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東西16キロメートルにわたって瀬戸内海に接する明石市の沖合は日本有数の豊かな漁場で、古くから漁業が行われてきました。
季節ごとに色々な魚がとれますが、なかでもタイとタコは全国でも特に有名です。海水の流れが速い明石海峡で育つ魚はよく運動し、エビやカニなどのおいしいエサをたくさん食べて育つので、とてもおいしいと言われています。
また、冬にはノリの養殖が盛んに行われていて、全国有数の生産量を誇ります。
明石では農業も盛んに行われており、神戸や大阪など、近くの大都市に新鮮な野菜が出荷されています。主にキャベツやブロッコリー、スイートコーンなどが多く栽培されています。
また、魚住町清水付近で冬から春にかけて栽培されるイチゴは「清水のイチゴ」と呼ばれ、大粒でとても甘く、わざわざ遠くから買いに来る人もいるほど有名です。
明石の西部では、きれいな地下水が豊富にわき出ることから、この水と近くでとれる米を使って、酒づくりが300年以上前から行われています。同じく酒づくりが盛んな神戸市の灘に対して「西灘」と呼ばれることもあります。
明石市には、大きな船のエンジン部品やショベルカー、バイク、物の重さを図る「はかり」などをつくる工場などのほか、二見の人工島にも多くの工場があり、いろいろなものづくりが行われています。兵庫県の中では明石市が4番目にものづくりに関わる人や出荷額が多いまちです。