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更新日:2024年5月2日
導水管とは、原水を送るための管のことを言います。これには、河川から貯水池を経由して浄水場に送る管と水源井から浄水場に送る管などがあります。平成30年度末現在においては、神戸市域も含めて、約55.2キロメートルが埋設されています。
特徴ある導水管としては、明石川・貯水池・浄水場を結ぶ導水管ですが、まず、明石川取水口から右岸堤防を横断して、取水場にサイホン管としてつながり、取水場からポンプ圧送で神戸市内の道路を通り、明石川浄水場につながります。明石川浄水場から貯水池まで再び専用管で神戸市内の道路を通って貯水池に至っています。これは、取水場と貯水池の高低差が大きく、取水場から直接貯水池に送る能力を備えたポンプの設置ができないためです。貯水池から明石川浄水場及び鳥羽浄水場へそれぞれ導水管が通り、各浄水場が必要な分だけ、導水管及びポンプの能力範囲内で取水できるようになっています。
また、明石市水道の主要水源である水源井は、神戸市内も含めて約50井あります。この水源井の配置は浄水場を中心として配置され、浄水場へとつながっていますが、水源井の本数にはそれぞれ違いがあります。
送水管とは、主に浄水場から配水場に浄水を送るための管のことを言います。令和5年度末現在においては、神戸市域も含めて、約19.4キロメートルが埋設されています。主要なものとしては、魚住浄水場から西部配水場に送る管、鳥羽浄水場から中部配水場に送る管、明石川浄水場から東部配水場に送る管があります。
配水管は、市内全域に網の目状に張り巡らされ、各ご家庭の前まで浄水を送り届ける管のことを言います。この配水管の元は、配水場又は浄水場内の配水池とつながっており、一定の圧力を得るために、配水塔等からの自然圧を利用したり、ポンプで圧力を加えて配水しています。
特徴としては、元は太い管が布設され先は細い管となっており、太い管では、口径が1,000ミリメートルあります。全合計延長で約851.6キロメートルが道路に埋設されています。配水管から分岐してご家庭につながる管は、給水管といい、配水管とは区別されるものです。また、配水管は原則的に網状に布設するものですが、これは、水の滞留を防ぐためで、やむなく、行き止まりの配水管を布設しなければならない場合は、消火栓などを設置して、定期的に放水できるようにして水の滞留を防ぐよう工夫しています。
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