常任委員会

10日(金曜日)10時    生活文化常任委員会

13日(月曜日)15時    本会議(委員会審査報告・議案採決)

14日(火曜日)10時    総務常任委員会

15日(水曜日)10時    建設企業常任委員会

16日(木曜日)10時   文教厚生常任委員会

17日(金曜日)10時     生活文化常任委員会

24日(金曜日)10時   本会議(委員会審査報告・議案採決)

本会議は明石ケーブルテレビ717chで生中継されます。

 

編集後記

コロナ禍の影響により1年延期になっていた全国豊かな海づくり大会兵庫大会が昨年11月に開催されました。

最近は毎年のようにイカナゴのシンコ(稚魚)やタコの漁獲量の減少が話題になります。将来にわたり明石のおいしい海の幸が食べられるように、日頃から海について親しみや関心を持ち、一人一人の意識で豊かな海を守りましょう。(ほ)