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更新日:2024年7月21日

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第269号 令和6年7月発行 第1回定例会6月議会

あかし市議会だよりは、日刊新聞6紙に折り込んで各家庭に配布しています。
議会局のほか、行政情報センター、各市民センター・サービスコーナーで無料で配布しておりますのでご自由にお持ちください。

目の不自由な方々等を対象に、点字版と音声版(CD)を作成しています。点字版は、総合福祉センター、あかし市民図書館、明石市立西部図書館、市役所1階の行政情報センター、市役所議会棟3階の議会図書室でお読みいただけます。なお、音声版(CD)の貸し出しを希望される方は、議会局総務課までご連絡ください。

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議案関連記事

  • 明石市立図書館条例の一部を改正する条例および令和6年度明石市一般会計補正予算(第2号)を全会一致で可決 令和7年4月開館に向け二見地区に図書館を整備
  • 不登校児童生徒の居場所を確保 フリースクール等利用の保護者に 月額1万円を上限に助成

もくじ

2ページ(PDF:353KB)

質疑・一般質問

  • 明石市立市民病院の再整備 庁内検討チームの調査受け あり方検討会議を開催
  • 育休退園制度 制度の見直しを 前向きに検討
  • インフルエンザと新型コロナ 高齢者への予防接種費用の助成は
  • 未来を切り拓く教育へ こどもまんなか社会の実現に向け 一人一人に寄り添う取り組みを 
  • 無料の骨密度測定 集団健診等で実施中 機会を増やし広く周知へ
  • タクシー利用券 事業者負担分を 軽減できないか

発言者一覧

3ページ(PDF:305KB)

質疑・一般質問

  • 保護者の負担軽減へ 布団やおむつを持たずに通園 おむつ定額サービスの導入は
  • 今後の市政運営 対話と共創による まちづくりを推進
  • 身寄りのない高齢者の支援 市への終活登録制度 引き続き調査研究へ
  • 学校体育館の 空調設備の設置 経費が課題
  • 教職員の長時間労働の軽減 小学校給食費の公会計化 本市の実施予定は
  • 部活動地域移行のモデル事業開始 今後は指導者の確保が大きな課題

令和5年度の政務活動費 収支報告書・領収書等の閲覧ができます

議員よもやま話

4ページ(PDF:347KB)

質疑・一般質問

  • 本市の観光振興施策 海外観光客の増加も見据え さらなる施策展開を進める
  • 多胎児家庭支援 負担軽減のため サポート充実を
  • 本のまち明石 3館目となる二見図書館 来年4月開館へ
  • 8年度実施予定 こども誰でも通園制度 本市の準備状況は
  • 神戸マラソンのコース延伸 大蔵海岸公園に モニュメントを設置しないか
  • 市主催の手話奉仕員養成講座 高まる受講ニーズに対応を

議会ポスターデザインを決定

5ページ(PDF:352KB)

質疑・一般質問

  • 明石川の有機フッ素化合物 低減対策を継続し 安全な水道水を供給
  • 小1の壁支援 地域と連携し 不安に寄り添う
  • 横断歩道や道路の安全対策 通学路に重点を置き 交通事故防止に取り組む
  • 歳入の増加へ 産業振興施策 3つの取り組み
  • 山手環状線大窪工区8年度末開通へ 江井ヶ島松陰新田線は神戸市と連携 玉津大久保線とネットワーク化
  • 男性のDV被害 性別を問わず相談可 さらなる周知を

公益監察員選任に同意

夏休み親子で議会体験ツアー参加者大募集

6ページ(PDF:213KB) 新議長・副議長に聞く
7ページ(PDF:401KB)

議会報告会を開催

8ページ(PDF:565KB)

第1回定例会5・6月議会議案の賛否一覧

9月議会の予定

決まりました

議員の寄付行為等の禁止について

編集後記

第269号  令和6年7月発行 第1回定例会6月議会 テキスト版(音声読み上げ用)

あかし市議会だより269号
2024年(令和6年)7月21日発行

1面

巻頭写真

タコと時計の組み合わせが目を引く時計台(大蔵海岸)

 

第1回定例会

6月議会

 令和6年第1回定例会6月議会が6月7日から6月28日まで開かれました。
 明石市立図書館条例の一部を改正する条例制定のことや、令和6年度明石市一般会計補正予算(第2号)などの議案14件を可決・同意、報告4件を了承しました。

 

明石市立図書館条例の一部を改正する条例および

令和6年度明石市一般会計補正予算(第2号)を全会一致で可決

令和7年4月開館に向け二見地区に図書館を整備

 

 6月28日の本会議では、明石市立図書館条例の一部を改正する条例制定のこと、および令和6年度明石市一般会計補正予算(第2号)を全会一致で可決しました。
 本市は、いつでも、どこでも、だれでも、手を伸ばせば本に届くまちを目指して本のまちづくりの拠点となる図書館を整備し、図書館サービスを広く市民に提供できるよう取り組んでいます。本条例改正等は、7年4月開館に向け、市域西側の二見地区に図書館を整備するためのものです。
 (仮称)二見図書館は、パブリックコメントやワークショップの意見等を踏まえ、誰もが気軽に立ち寄りたくなる図書館をコンセプトに、イトーヨーカドー明石店(西二見駅前)の3階に整備します。
 審査を行った総務常任委員会では、施設管理者が撤退した場合、図書館はどうなるのか、近隣には学校園が多く、子どもや学生の学習スペースとしての利用も期待されるが安全対策はしっかり講じられるのかとの質問がありました。市からは、撤退した場合、施設管理者が本市に対し中途解約による補償をすることで合意している。市としても期日前投票や各種イベントを官民連携で実施し撤退がないよう努める。また、安全対策については、館内にカメラを設置し職員の見守り指導を行うとの答弁がありました。

 

不登校児童生徒の居場所を確保

フリースクール等利用の保護者に

月額1万円を上限に助成

 

