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更新日:2024年8月9日

記者会見 2024年(令和6年)8月1日

環境省からの職員派遣について

資料 環境省からの職員派遣について(PDF:209KB)

 

市長

本日は、令和6年8月1日付で地域産業の振興と脱炭素化や持続可能な地域づくりなどの施策を総合的に推進するため、環境省から職員を派遣いただきましたので、ご紹介させていただきます。

前環境省近畿地方環境事務所環境対策課長兼地域脱炭素創生室長の福嶋慶三さんです。福嶋さんには明石市の総合政策担当理事として勤務していただきます。

理事(総合政策担当)

本日付で明石市に参りました福嶋と申します。よろしくお願いいたします。

市長

福嶋さんが本市に来ていただくことになった経緯を最初にお話しさせていただきます。約1年前、昨年8月に環境省に訪問させていただきまして、明石市とぜひ人事交流をしていただきたいということでお願いをさせていただきました。その際に環境省からご了承をいただいたことから、本年4月1日より明石市から環境省に職員1名を派遣しており、このたび、環境省から市への派遣職員として8月1日付で福嶋慶三さんにお越しいただいたというところでございます。

福嶋さんの主な職務内容は、資料に記載をしております3点になります。1点目が冒頭に申し上げました。地域産業の振興、そして脱炭素化や持続可能な地域づくりなどの施策に係る調査、検討に関する総合調整です。具体的には組織で申しますと政策局と環境産業局の両方にかかわる施策となることから、資料の最後に記載しておりますとおり、執務室を本庁舎3階の政策局と5階の環境産業局の両方に設けております。2点目は特命事項の推進に係る総合調整、3点目は環境省を初めとする国や県などの関係機関との連携に関する総合調整になります。例えば、昨今課題となっておりますPFASの関係などについてもご尽力いただけたらと考えております。福嶋さんの略歴につきましては、資料に記載しておりますが、ご本人がここにいらっしゃいますので、改めてご本人から自己紹介していただければと思いますのでよろしくお願いいたします。

理事(総合政策担当)

改めまして、環境省からまいりました福嶋と申します。自己紹介させていただきますと、お手元の資料に記載の通りなんですが、環境省で20年ぐらい働いております。もともとは関西人でして生まれは京都になります。東京では通算15年ぐらい働いているんですけれども、東京よりも関西の方が個人的には水が合うなと思っておりまして、ここの略歴にある通りなんですが、キャリア約20年の中の前半はですね、国際関係とか国際交渉、イギリスに留学も行かせていただきましたけれども、そういった業務が多かったんですが、キャリア後半の方に転機となりましたのが、尼崎市役所に理事ということで出向させていただきまして、こちらでまちづくりのお仕事をさせていただいておりましたで、その時の経験もあって、地域からのまちづくりとか、やっぱり市民の皆さんと一緒になってまちをつくっていくという仕事が非常に面白いなと思いましたし、明石市はまさにそうだと思うんですが、やっぱり頑張って一定の方向に力を入れ続けているとまちも変えていくことができるんだなと本当に実感いたしまして、もちろん国として全体の政策を立てて、それでリードしていくということも大事なんですけども、やっぱり地域からボトムアップで政策を作ってまちづくりをやって、それでいいモデルを作って、それをどんどん他の自治体さんにも波及させていく。そういったところも非常にやりがいがあるなと思いました。

尼崎市では3年ぐらいお仕事をさせていただいて、いったん東京に戻ってその間にはいろんな省内の取りまとめとかをやっていたんですけれども、3年程前に今度は環境省の職員として、大阪にある近畿地方環境事務所に赴任いたしまして、また関西の方で勤務をしておりました。その時は近畿地方全体の自治体や企業の取り組み、特にローカルSDGsですとか、カーボンニュートラル、いわゆる脱炭素に関するいろいろな取り組みを支援するという仕事をさせていただいておりました。実はその時に明石市にも少し入っていただいて、まさかここで働くとは思ってなかったんですけれども、脱炭素の取り組みを一緒に考えたりといったこともさせていただきました。近畿地方にはだいたい200ぐらいの自治体があるんですけれども、担当者20名ほどと手分けをして、私も60ぐらいの自治体に直接訪問させていただきました。

今回は先ほど市長からご紹介いただいたように、明石市でも環境施策に力を入れていきたいということで環境省と交渉をいただきまして、個人的に非常にありがたいお話しをいただきまして、今日からこちらに来させていただきました。どうぞよろしくお願いいたします。

