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更新日:2022年12月5日
(イラスト:政府広報オンラインより)
犯罪をした人も、犯してしまった罪をつぐなうための何らかの処分や刑罰を受けた後は、地域社会で生活を再開することになりますが、社会の一員として立ち直るためには、本人の強い意志や行政機関の働き掛けに加えて、地域の人たちの理解と協力が不可欠です。
犯罪や非行をした人の立ち直りを助けるため、以下のような様々な民間ボランティアの人たちが地域で活動しています。
保護司とは、保護司法に基づき法務大臣から委嘱された非常勤の国家公務員ですが、民間ボランティアの立場で、国家公務員である保護観察官と協力して、対象となる人と定期的に面接を行い、社会での約束ごとを守るよう指導するとともに、生活上の助言や就労の相談などの手助けを行ったり、犯罪の未然防止のために街頭啓発活動などにより世論の啓発を行ったりするなど、犯罪をした人や非行をした少年の立ち直りを地域で支える活動をしています。
明石市保護司会(定数87人)には、おおむね中学校区2校区ごとに、『朝霧・大蔵地区』、『錦城・衣川地区』、『望海・野々池地区』、『大久保・江井島地区』、『大久保北・高丘地区』、『魚住・魚住東地区』、『二見地区』の7地区があり、保護観察や環境調整などの職務のほか、”社会を明るくする運動”においても中心的役割を担っていただき、毎年7月の強調月間には、地区ごとの街頭啓発なども行われています。
保護司をされている方は、普段から犯罪や非行への対応に直接関わるような特別な職業に就いているわけではなく、宗教家・教職経験者・自営業者・主婦など、様々な職業の方が、それぞれの経験を活かして、保護司として活動しています。また、仕事を退職した後も、保護司をライフワークのひとつとして続ける方が大勢います。
更生保護女性会とは、地域社会の犯罪・非行の未然防止のための啓発活動を行うとともに、青少年の健全な育成を助け、犯罪をした人や非行のある少年の改善更生に協力することを目的とするボランティア団体です。
女性ならではのきめ細やかな視点を活かし、地域の安全・安心のために様々な活動を行っています。会の趣旨に賛同いただける女性であれば、どなたでも参加することができます。
明石地区の更生保護女性会では、現在約60人の方が会員として活動しています。”社会を明るくする運動”の推進委員会を組織する1団体として街頭啓発活動への参加、更生保護施設(身寄りがない等の理由で刑務所等を出所しても地域に帰る場所がない人などに、一時的に住む場所や食事を提供する施設)へのディナーサービスのほか、女性・母親の立場から子育て支援のための活動なども行っています。
協力雇用主とは、犯罪をした人や非行をした少年の自立及び社会の中での立ち直りに協力することを目的として、犯罪や非行をしたという事情を理解した上で雇用し、又は雇用しようとする民間の事業主の方々です。
刑務所を出所した人や少年院を退院した少年のうち、出所・退院後に仕事に就くことができなかった人は、仕事に就くことができた人に比べて再犯率(再び犯罪や非行をしてしまう割合)が約3倍とも言われており、仕事の有無が犯罪をした人や非行をした少年の立ち直りに大きな影響を与えるため、協力雇用主になっていただける事業主を増やすことは、更生支援や再犯防止の推進のために非常に重要です。
明石市では、市が発注する一部の工事や委託等の業務に対し、協力雇用主であること等により加点される制度を設けています。
協力雇用主が刑務所出所者や少年院退院者を雇用した場合に受けられる奨励金や、刑務所出所者や少年院退院者に起因する被害を被った場合に受けられる補償金などの国の支援制度があります。詳細は、下記のリンク先をご確認いただくか、神戸保護観察所にお問い合わせください。
BBS(Big Brothers and Sisters Movement)は、非行など様々な問題を抱える少年たちに、兄や姉のように身近な存在として接しながら、少年たち自身で問題を解決し、健全に成長することを支援することで、犯罪や非行のない地域社会の実現を目指す青年ボランティア団体です。児童福祉施設における学習支援や児童館での子どもとのふれあい行事なども実施しています。
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