 文教厚生常任委員会では、フリースクール等利用助成制度の実施について報告がありました。
 同制度は、不登校児童生徒が増加傾向にある中、多様な居場所を確保し、社会的自立に向けた支援を進めることを目的に、市が認定したフリースクール等の民間施設を利用する児童生徒の保護者に対して、利用料として支払った額のうち、月額1万円を上限に2分の1を助成するものです。
 委員からは、認定施設において適切に教育が保障されているかどうかはどのように審査するのか、通信制のオンラインのフリースクールは、同助成の対象から外れるのかとの質問がありました。
 市からは、子どもたちの社会的自立に向けた活動はさまざまで、フリースクールは子どもたちの状況に応じた支援を行っていることから、施設の認定審査は、教育委員会の職員が実際の活動を見て判断する予定である。オンラインのフリースクールについては、市として通所することが社会的自立に向けた大きな前進と考えており、制度の開始に当たっては通所施設のみを対象とするが、今後さまざまな課題を検証する中で、支給対象の範囲について、オンラインの活動等も含め検討したいとの答弁がありました。

 

もくじ

2面 市政を問う 24人が登壇 質疑・一般質問
3面 収支報告書や領収書 政務活動費の閲覧ができます
3面 議員よもやま話
4面 高校生から募集 議会ポスターデザイン決定
5面 参加者募集 夏休み親子で議会体験ツアー
6面 新議長・副議長に聞く
7面 テーマごとに意見交換 議会報告会を開催
8面 各議員の議案等に対する賛否を掲載 議案の賛否一覧
 

お知らせ

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2面

質疑・一般質問

6月14日、17日、18日の本会議では、24人の議員が登壇し、子育て支援のさらなる拡充や二見図書館などについて、市の見解を求めました。発言者と質問項目の一覧は下段に、主な内容は2面から5面に掲載しています。なお、二次元コードを読み取ると本会議の録画映像をご覧いただくことができます。

発言者一覧

発言順( )は会派名

上田 雅彦(明石維新の会)

(1)財源確保 (2)「2025年日本国際博覧会」(大阪・関西万博)を契機とした本市の観光

千住 啓介(自由民主党明石・代表質問)

(1)明石市の教育 (2)明石市のスポーツ施策 (3)市役所新庁舎整備 (4)大久保北部の開発事業

国出 拓志(公明党)

(1)(仮称)若者総合支援室を立ち上げないか (2)福祉避難所 (3)DV被害男性の保護

中川 夏望(市民の会)

(1)子育て支援のさらなる拡充 (2)市民にやさしいDX(デジタル改革)の推進 (3)業務の効率化を軸とした市役所内のDX推進

宮坂 祐太(明石かがやきネット)

(1)予算編成過程の公表 (2)季節性インフルエンザと新型コロナウイルス感染症の同時流行への備え

髙尾 秀彰(明石維新の会)

(1)気軽にバスケットボールを身近で楽しむことができる環境整備 (2)小中学校体育館の空調設備の整備の進捗

出雲 有希子(自由民主党明石)

(1)各種タクシー利用券 (2)新規開業者への支援

長尾 博子(公明党)

(1)投票率向上に向けた取組 (2)女性を対象とした骨粗しょう症検診の実施

山中 裕司(市民の会)

(1)身寄りがない高齢者の終活支援 (2)子どもの体験格差の解消に向けた取組

竹内 きよ子(明石かがやきネット)

(1)市長の所信表明から1年間の成果と課題 (2)本市の小中学校の抱える課題とその対応 (3)明石市の公共交通の課題

中村 茂雄(明石維新の会)

(1)新庁舎建設中における来庁者用駐車場 (2)中学校部活動の地域移行に向けた取組

灰野 修平(自由民主党明石)

(1)本市の教育環境 (2)大久保駅周辺市有地利活用計画」

飯田 伸子(公明党)

(1)産前・産後の心のケア施策拡充への取組 (2)公立保育所等へおむつや布団を持たずに登園できる制度導入

黒田 智子(市民の会)

(1)孤独・孤立を生まない多胎育児支援 (2)放課後児童クラブのより良い環境づくり

正木 克幸(明石維新の会)

(1)地方独立行政法人明石市立市民病院の在り方 (2)技術職員拡充のメリット及び拡充方法

石井 宏法(自由民主党明石)

(1)本市の観光施策

尾倉 あき子(公明党)

(1)国のこども未来戦略加速化プランである「こども誰でも通園制度」 (2)小学校給食費の公会計化の実施で教育活動の充実を (3)ご当地グルメの祭典でさらなる明石のにぎわいづくりを校の課題

金尾 良信(市民の会)

(1)福祉人材の育成・確保に向けて (2)市内の交通安全

河村 和歌子(公明党)

(1)小1の壁の朝の支援 (2)自治会館の整備

山下 祥(市民の会)

(1)大蔵海岸公園を核としたにぎわい創出 (2)市政推進における「共創体制」のさらなる強化

梅田 宏希(公明党)

(1)都市計画道路の進捗 (2)明石港東外港地区再開発計画 (3)大久保北部整備構想

辻本 達也(日本共産党)

(1)新幹線車両基地計画 (2)大阪・関西万博への対応 (3)明石川の有機フッ素化合物問題 (4)(仮称)二見図書館

中西 礼皇(対話の会あかし)

(1)中学校の修学旅行における民泊 (2)明石駅周辺の客引き対策 (3)本のまち明石

家根谷 敦子(スマイル会)

(1)誰一人取り残さないまちづくり

 

明石市立市民病院の再整備

庁内検討チームの調査受け

あり方検討会議を開催

問 市の地域医療提供体制の在り方や市民病院の役割等を検討するため昨年7月に設置した庁内プロジェクトチームの調査報告書を受け、市の見解を聞く。

答 同チームは、市民病院の経営状況を含む市の医療需要等の現状把握と課題整理、市民病院が担うべき役割等の検討とともに再整備についても手法ごとに整理した。再整備については、今後、外部有識者による市民病院のあり方検討会議を開催し、専門的な観点から意見を聴くが、まずは再整備に係る財政負担を踏まえた長期収支や詳細で実現性の高い回収計画等の検討が重要である。報告書を基に市と市民病院が課題を共有し、再整備に係る収支見込みや医師確保策等の経営計画等、市民病院の具体的な運営方針を定める協議・調整を行う。

