大塚 啓志郎氏(ライツ社代表取締役社長・編集長)
プロフィール
明石市生まれ。市内の小中高校を卒業後、大学進学を経て、京都の出版社にて編集長として勤務。30歳になったことを機に、ふるさと明石へUターン。2016年9月、地元明石にて「ライツ社」を設立し、出版社として独立。以後、ジュンク堂書店明石店で大反響となった『大切なことに気づく365日名言の旅』やテレビ「ちちんぷいぷい」で紹介された『全196ヵ国おうちで作れる世界のレシピ』をはじめ、数々の話題作を出版。明石市では初めてとなる「全国流通が可能な出版社」で、今、日本でもっとも新しい出版社として出版業界からも注目が集まっている。
(ライツ社ホームページ http://wrl.co.jp/)
明石で出版社を設立した理由は?
京都、大阪、兵庫、どこに社を構えるか悩んだのですが「やっぱり独立するなら地元でやりたい」という思いで、明石を選びました。実は出版社というのは9割が東京、残りの1割が大阪と京都にあって、兵庫には指で数えられるほどしかありません。ですが、今の時代はインターネットさえあればどこでも仕事ができますし、明石なら神戸空港が近いので東京にもすぐに行けます。明石にいても東京にいる条件と変わらず全国に向けた仕事ができるということが決め手でした。これから、地元明石や神戸にいるおもしろい人やモノを「本」という形にして全国に発信していければと思っています。
あらためて感じた明石の魅力は?
単純に、京都は曇りの日が多かったので、明石の晴れの日の多さ、空の青さを実感しています。そして食べ物が美味しい!子どもの頃は魚の棚で買い物なんてしなかったのですが、大人になって料理をするようになるとなんて魅力的な商店街があるんだろう、とびっくりしました!また、2歳の息子と0歳の娘がいるのですが、明石公園で開催される家族向けのイベントが昔より増えていて楽しいです。遠出ができなくても毎週末の予定に困らないですね。「子育てしやすい」というのも聞いていた通りですし、パピオスあかしにハレハレ、支援センター、図書館の三施設が集まっているのは子育て家庭にとってとても魅力的で、明石に戻ってきてよかったなと感じています。
明石のお気に入りスポットは?
子どもと一緒に歩いて行ける明石市役所南側のベランダ護岸やベンチがお気に入りです。「Ciro」のテイクアウトピザ(お店はいつも満員で入れないですが、テイクアウトならすぐ買えるんです!)や「アンクル」でパンを購入して、くつろいでいます。天気の良い日には景色もきれいで、子どもが元気いっぱい走り回れる場所なのでとても気に入っています。
明石市民へのメッセージ
明石の市長さんが「本のまち明石」という方針を打ち出されていましたよね。ジュンク堂さんが戻ってきて、図書館も新しくなって。そのタイミングで、明石にできたのが出版社「ライツ社」です。「本のまち明石」という言葉をより実感してもらえるよう、僕たちもできることから始めたいと思います。ジュンク堂さんにもライツ社の本をたくさん置いていただいているので、ぜひ手に取ってもらえれば嬉しいです(目印になるよう、「この本、明石の出版社やねんて、知っとー?」というPOPをつけています)。
また、「自分の本を出したい」「自分史を形にしていみたい」という方がいらっしゃいましたらお気軽にお問い合わせください。どんな人の人生にも「本になる物語」が必ずあります。一緒に素敵な一冊を作りましょう!最後になりましたが、これから、まだ生まれたばかりの新しい出版社の挑戦を、応援よろしくお願いします!!