ホーム > 市政情報 > 広報 > 撮れたて情報 > 2023年度バックナンバー > 撮れたて情報2024年2月11日 「生物多様性フォーラム」神戸市と明石市で初の共同開催
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更新日:2024年2月13日
生物多様性を守り育てるために何が必要かを話し合う「生物多様性フォーラム」が2月11日、垂水区文化センターで開かれました。市は、昨年9月に神戸市と生物多様性を保全するための協定を締結し、これまで、里地里山を知る体験会の開催や環境フェアでの展示などを共同で進めてきました。
前半の講演では、市民グループの代表と神戸大学の教授がそれぞれの活動を発表しました。明石川で活動する「玉一アクアリウム(玉津第一小学校+水槽展示の略)」代表の小田隆司さんは、「外来種は駆除しても命は無駄にしないよう調理や肥料にしている」と話し、調査を継続していくことの大切さを伝えてくれました。
また、生物多様性あかし戦略推進会議の碓井信久さんは、絶滅危惧種の象徴的存在であるオニバスの生育地を紹介し、デンジソウについても「神戸と明石はつながりがあり、水系をたどると同じような植物が見られるのではないか。市域を越えて保全していく必要がある」と訴えました。神戸大学の丑丸敦史教授は、耕作放棄地の里草地再生実験を紹介し、「昔は、人が近づかないほうが自然は守られる、という考えがあったが、今は、草刈りをするなど人の関わりが里地里山を豊かにするということが分かってきた」と述べ、里地里山の保全と再生を話してくれました。
後半のパネルディスカッションでは、久元神戸市長がコーディネーターとなり、「市民が主役となって生物多様性を守り育てるためには何が必要か」について、意見を交わしました。丸谷明石市長は、市内全小学校で行われている3年生の環境体験学習を紹介。次の世代につなげていくための環境教育や人材育成の大切さを伝え、またSDGsの側面から「里山は環境という面だけでなく、経済・社会の分野でも活かすことができる」と新たな里山の利用法について紹介しました。神戸市からは、長田区にある『外来生物展示センター』や、『KOBE里山SDGs戦略』を紹介していただきました。最後に登壇者の皆さんから「今後は、行政と市民、市民と市民がつながり、さらに近隣市も一緒になって活動を広げていきたい」という言葉で締められました。
後半のパネルディスカッションでは久元神戸市長がコーディネータに
丸谷明石市長「気がついたら自然と人が共生するためにはどうしたらよいかをいつも考えていた。高校3年生の頃には自然の素晴らしさを伝える活動をしていた」
玉一アクアリウムで活動する小学生が、調理した外来種の味について感想を教えてくれました
さらに活動の輪を広げたい、と登壇者の皆さんの言葉で締められました
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