 

育休退園制度

制度の見直しを

前向きに検討

問 保護者が育児休業を取得した場合、すでに保育施設に通園中の上の子が退所となる育休退園制度は廃止すべきと考える。市の見解は。

答 本市は、下の子の育児休業取得の際、満1歳に達した日の属する年度の翌年度4月29日まで保育施設の継続利用を認めている。継続利用の期間は自治体ごとに異なり、制度自体を設けていない自治体もあり、全国的に制度を廃止する動きもある。
こどもを核としたまちづくりを進める本市として、すでに入所している上の子の保育環境を変えることは望ましくなく、また、保護者が上の子の退園を気にすることなく育休復帰の時期を選択できるよう、来年度の保育施設の申し込み開始までに現制度の見直しを前向きに検討していく。

 

インフルエンザと新型コロナ

高齢者への予防接種費用の助成は

問 高齢者のインフルエンザ予防接種費用の無料化の継続と新型コロナウイルスワクチン接種費用の助成を問う。

答 高齢者のインフルエンザ予防接種は、新型コロナウイルス感染症との同時流行による医療現場の混乱や負担を軽減するため、令和2年度に費用を無料化し、昨年度まで継続してきた。今年度の費用は、コロナ感染症の流行状況も注視し、総合的に検討していく。
新型コロナワクチン接種は、昨年度まで全額国費だったが、今年度は国から7千円の自己負担額が示された。本市は市民の負担軽減のため助成し、自己負担額を3千円とする。なお、国に対しては、来年度以降の助成の継続や拡大を求めていく。

 

未来を切り拓く教育へ

こどもまんなか社会の実現に向け

一人一人に寄り添う取り組みを

問 未来を切り拓く教育を行う上で、本市の子どもたちにどのような大人になってほしいのか、市長の考えを聞く。

答 今の子どもたちが大人になる未来は、変化が激しく予測不能な社会になっている。そのような時代を生き抜くために、自分で課題を見つけ、自ら学び、考え、判断し、行動する、生きる力を身に付けた大人になってほしいと強く願っている。
なお、教員との出会いは、子どもに大きな影響を与えることから、市独自の研修による教員の資質向上や支援を要する生徒への人員配置などを進めている。
今後もこどもまんなか社会の実現に向け、多様な学びの保障や子育て環境の充実など、子ども一人一人に寄り添うきめ細やかな取り組みを進めていく。

 

無料の骨密度測定

集団健診等で実施中

機会を増やし広く周知へ

問 本市の骨粗しょう症検診の現状と定期的な検診実施について聞く。

答 骨粗しょう症は、骨の密度が低下し、骨折しやすくなる病気で、女性や高齢者に多い。本市は集団健診やフレイル相談会のほか、健康づくりのイベントなど、さまざまな機会を捉え、希望者に無料で骨密度測定を実施し、昨年度は約2500人の測定を行った。なお、測定結果によっては、必要に応じて保健指導や医療機関への受診勧奨を行っている。
定期的な検診を実施する場合は有料となり、測定者が減少することも考えられるため、集団健診の受診者に無料で測定を実施していることを広く周知するとともに、女性や高齢者が集まるイベント等で測定できる機会が増やせるよう関係部署との連携を強化していく。

 

タクシー利用券
事業者負担分を
軽減できないか

問 寿タクシーと福祉タクシー利用券の事業者負担金について問う。

答 寿タクシー利用券は、70歳以上の高齢者に500円券8枚、計4千円分を交付している。令和5年度は約6万人に交付し、市から事業者への支払い額は約1億4500万円、事業者の負担額は約760万円で年々増加している。市は財源を確保し事業を継続するため、事業者に500円券1枚につき25円の負担をお願いしている。
福祉タクシー利用券は、障害者手帳等を持つ約3600人に交付しているが、この施策とは別に事業者が実施する障害者割引の率は1割である。タクシー運賃等は国の認可が必要なため、市が割引分を負担することは、慎重な議論が必要である。

3面

保護者の負担軽減へ
布団やおむつを持たずに通園
おむつ定額サービスの導入は

問 保護者が布団やおむつを持たずに通園できる制度を導入しないか。

答 本市の公立保育所等は保護者の負担軽減のため、3歳児以上の昼寝用にコットと呼ばれる簡易ベッドを使用している。全園児がコットを使用するためには設置スペースや収納場所の問題があり、2歳児までは布団を持参してもらっている。保護者の負担は認識しており、コットの設置が可能な施設については使用を検討していきたい。
近年、全国的に広がっている、おむつが保育所に届く定額サービス(サブスクリプション制度)は、保護者がおむつに名前を書く手間や保育士が在庫を管理する負担が軽減されるが使用頻度によって市販購入より割高になるため、制度導入は詳細を調査、検討したい。

 

今後の市政運営
対話と共創による
まちづくりを推進

問 市長は今後どのような方針で市政運営に取り組み、どのような組織を目指すのか。

答 昨年の就任以来、市長へのおてがみ・まるちゃんポストやタウンミーティングを通じて市民目線のまちづくりに取り組んできた。市民との対話で明らかになった課題の解決には、産官学民の多様な主体との共創が不可欠であり、近隣自治体との関係構築や市内事業者との連携協定締結などの取り組みを進めてきた。今年は共創元年と位置付け、まちづくりの基本方針を対話と共創に定め、こうした取り組みをさらに拡大、推進していく。
組織運営については、みんなで力を合わせ、共に学びながら知恵を寄せ合い課題を解決していくというリーダーシップのスタイルを実践していきたい。

 

