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更新日:2024年5月2日
いついかなる場合にも、安全で良質な水の供給を確実に維持していくことが、水道事業の使命です。水道局では、安全・安定・安心でより信頼性の高い水道を構築するため、いろいろな面から水道システムのライフライン機能強化に取り組んでいます。
平成7年1月17日に発生した兵庫県南部地震により、78,000戸、市内の約70%にわたる地域で断水が生じる事態を経験しました。この震災で得た教訓をもとに、水道事業では、「明石市災害に強いまちづくり計画」や「明石市地域防災計画」に連携させながら、「水道システムのライフライン機能強化」を施策として掲げ、施設や対応体制の整備を図ってまいりました。その施策体系と実施内容については、次のとおりです。
中部配水場緊急遮断弁
(1)施設整備
第2次・第3次整備事業等
【水源対策】
亀池貯水池の建設(平成11年3月竣工)
野々池亀池専用導水施設の建設(平成13年3月竣工)
明石川浄水場高度浄水処理施設の建設(平成14年4月稼動開始)
老朽導水管の更新
鳥羽浄水場高度浄水処理施設の建設(平成22年10月稼動開始)
【基幹施設の耐震化】
耐震性確保のための点検・診断
老朽浄水施設の更新
緊急遮断弁の設置(平成8年に中部配水場に設置)
【施設の機能強化】
配水管網の拡充(毎年度継続実施)
配水塔の建設
(平成7年5月魚住配水塔竣工、平成17年3月東部配水塔竣工、平成20年3月西部配水塔竣工)
県水第2受水施設の建設(中部配水場において平成14年4月受水開始)
明石川浄水場~東部配水場送水施設の建設(平成18年3月竣工)
耐震性緊急貯水槽の建設(平成7年~地域防災公園などに9基設置)
隣接連絡管の整備
(平成17年3月神戸市西区大沢1丁目~大久保町大窪竣工、平成19年3月神戸市垂水区南多聞台1丁目~松が丘1丁目竣工、平成25年10月加古川市平岡町土山~魚住町清水竣工、平成26年5月播磨町北野添1丁目~明石市二見町西二見字岡下竣工、平成27年12月稲美町六分一地内竣工)
老朽管整備事業
【石綿製配水管の更新】
(毎年度継続実施)
【鋳鉄製配水管の更新】
老朽化更新(毎年度継続実施)
耐震化更新(必要性を見極めながら実施)
(2)緊急体制の確保
【組織・体制の整備】
水道局災害対策計画の整備(予防・発生・応急・復旧各段階編 平成14年度策定)
明石市管工事業協同組合との応急活動協定書(平成8年締結、平成21年改定)
他都市との相互応援協定(平成9年、平成10年締結)
第一環境㈱との応急復旧等業務の応援協定(平成20年締結)
神鋼環境メンテナンス株式会社との応急復旧等業務の応援協定(平成29年度締結)
【応急体制の充実・強化】
地図情報の整備(平成12年マッピングシステム導入)
情報伝達システムの整備(平成8年業務用無線の更新)
水道水汚染危機管理マニュアルの整備(平成14年度策定)
明石市水道局では、大規模な災害が発生しても、お客様に安全で安定的に水道水をお届けするため、水道施設の耐震化に取り組んでいます。
(1) 水道施設の耐震化について
市内には浄水場が3か所、配水場が3か所あり、施設の改築更新に合わせ、順次耐震化を進めていく予定です。
明石市の水道施設の耐震化の取り組み状況は以下のとおりです。
H27 |
H28 |
H29 |
H30 |
R元 |
R2 |
R3 |
R4 |
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全施設能力(㎥/日) | 122,200 | 122,200 | 122,200 | 122,200 | 122,200 | 122,200 | 122,200 | 122,200 |
耐震化能力(㎥/日) | 41,200 | 41,200 | 41,200 | 41,200 | 41,200 | 41,200 | 41,200 | 41,200 |
施設耐震化率(%) | 33.7 | 33.7 | 33.7 | 33.7 | 33.7 | 33.7 | 33.7 | 33.7 |
配水池容量(㎥) | 79,680 | 79,680 | 79,680 | 79,680 | 79,680 | 79,680 | 79,680 | 79,680 |
配水池耐震化容量(㎥) | 56,620 | 63,620 | 70,530 | 70,530 | 70,530 | 70,530 | 70,530 | 70,530 |
配水池耐震化率(%) | 71.1 | 79.8 | 88.5 | 88.5 | 88.5 | 88.5 | 88.5 | 88.5 |
(2) 水道管の耐震化について
水道管の老朽管更新時に、耐震機能を有したダクタイル鋳鉄管のGX形又はNS形継手等を採用し、順次、水道管の耐震化を進めています。明石市の水道管の耐震化取り組み状況は以下のとおりです。
H27 |
H28 |
H29 |
H30 |
R元 |
R2 |
