絵本作家 たなか しんさん
プロフィール
1979年大阪生まれ。画家、絵本作家。
絵の下地にアトリエのある明石の海の砂を使い、独特のマチエールを生みだす。海砂は波打ち際の細かい部分を使う。そこには、山から運ばれた岩や砂など大地の恵み、海から運ばれた貝殻や珊瑚などの海の恵みが混ざり合う。採取した海砂は塩を洗い流し、天日に干す。そうすることにより、太陽のエネルギーさえもキャンバスに閉じ込める。
画家として活動する傍ら、2002年頃から絵本を描き始め、文、絵、編集、製本もすべて自らが行う手作り絵本を30作品以上発表している。2005年イタリア・ボローニャブックフェアをきっかけに台湾の出版社Grimm Pressから「巧克力熊」を出版。台湾では他に「月とカラス」、ハート型の絵本「いつもきみと」が日本語と中国語の二ヶ国語で出版されている。
日本では「かみさまのいたずら」「モグちゃんのねがいごと」(田中書店)や、「特装本げんきのないピエロ」、「たなかしん作品集PORTRAIT」、「STORYS」、「ガマ王子VSザリガニ魔人Paco~パコと魔法の絵本~ 」(文・後藤ひろひと)「げんきのないピエロのたからもの」(求龍堂)などがある。
ほかに積水ハウスのサステナブルブック「クララのもり」「ぐるるるる」の作・画を担当。岡山県倉敷市のゆるキャラ「Gパンだ」のデザインや、くもんのアメリカ・カナダの小学生用夏のドリル表紙絵なども手掛けている。海外での展覧会への参加、舞台美術、広告、服飾デザイン、キャラクター制作、ワークショップなど、幅広く活動中。
※ホームページから参照 http://www.misagi.net
明石に住んだきっかけは?
高校卒業後、美術を学ぶために明石にあった大学に進学し、明石市内に住んだのがはじまり。自由が好きなため、気分次第で明石近辺で4、5回引越ししています。
住んでみてわかった明石の良さは?
都会でもない田舎でもないところが魅力。展覧会で全国各地に行きますが、神戸空港も近く、新幹線も停車するのですごく便利です。人が多すぎて困ることもないし、不便のない街だと感じています。
お気に入りの場所は?
絵の下地を作るのに、何か自然を感じるものはないかと探していました。ある時当時住んでいた近くの林崎松江海岸の砂を使ったところ、今の画風が完成しました。今でも海が大好きです。(泳げませんが・・・笑)
こどもたちへのメッセージ
幸せになるかどうかは、幸せを感じる心でいつもいられるかどうかです。
たとえばいい天気だと気持ちいいと喜べて、曇りだったら雲の形を見て楽しめて、雨だったら雨音がいろんな音色を鳴らすことに癒されて・・・どんな時でも幸せを見つけることができれば、人生は豊かになります。それはどんなときでも変わりません。イライラしていても、苦しいときも、悲しいときも、心のどこかで幸せを感じることを忘れないようにしましょう。
それと少しの勇気です。自分の伝えたい想いを勇気を持って伝えましょう。遊ぼうとか、好きだとか嫌いだとか、小さなことの積み重ねが勇気を育てます。だからもし子どもが何か伝えたがってるなと感じたら、じっくり焦らず待ってあげれるといいなと思います。子どもと大人では感じる時間が違うのですから。でも伝えたいことが伝わったときの喜びは子どもも大人も同じですよね。
ほんのささいなことを喜びに変えれる力、幸せ力と勇気を育てて、喜びいっぱいの楽しい毎日になりますように。