身寄りのない高齢者の支援
市への終活登録制度
引き続き調査研究へ

問 身寄りのない高齢者の終活支援として、終活情報を事前に市へ登録する終活登録制度を導入してはどうか。

答 本市は、老後の心配事に備える終活に関する支援や啓発として、もしものときの備えシートや、あかし版高齢者暮らしの応援安心手帳を作成するなど、市民が終活の必要性を認識する取り組みを進めている。
昨年5月に明石市後見支援センターに設置した終活相談支援窓口では、相談内容に応じた情報提供や法律専門職による無料の専門相談を案内している。また、資力が不十分で法律専門職の支援等につなぐことが困難な人には、社会福祉協議会が死後事務を実施できる体制を整えている。
本市は死後事務実施の仕組みが一定整っており、終活登録制度については、引き続き調査研究していく。

 

学校体育館の
空調設備の設置
経費が課題

問 子どもたちの教育環境の向上はもとより、避難所としての機能などが期待できるため、学校体育館の空調設備の整備を急ぐ必要がある。市の取り組みについて聞く。

答 全国の小中学校体育館の空調設備の導入率は、令和4年9月現在、11.9%であり、導入自治体の多くは全館空調ではなく、部分空調の整備をしている。
市内全校の小中学校体育館に空調を整備するためには、大規模な空調設備の配置や電気容量の増設などの初期費用のほか、設置後のランニングコストなど、相当な経費が必要となる。
現在、近隣自治体に導入状況や整備内容等の照会をしており、その結果に基づき複数の先行事例を視察し、効果的な整備について研究していく。

 

教職員の長時間労働の軽減
小学校給食費の公会計化
本市の実施予定は

問 小学校給食費の公会計化への本市の見解は。

答 教職員の長時間労働を解消するため国が示した学校給食費徴収・管理に関するガイドラインでは、学校給食費の徴収・管理事務を市が行うとともに公会計化の移行を推進している。公会計化を実施するためには、制度設計やシステム構築等、多額の事業費が必要となる。一方、国は現在、学校給食費の無償化を検討しており、公会計化導入後に無償化が実現した場合、多額の経費や時間が無駄になる。
なお、本市は口座振替による給食費の徴収が進んでおり、教職員の負担軽減に加え、外部監査の実施による透明性も図られている。 多額の経費を要する公会計化は、施策の優先度や財政状況等、国の動向も踏まえながら総合的に考慮していく。

 

部活動地域移行のモデル事業開始
今後は指導者の確保が大きな課題

問 中学校部活動の地域移行に向け、指導者確保などの取り組みは。

答 本市は今年6月から剣道による部活動地域移行のモデル事業を実施しているが、指導者の確保は大きな課題である。そのため、人材バンクを設置し、公募による指導希望者を確保するなど、人材発掘の取り組みが必要である。また、指導者の質を保証するため、学校関係者との関係構築や指導方法を学ぶ研修機会の充実、大学や企業等との連携も含め、他市の事例を参考に調査研究していく。
今回のモデル事業の進行状況や新たな課題は関係団体等と共有し、生徒や保護者の声を聴きながら、子どもたちが文化・スポーツ活動に参加する機会を保障するため、持続可能な運営に取り組んでいく。

 

令和5年度の政務活動費
収支報告書・領収書等の閲覧ができます
公文書公開請求をしなくても政務活動費の収支報告書・領収書等の閲覧ができます。
令和5年度分(令和5年5月から6年3月)が新たに閲覧の対象となります。閲覧できるのは平成31年4月分からです。
なお、今回新たに閲覧対象となった令和5年度分からは市議会ホームページで領収書等も公開しています。
閲覧開始日 8月1日木曜日
閲覧時間 午前8時55分から午後5時40分(閉庁日を除く)
閲覧場所・問い合わせ先
議会局総務課(市役所議会棟3階)
TEL:(078)911-2600 FAX:(078)918-5112
メール: gikai@city.akashi.lg.jp

 

議員よもやま話
今年の大河ドラマは紫式部を主人公にした「光る君へ」である。「光る君」とは、ご存じ光源氏のことであり、その物語に登場する明石の君から、明石のまちも盛り上がるか、と少し期待していたのであるが。街中でも、そのことに遭遇する機会がない。やはり源氏物語はフィクションなので、実在の人物に縁がないと難しいのかな。
先日、源氏物語好きの議員と「あの中に出てくる姫になるなら誰がいいか」と話していたら、その方も私も「花散里だよね」と盛り上がった。本当に少ないサンプルで申し訳ないけれど、私の周りでは花散里が一番人気だ。そこまで目立った話はないのに、知らない間に六条院の夏の町に住んでいるお方。
大河ドラマもあと半年。何とか明石を絡められないか。考え中。

 

4面

 

本市の観光振興施策
海外観光客の増加も見据え
さらなる施策展開を進める

問 本市の発展を図る観光施策を展開すべきと考えるが本市の見解は。

答 本市の各種観光事業は、市が策定した基本構想に基づき、観光協会が実施している。同協会は、食べ歩きができるクーポン券の販売、JR西日本や山陽電鉄が発行する企画乗車券の特典としてクーポン券の割引販売を行うなど観光客の市内滞在時間延長に向けた取り組みを進めている。また、インバウンドの取り組みとして、あかし観光案内所に多言語対応スタッフの配置や多言語パンフレットを配架し、観光情報を発信するほか、海外の旅行会社向けにクーポン券を販売するなど、誘客を促す取り組みを行っている。
今後は、神戸空港の国際化等による観光客の増加を見据えた観光振興施策を進めたい。

 

多胎児家庭支援
負担軽減のため
サポート充実を

問 多胎児家庭への支援について聞く。

答 本市は、子育て家庭等にヘルパーを派遣する子育て家庭訪問支援事業や、子育てを応援したい提供会員と応援してほしい依頼会員が相互に支援活動を行うファミリーサポートセンター事業を実施している。多胎児家庭には必要に応じて複数人のヘルパーを派遣するなどの調整や、妊婦面談時にふたご手帖を用いて説明し、多胎児の自助グループ等を案内している。今後も必要な時期に必要なサービスが受けられる支援に努めるとともに、多胎育児支援情報をまとめたチラシを配布するなど、さまざまな情報を届けていく。
なお、多胎児家庭へのヘルパー派遣等の利用料金の減額は他自治体の状況を把握しながら調査研究していく。
 

 