R3 |
R4 |
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総管路延長(m) | 899,254 | 904,338 | 904,818 | 910,029 | 911,729 | 915,195 | 919,126 | 921,134 |
総管路耐震適合管(m) | 345,522 | 354,454 | 362,498 | 372,521 | 378,149 | 388,189 | 396,775 | 404,447 |
総管路耐震化率(%) | 38.4 | 39.2 | 40.1 | 40.9 | 41.5 | 42.4 | 43.2 | 43.9 |
基幹管路延長(m) | 120,248 | 119,912 | 118,197 | 117,566 | 117,625 | 118,226 | 119,581 | 119,141 |
基幹管路耐震適合管(m) | 79,636 | 79,859 | 79,830 | 80,347 | 80,676 | 81,988 | 83,341 | 83,822 |
基幹管路耐震化率(%) | 66.2 | 66.6 | 67.5 | 68.3 | 68.6 | 69.3 | 69.7 | 70.4 |
※ 基幹管路とは、導水管、送水管及び口径400㎜以上の配水管のことです。
地震などの災害により水道施設が被害を受けた場合には、「明石市地域防災計画」に基づく応急給水を行います。
災害の初期段階では、浄水場などから給水タンク車などで水を運搬する「運搬給水」が中心となり、水道施設の被害状況の把握と、復旧作業が進んでくると、確保された給水拠点(市内各所に設置している消火栓など)からの「仮設給水」が中心となります。
明石川浄水場内の資材管理棟に災害用資機材倉庫を設け、非常用資機材の一元管理を行っています。
動力式給水車 仮設給水栓 仮設応急給水槽
運搬給水用資材
資機材名 |
能力・台数等 |
動力式給水車 | 2台(タンク容量3,000リットル1台、2,000リットル1台) |
軽金属給水タンク | 5基(容量2,000リットル1基、容量1,000リットル4基) |
仮設応急給水槽 | 46基(容量2,000リットル 44基、容量1,000リットル2基) |
災害給水用ポリ袋 | 15,000個(容量6、10リットル) |
災害給水用ポリタンク | 4,300個(容量10リットル) |
仮設給水用資材
資機材名 |
能力・台数等 |
仮設給水栓 | 23基(給水栓4個付) 市内各所に設置している消火栓に取り付け、仮設給水拠点とすることができます。 |
万一の災害時には他の自治体や水道工事業者の方々の協力をスムーズに得られるよう、各種団体と協定を締結しています。
■ 明石市管工事業協同組合
「災害時における緊急応援に関する協定書」(平成8年12月2日締結、平成21年4月1日改定)
■ 日本水道協会関西地方支部
「災害発生時における日本水道協会関西地方支部内の相互応援に関する協定」(平成9年7月10日締結)
■ 兵庫県各市町、各水道企業団、日本水道協会兵庫県支部及び兵庫県簡易水道協会
「兵庫県水道災害相互応援に関する協定」(平成10年3月16日締結)
■ 神戸市水道局
「神戸市と明石市の間に設置する連絡管に関する基本協定書」(平成16年11月16日締結)
「神戸市西区大沢と明石市大久保町の連絡管の設置及び運用に関する協定書」(平成16年12月15日締結)
「神戸市垂水区南多聞台と明石市松が丘の連絡管の設置及び運用に関する協定書」(平成18年10月26日締結)
■ 加古川市上下水道局
「明石市と加古川市の間に設置する連絡管に関する基本協定書」(平成25年3月27日締結)
「明石市と加古川市の連絡管の設置及び運用に関する協定書」(平成25年8月1日締結)
■ 播磨町上下水道グループ
「明石市と播磨町の間に設置する連絡管に関する基本協定書」(平成25年12月3日締結)
「明石市二見町と播磨町北野添の連絡管の設置及び運用に関する協定書」(平成25年12月9日締結)
■ 稲美町
「明石市と稲美町の間に設置する連絡管に関する基本協定書」(平成26年10月2日締結)
「明石市と稲美町の連絡管の設置及び運用に関する協定書」(平成27年6月9日締結)
■ 第一環境株式会社(営業関連業務受託者)
「災害時における応急復旧等業務の応援に関する協定」(平成20年7月22日締結)
■ 神鋼環境メンテナンス株式会社(浄水場夜間休日運転管理業務受託者)
「災害時における応急復旧等業務の応援に関する協定」(平成30年1月22日締結)
(1) 浄水場・配水場
万一の災害時には、浄水場・配水場も給水拠点となります。東部配水場と西部配水場では、配水塔の建設にあわせて、外側道路から自由に使用できる位置に配水塔から直結した応急給水装置や消火栓を配備しました。
東部配水場の応急給水装置
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