当日配布資料@ 建設企業常任委員会資料 2023年(令和5年)9月19日 都市局都市整備室都市総務課 議案第65号関連資料 山陽電鉄駅舎のバリアフリー化について 誰もが安全で安心して移動できる環境整備を目指し、市内における駅舎のバリアフリー化については、鉄道事業者だけでなく、国、県、市も連携して支援しながら進められており、現在、山陽電鉄においては、未整備駅のバリアフリー化に順次取り組んでいるところです。 そこで、山陽電鉄駅舎のバリアフリー化について、これまでの取組状況や今後の取り組みについてご報告します。 1.現在のバリアフリー化の状況 (1)各駅の整備状況 これまで、山陽電鉄の駅舎については、国や県、市が連携してバリアフリー化の整備費を鉄道事業者に補助し、市内にある駅舎12駅中7駅について、エレベーターや新たな改札、バリアフリー対応トイレ、スロープの設置などが進められてきました。現在は、藤江駅などの5駅が未整備の状況となっています。 バリアフリー化済駅 西二見、東二見、山陽明石、西新町、江井ヶ島、林崎松江海岸、中八木 未整備駅 藤江、西江井ヶ島、山陽魚住、大蔵谷、人丸前 (2)鉄道駅バリアフリー料金制度等について 国においては、利用者から料金を徴収し、その徴収分をバリアフリー施設の整備等に充当する「鉄道駅バリアフリー料金制度」を創設し、山陽電鉄については、本年4月より本制度を活用してバリアフリー化を促進することとしており、料金設定および整備等計画を国へ届け出ているところです。 また、兵庫県については、より早期に県内の駅のバリアフリー化が実現できるよう、本年度よりバリアフリー料金制度の徴収料金を整備費に充当しない駅に限り、市と協調して6分の1を限度に補助していくこととしています。 本市としては、国の料金制度の活用にてバリアフリー化を促進させることを原則としますが、あわせて県とも連携しながらバリアフリー化に取り組んでいくこととします。 2今後のバリアフリー化の整備について (1)藤江駅の整備について 山陽電鉄が次に整備に着手する駅については、S特急の停車駅であり、未整備駅の中でも乗降客数が多くあること、令和5年3月改定の「明石市ユニバーサルデザインのまちづくり実行計画」にて移動等円滑化促進地区に位置付けられていることなどから、「藤江駅」を予定しています。 なお、藤江駅のバリアフリー化については、山陽電鉄はバリアフリー料金制度の徴収料金を整備費に充当しないとのことです。ついては、市内全駅での早期のバリアフリー化を目指し、県と連携しながら市も補助し、整備を進めていく予定です。 【藤江駅の整備案の概要】 整備の概要:南改札の新設、階段のスロープ化、バリアフリートイレの新設、渡線道(駅構内踏切)の廃止、線路の移設、北側駅舎の移設・改修など 概算事業費:約5.4億円(うち市負担6分の1、約90,000千円) スケジュール(案) 2023(R5)年度、設計 2024(R6)年度、設計 2025(R7)年度、工事 2026(R8)年度、工事 ※R5年度事業費7,000千円(市負担1,166千円) (2)その他の駅について 山陽電鉄によると、今回の藤江駅への支援によりバリアフリー化が促進されることで、2035年度(令和17年度)までには国の鉄道駅バリアフリー料金制度を活用しながら、残る全ての未整備駅も含め、市内全ての駅でバリアフリー化が完了する予定とのことです。 今後も引き続き、国や県、山陽電鉄とも連携しながら、早期に市内全駅でのバリアフリー化が図られ、誰もが利用しやすく安全で安心して暮らせる都市基盤整備となるよう取り組んでまいります。