本のまち明石
3館目となる二見図書館
来年4月開館へ

問 本のまち明石の現状と二見図書館の運営について聞く。

答 本市は図書館2館を中心に移動図書館、まちなか図書館など、さまざまな場所で本に触れることができる環境整備を行い、令和元年度には貸出冊数が300万冊を超えるなど、一定の成果を上げている。
来年4月にはイトーヨーカドー明石店内に二見図書館の開館を予定している。誰もが気軽に立ち寄りたくなる図書館をコンセプトとし、多様な交流・新しい出会い、つながりの場の創出を掲げている。基本的な図書館サービスを提供しつつ、学校園や企業等と協働しながら共に創り上げていく新たな運営の形を模索しており、1年間は業務を委託するが、その後は、運営の在り方を見極め、引き続き委託するのか、指定管理者制度に移行するのか検討していく。

 

8年度実施予定
こども誰でも通園制度
本市の準備状況は

問 令和8年度から全国で実施予定のこども誰でも通園制度について、本市の準備状況を聞く。

答 こども誰でも通園制度は、国のこども未来戦略方針において、全ての子育て家庭が就労要件を問わず、月一定時間まで保育園などを利用できる新たな制度として創設された。5年度から試行的事業を開始し、現在、全国の115自治体が実施している。
本市の保育施設では、現在、待機児童が増加に転じており試行的事業を実施することは困難な状況である。子どもたちの安全・安心な保育環境の整備促進のため、まずは待機児童の解消に努めていく。こども誰でも通園制度については、国の動向を注視し、他自治体の事例を調査研究し、8年度の事業開始に向け、準備を進めていきたい。

 

神戸マラソンのコース延伸
大蔵海岸公園に
モニュメントを設置しないか

問 神戸マラソン2025のコース延伸により大蔵海岸公園に多くの人が訪れる見込みである。これを絶好の機会と捉え、明石のPRにつながるモニュメントを設置しないか。

答 2025年度開催の神戸マラソンは、大蔵海岸が折り返し地点となる予定で、明石の認知度向上や、さらなるにぎわいづくりにつながる好機である。今年11月の大会は、海外居住者枠に1300人を超える申し込みがあり、世界最大級のつり橋である明石海峡大橋を背景にした絶好のロケーションの中、SNS映えするフォトスポットを設けることは、国内外の多くの人が明石の魅力を発信し、知名度の向上が期待できる。
フォトスポットの設置について他市の先進事例を調査研究し、検討していく。
 

 

市主催の手話奉仕員養成講座
高まる受講ニーズに対応を

問 市主催の手話奉仕員養成講座は近年、定員数を大幅に超える応募がある。定員数等を拡充できないか。

答 本市では、初めて手話を学ぶ人を対象に手話奉仕員養成講座を毎年、昼と夜の部の2回開催している。近年は、定員を大幅に上回る受講申し込みがあるため、抽選で受講者を決定している。令和6年度は定員を40人から60人に引き上げたが、119人の申し込みがあり抽選で受講者を決定した。抽選に外れた人へは、社会福祉協議会など、他団体が実施する講座等の情報を案内している。
今後はさらに受講定員を確保するため、委託団体と協議するとともに、より身近に手話に親しめる場を設定するなどの取り組みを検討していく。

 

議会ポスターデザインを決定
「市議会への関心を持つきっかけとなるとともに明石市の魅力をPRできるようなデザイン」をテーマに、年4回の議会開催をお知らせするポスターデザインを市内在学・在住の高校生から募集しました。
24人の方から応募があり、全議員で選考し、優秀賞4点を決定しました。

令和6年6月議会
兵庫県立明石高等学校2年 宮下 紗綺(みやした さら)さん
令和6年9月議会
兵庫県立明石西高等学校2年 林 つばさ(はやし つばさ)さん
令和6年12月議会
兵庫県立明石南高等学校2年  原田 拓真(はらだ たくま)さん
令和7年3月議会
兵庫県立明石高等学校2年 織邊 和(おりべ のどか)さん
 

5面

 

明石川の有機フッ素化合物
低減対策を継続し
安全な水道水を供給

問 明石川で有機フッ素化合物が検出された問題について市の見解は。

答 明石川河川水は本市水道の重要な水源であるが、上流部に産業廃棄物最終処分場が建設され、年々水質汚濁が進んでいるため水質検査の充実と高度浄水処理を導入するなどの対策をしてきた。最終処分場からの放流水に発がん性の可能性が指摘される物質が検出されたため、処分場業者と協議し、放流水が流れる排水路の水質検査を開始し、有機フッ素化合物のPFOS・PFOAの検査は令和2年4月に国が目標値を設定したため追加した。水道原水は水道法において規制基準はなく、本市は、浄水後の水道水の水質検査結果を毎月公表している。
7年度から阪神水道企業団より新規受水を行い、10年度中の完全廃止までは現在の低減対策を継続し、安全な水道水の供給に努める。

 

小1の壁支援
地域と連携し
不安に寄り添う

問 子どもの小学校入学に伴い、子育てと仕事の両立が難しくなる、小1の壁について本市の現状と取り組みは。

答 昨今、社会問題となっている小1の壁については、一人で登下校ができるか、保護者の出退勤時刻と子どもの登下校の時間差により就労の継続ができるかなどの不安がある。本市は、放課後児童クラブの設置や本市独自の1年生1クラス30人以下学級を実施し、スクールガードによる登下校時の見守り活動等、地域とも連携して入学したばかりの子どもの不安に寄り添っている。
朝の登校時刻は午前8時前後だが、それより早く登校する児童もいるため、昨年度から学校警備員の出勤時刻を早め、午前7時30分に開門し、児童の安全確保を図っている。引き続き、現状調査や課題の把握に努め、安心して登校できる取り組みを進める。

 

横断歩道や道路の安全対策
通学路に重点を置き
交通事故防止に取り組む

問 幅が狭い道路も多くある中、子どもが安心して通行するための安全対策について聞く。

答 本市は、平成23年度に明石市交通安全計画を策定し、現行の第3次計画は、高齢者・歩行者などの交通弱者に重点を置き、関係機関と連携を図りながら交通事故の防止に取り組んでいる。
通学路の安全対策は、27年度に策定した明石市通学路交通安全プログラムを基に関係機関と合同で通学路を点検し、危険箇所については、側溝のふた掛けや防護柵の設置などの対策を実施している。
また、24年度から高校生を対象に、体験型自転車交通安全教室などを実施し、これまでに24回、延べ2万4千人以上の生徒や学校関係者が参加体験している。今後も路面への注意喚起の表示や徐行を促す表示の設置などについて住民や警察と協議し検討していく。

 

歳入の増加へ
産業振興施策
3つの取り組み

問 歳入を増やすために重要な産業振興施策について、市の見解は。

答 産業振興施策として今年度は新たに3つの取り組みを行う。1つ目は中小企業者や起業者に対し新商品の開発等の経費を最大50万円補助するチャレンジ・スタートアップ事業、2つ目はオンライン上で多様な人々が情報交換等によりビジネスチャンスを創出するビジネスマッチング交流サイトの新設、3つ目として工場立地法対象工場等に係る緑地面積率のさらなる緩和や工場周辺地域の生活環境との調和に取り組む。
企業誘致は税収の確保等の観点から重要な施策であるが、一方でさまざまな課題もあり他市の事例などの調査研究に努めたい。
今後も市内業者への支援を継続し、関係機関と情報共有を図りつつ、国や県、他市の動向を注視しながら、さらに効果的な産業振興施策を検討していく。

 

山手環状線大窪工区8年度末開通へ
江井ヶ島松陰新田線は神戸市と連携
玉津大久保線とネットワーク化

問 山手環状線大窪工区と江井ヶ島松陰新田線の整備状況は。

答 山手環状線大窪工区は令和2年10月に事業認可を受け、6年3月末現在、用地取得がほぼ完了している。今年度は8年度末までの開通を目指し本格的な整備工事を予定している。また、渋滞緩和のため、交差点に右折レーンの設置設計などを行う。
江井ヶ島松陰新田線では計画道路内に遺跡や埋蔵文化財が発見されたが事業への影響はないことから、引き続き用地買収や埋蔵文化財調査、道路工事を行い、早期完成を目指す。なお、江井ヶ島松陰新田線は、神戸市側の玉津大久保線とネットワーク化することにより事業効果が発揮できるため玉津大久保線の事業化は欠かせない。今年度は神戸市が玉津大久保線の事業化に向けて着手すると認識しており、引き続き神戸市と連携していきたい。

 

男性のDV被害
性別を問わず相談可
さらなる周知を

問 男性のDV被害者支援について聞く。

答 DV被害者支援は、被害者を女性と限定せず、配偶者等からの暴力を受けた全ての人を対象にしている。ジェンダー平等をうたう本市として、DVは性別を問わず重大な人権侵害と認識している。
令和5年度に国が行ったアンケートでは、女性の約4人に1人、男性の約5人に1人が配偶者から身体的・心理的等の暴力を受けており、被害経験のある女性の約4割、男性の約6割は誰にも相談していない。
全てのDV被害者が助けを求めやすい環境整備を図るため、性別を問わず相談できることをホームページ等で分かりやすく周知し、性別等に起因するあらゆる暴力を決して許さないという方針のもと、対等な人間関係の構築に向けた人権意識の啓発にも取り組んでいく。

 

公益監察員選任に同意
令和6年6月30日をもって公益監察員の任期満了となる林晃史氏を引き続き選任することに同意しました。
同氏は、弁護士として活躍され、兵庫県弁護士会会長、日本弁護士連合会副会長等を歴任されています。
なお、本市の公益監察員は2人で、公益監察契約の期間は3年となっています。

 

夏休み親子で議会体験ツアー
参加者大募集
小学生議員になってみませんか
日時
令和6年8月17日土曜日
高学年(小学4から6年生)の部
午前10時から(2時間程度)
低学年(小学1から3年生)の部
午後2時から(2時間程度)
内容
模擬本会議の体験、議会棟の探検ほか
会場
明石市役所議会棟
対象
市内在住・在学の小学生とその保護者
定員
各部30人 原則1組2人(保護者同伴)
※応募多数時は抽選
参加費
無料
申し込み
7月31日水曜日までに、二次元コードから申し込み
なお、インターネット等の申し込みが難しい方は議会局総務課までご連絡ください
参加の可否
8月2日金曜日までにお知らせします
お問い合わせ
明石市議会議会局総務課
TEL:(078) 911-2600
FAX:(078) 918-5112
メール:gikai@city.akashi.lg.jp
詳しくは市議会ホームページでご確認ください

 

6面

 

新議長・副議長に聞く

 

5月15日に開かれた本会議で、議長・副議長の選挙を行い、議長に辰巳浩司議員、副議長に寺井吉広議員が選任されました。議会の代表である2人に、市議会の役割や市民へのメッセージなどを聞きました。

 

議長 辰巳 浩司(66)

自由民主党明石 在職5期

議長に聞く

今年度の取り組み

SDGs未来安心都市・明石の実現に向け、今年度から新たに環境産業局が設置されました。環境への適切な投資や取り組みは、商工業や農水産業など、あらゆる産業活動の価値を高めます。そして、地域経済や社会の持続的な発展へとつながっていくことから、地域の活性化や地域産業のさらなる振興に加え、脱炭素化など、経済と環境をより一体的、包括的に推進することに取り組んでいきます。
また、老朽化が進み、安全面の課題を抱える明石市公設地方卸売市場の在り方や、明石港東外港地区の活用などの課題にも取り組んでいきます。

市民の皆さまへ

二元代表制の一翼を担う議会といたしまして、市民の皆さまが今後も安心して暮らし、働き続けられる活気あるまちづくりを進めていくため、皆さまの声にしっかりと耳を傾け、30人の議員の力を結集し、これまで以上に議会力の向上を図るとともに、適時適切にアクションを起こしながら、公平公正な議会運営に努めていきます。

 

副議長 寺井 吉広(60)

明石かがやきネット 在職4期

副議長に聞く

今年度の取り組み

これまで注力してきた子育て支援施策はもちろんのこと、持続可能なまちづくりに欠かせないインフラ整備や災害に強いまちづくりを推進していきます。具体的には、鉄道駅のバリアフリー化や踏切の安全対策、市民生活に欠かせない上下水道の安定運営のための水源転換や上下水道事業の組織統合の実現に向け、全力で取り組んでいきます。
また、市役所庁舎の建て替えや新ごみ処理施設の整備等、多額の負担が見込まれる事業が控えていることから、将来にわたる財政の持続可能性をしっかりと確保するため、行政と協力していきます。
災害への対応として、福祉避難所の拡充や備蓄物資の充実を図るとともに、要配慮者に対する個別避難計画を作成し、地域住民同士が支え合う体制づくりを推進していきます。

市民の皆さまへ

活発に議論を行う開かれた議会を目指し、明石市の未来をより良い方向に導いていけるよう努めてまいりますので、ご支援、ご協力をお願いします。

 

7面

議会報告会を開催
明石市議会では、市民の意見を把握し議論や政策立案等に役立てるため、議会報告会を開催しています。
委員会ごとにテーマを決めて、関係する団体と意見交換を行いました。

明石市の入札に関わる現状および課題
兵庫県建設業協会明石支部、兵庫県電気工事工業組合明石支部、明石市管工事業協同組合、兵庫県建築士会、兵庫県建築士事務所協会

総務常任委員会

令和6年3月28日に、関係団体の計12人と意見交換を行いました。
委員から入札制度の課題における前提や入札制度によりもたらされたもの、行政の責任について問題提起を行った後、関係団体から現状の説明があり、今後取り組むべき課題を話し合いました。

入札制度改革の影響
競争性の確保により、談合・不正の防止につながった。
赤字覚悟の応札やダンピング受注が増加した結果、事業者の経営が悪化し、担い手不足やインフラの維持管理に支障が生じている。

入札制度の課題と行政の責任
物価高騰への対応や社会情勢に応じた入札制度の見直し、最低制限価格の適用範囲の拡大等、多くの課題がある。
行政には、透明性、公正性、競争性を確保することで市民の信頼を得ながらも業者や業界の持続可能性を考えていくことが求められる。

各団体からの説明・意見
地元業者の減少や後継者不足の深刻化、古くなったインフラの維持が課題である。
入札数が少なくプロポーザル方式の入札が多いため、市外業者や大手が有利である。
入札競争の激化で市内業者が減ってきており、災害時の対応が困難になりつつある。

今後に向けて
効率的な書類の提出方法を検討してほしい。
行政担当者と業者でディスカッションする場が必要ではないか。
公共工事の年間見通しがあれば雇用の維持に良い影響があるのでは。
入札を分割すれば市内業者も手を挙げられる。
民間は電子申請が主流となっている。行政も勉強してもらえないか。

 

明石の地域医療連携
(一社)明石市医師会、兵庫県病院局

文教厚生常任委員会

令和6年2月24日に、関係団体の2人と意見交換を行いました。
関係団体と委員は、コロナ禍や災害時における地域の医療連携や社会的弱者への対応のほか、県立がんセンターの建て替え整備や今後の本市の医療連携施策について話し合いました。

地域医療連携と災害医療
コロナ禍においては、保健所、市民病院、市医師会の三者が、お互いの立場を尊重しながら効率的な医療連携が行われた。
災害時は、医療需要と医療資源とのバランスが崩れるため、壊滅的な結果をもたらす。
災害医療に関しても、市の医療のコントロールセンターである保健所を中心に、市民病院、市医師会の医療機関の連携を軸にして市民の安心と安全を確保する仕組みづくりが喫緊の課題である。

県立がんセンターの建て替え整備
県立がんセンターは築40年が経過し施設の老朽化・狭あい化が進み、増改築も困難な状況であるため、令和8年度の完成を目指し、現地建て替えを進めている。
がんとの合併症患者数は年々増加しており、県内の将来推計として、がんおよび主な合併症患者数は2035年頃まで増加見込みである。

本市の医療関係施策
病児・病後児保育については、保護者が安心して働ける環境づくりのため、医療機関併設型だけでなく、新たな保育所併設型にも協力の具体化を提案している。
小児科医の不足は認識しており、小児医療の充実のため、小児科診療所開設助成金の具体的な制度設計を一緒に行っていきたい。

 

明石市の産業振興
明石商工会議所 青年部

生活文化常任委員会

令和6年4月25日に、関係団体の8人と意見交換を行いました。
委員から同委員会におけるサポート利用券発行事業の審査の概要や、デジタル地域通貨の視察について報告を行った後、関係団体と今後取り組むべき課題を話し合いました。

サポート利用券発行事業
利用券を使える店が市内東部地域に多く、市内西部地域に少ない。使える店を増やしてほしい。
加盟店舗としては、どういう店で使えるのか、どんどんPRしてほしい。
当初、加盟店に登録しようとしたが、商店街連合会に入っていないと登録できないと言われた。市からの入金も1、2カ月かかると聞き、運転資金に不安を感じた。もう少し登録しやすくしてほしい。

デジタル地域通貨の視察
地域通貨は、加盟店舗や利用者が増え、流通してこそ価値がある。導入については、今後の検討課題である。

市内業者の育成
明石市の入札において、市外業者が応札する事例が増えている。市内業者は明石市に納税して利益を還元しているが、市外業者を入れることによって、利益が外部に流出している。市がもっと市内業者を育成・支援していくことが大事である。

地元での若者の活躍を
明石で再就職を希望する第2新卒者は、ハローワーク以外に母校の先生に相談をしているが、現状ここで終わっている。取りまとめる部署が市内にあればハローワーク以外でも選択肢が広がり、地元で再就職できる若者が増えると思うが、情報の共有ができないか。

 

公園、運動施設の今後の在り方
明石野球協会、明石市バレーボール協会、(一社)明石サッカー協会、明石市バスケットボール協会、明石市剣道連盟、明石市柔道協会、(一社)兵庫県サッカー協会、公益財団法人日本バレーボール協会、あかしパラスポネット

建設企業常任委員会
令和6年4月22日に、関係団体の計17人と意見交換を行いました。
関係団体と委員は、明石海浜公園、明石中央体育会館、大蔵海岸砂浜、大蔵海岸多目的広場、17号池魚住みんな公園の今後の在り方や、それに関連する事項について話し合いました。

明石海浜公園
グラウンドは、でこぼこがひどく、水はけが悪い。臨時球技場の近くにトイレが無い。

明石中央体育会館
大会が開催できる体育館は同体育会館1カ所だけであり、各団体で予約を取り合っている状況である。交通アクセスも車のみであり、駅から近い場所に新たな体育館ができれば各団体のフラストレーションも解消できる。
手続きが体育会館窓口の対面による申請だけのため煩雑である。インターネットによる申請手続き、口座振り込みによる利用料金の支払い、大会当日の料金精算を検討してほしい。

大蔵海岸砂浜
電気系統までの距離が遠く、イベント開催には音響面で課題がある。
昨年、ビーチを利用してイベントを開催したが、車いすユーザーにとっては、まだまだ不便である。主催者目線だけではなく、障害者の目線も取り入れ、ユニバーサルデザインに配慮した施設の在り方を検討してほしい。

17号池魚住みんな公園
多目的グラウンドのフェンスが低い。ボールが簡単にフェンスを越えて危険なので高くしてほしい。
現状の第3週と第4週の土日に限った団体使用では足りず、大会利用に際して、他市の施設を借りている状況である。

 

8面

 

5月議会
議案第50号 明石市市税条例の一部を改正する条例制定専決処分につき承認を求めること
議案第51号 令和6年度明石市一般会計補正予算(第1号)
議案第52号 監査委員選任につき同意を求めること(石井議員)
議案第53号 監査委員選任につき同意を求めること(正木議員)
6月議会
議案第54号 明石市法令遵守の推進等に関する条例の一部を改正する条例制定のこと
議案第55号 附属機関の設置に関する条例の一部を改正する条例制定のこと
議案第56号 明石市職員の分限及び懲戒に関する条例の一部を改正する条例制定のこと
議案第57号 明石市立図書館条例の一部を改正する条例制定のこと
議案第58号 明石市高齢期移行者医療費の助成に関する条例等の一部を改正する条例制定のこと
議案第59号 明石市地区計画等の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例制定のこと
議案第60号 令和6年度明石市土地区画整理事業清算金特別会計補正予算(第1号)専決処分につき承認を求めること
議案第61号 令和6年度明石市一般会計補正予算(第2号)
議案第62号 明石クリーンセンター破砕選別施設プラント設備保全工事請負契約のこと
議案第63号 議決事項一部変更のこと
議案第64号 物品取得のこと
議案第65号 権利の放棄のこと
議案第66号 兵庫県後期高齢者医療広域連合規約の一部変更について協議のこと
議案第67号 公益監察員選任につき同意を求めること

議案の概要については市議会のホームページもしくは市役所1階の行政情報センターで閲覧できます。

 

令和6年第2回定例会

9月議会の予定

日程は変更する場合があります

 

9月

9日月曜日 10時 本会議(議案上程・提案説明)
17日火曜日 10時 本会議(質疑・一般質問)
18日水曜日 10時 本会議(質疑・一般質問)
19日木曜日 10時 本会議(質疑・一般質問)
20日金曜日 10時 総務常任委員会
24日火曜日 10時 建設企業常任委員会
25日水曜日 10時 文教厚生常任委員会
26日木曜日 10時 生活文化常任委員会
30日月曜日 15時 本会議(委員会審査報告・議案採決)
10月
1日火曜日 10時 決算審査特別委員会
2日水曜日 10時 決算審査建設企業分科会
3日木曜日 10時 決算審査総務分科会
4日金曜日 10時 決算審査生活文化分科会
7日月曜日 10時 決算審査文教厚生分科会
15日火曜日 10時 決算審査特別委員会
16日水曜日 10時 本会議(委員会審査報告・議案採決)

 

会議は傍聴していただけます

本会議は明石ケーブルテレビ717chで生中継されます

 

決まりました
第1回定例会6月議会で可決した議案内容を一部紹介します。
◎新型コロナワクチン接種に係る費用の一部を助成します(議案第61号 令和6年度明石市一般会計補正予算(第2号))
新型コロナワクチン接種については、令和6年度以降、予防接種法による定期接種として高齢者を対象に市町村が実施することとなりました。
今年3月に国から接種費用単価が示されたことに伴い、新型コロナワクチン接種に要する費用の不足額を補正予算として計上します。

《内容》
接種対象者(1)または(2)に該当する人
(1)満65歳以上の明石市民
(2)満60歳以上65歳未満の明石市民のうち、心臓、腎臓、もしくは呼吸器の機能またはヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に障害を有し、当該疾病単独で身体障害者手帳1級相当の人
自己負担額
3,000円(市民税非課税世帯、生活保護受給世帯は無料)
接種方法
接種希望者が医療機関に直接予約をし、健康保険証などの本人確認書類を提示した上で自己負担額を支払い、接種する
周知方法
市ホームページや広報あかし、市内指定医療機関等でのポスター掲示などを通じて案内

《接種期間》
令和6年10月1日から令和7年1月31日を予定しています。

議員の寄付行為等の禁止について
議員の時候のあいさつ状 中元や歳暮 祭りや会合への寄付 などは公職選挙法で禁止されています 皆さまのご理解とご協力をお願いします

 

編集後記

初めて編集する中で、どの言葉を選択すれば書き手の思いと読み手の思いが合うか考えながら取り組みました。市議会を市民の皆さまに身近に感じてもらうために引き続き、分かりやすい市議会だよりを目指していきます。
今年も夏休みに親子で議会体験ツアーを開催します。子どもたちが市議会の活動を知ることができる機会となりますので、ご参加していただければうれしいです。(い)