記者

市長と福嶋さんに1問ずつお伺いしたいんですが、やはり今、明石市で市民不安というところでPFASの問題が非常に広がりつつありまして、当然環境省からいらっしゃるということであれば、そこへの期待感とか国とのパイプ役、調整役というところの狙いもあるかと思うんですが、その辺り市長として期待されるところ、効果とか狙いという点と、福嶋さんにはPFAS、これは明石市に限らない問題ではありますが、この点について何か所管官庁としてありますでしょうか。

市長

このPFASの問題は報道でも大きく取り上げられておりますし、市民の皆さんにとっても非常に関心の高いテーマであると認識しております。市長としても、市民の安全安心を守ることが一番大事だと思っていますので、そういう意味では引き続き水質管理を徹底するとともに、水質検査の結果を公表するなど、水道水の安全性を発信することにより、市民の皆さんの不安解消に努めているところでございます。加えて今年1月には環境省と厚生労働省を訪問させていただきまして、人の健康や環境に関するリスク評価の明確化でありますとか、国民の不安解消のための情報発信など各大臣に要望させていただいたところです。今後はやはり周辺の自治体とも連携する必要が出てくると思いますし、要望の実現の加速化を求めていかなければならないと考えております。先般、環境省の専門家会議においても、現在の水道水の目標値の見直しに向けた議論も始まったというふうに報道もありましたので、環境省から来ていただいた福嶋理事には、こうした国の最新の動きの情報収集なども含めて市でとるべき対策について力を貸していただきたいと考えています。

理事(総合政策担当)

PFASについては、もちろん兵庫県だけではなくて全国的な課題です。もともと水道行政については厚生労働省の管轄だったんですけれども、政府全体の担当の見直しで、水質基準などは環境省、インフラ整備は国土交通省でやるということになりまして、今市長からも話がありましたけれども、環境省の検討会で水質基準の見直しが、今は暫定基準がございますけれども、専門家の皆さんに議論いただき検討が進んでおりますので、そういった最新の情報もしっかりと環境省からも入手しながら、現場で取り組んでいきたいと考えております。

記者

今回この明石市で職務をされるというところで、目標であったりとか、こういったこと目指したいといったことがあれば教えていただけますでしょうか。

理事(総合政策担当)

前市長時代から子育て施策をはじめいろいろな取り組みを進めておられて、これを丸谷市長が引き継がれてさらに進めておられると思います。キーワードとしては未来に向けての取り組みですね。人口も増えてきておりますし、私も駅前とかも拝見させていただきましたけれども、設備面も含めて子育てに優しいまちというのが整ってきていると思いますので、これが例えば5年10年経って、あるいは15年20年経ったときに、今の子どもたちが大きくなった時にどんなまちになっているのかな、例えば明石市から出ていくことがあっても、また帰ってきたいと思えるまちにしていけるかなと、今この現状を見ながら未来につなげていくようなまちづくりをやっていければと思っておりまして、それはまさに市長がおっしゃっておられるような「対話」と「共創」、これが非常に重要になってくると思っております。私自身も「対話」や「共創」に、直前の仕事でもそうなんですけれども、関わっていた部分がありますので、そういったノウハウもうまく生かしながら、明石市の市民の皆さんとの対話や、あるいは企業や他の自治体との連携、これも含め明石市を未来に向けてより良いまちにしていく、そこを少しでもサポートできればと思っております。

記者

明石市だとおいしい食べ物だったり観光名所だったりがたくさんあると思いますが、この派遣の期間にプライベートでこういったことをやってみたいな、といったことあればお聞かせください。

理事(総合政策担当)

まずは市役所のすぐ近くに海があって、こんなロケーションで働くっていうことがなかなかないんじゃないかと思っています。私が担当していた脱炭素や温暖化ということでいきますと、最近のニュースでは、海水温が温暖化の影響で上がっていて明石のタコが減っている。そしてすごく高くなっているようですね。私自身は海の幸とかも好きなので、魚の棚商店街をはじめ、ぜひ明石のおいしいところも味わいたいなと思いますし、またそれを全国に届けていくという意味でも、先ほど申し上げた温暖化の問題にしっかりと取り組んでいかないと明石の名物がなくなっちゃうと思うので、プライベートを楽しみつつ仕事も頑張っていきたいと思っています。

記者

福嶋さんに2点ほどお聞きします。1点目はPFASの関係で国の情報収集をしっかりやっていくということですけれども、環境省から来られたということで、もう少し役割として具体的に考えられることがあれば教えていただきたいのと、2点目は尼崎市のグリーンニューディールに関わられて、それが一つの転機にもなったとおっしゃられたんですけれども、その時に得られた経験でこういうところを明石市にも活かしたいというところがあればお聞かせください。

理事(総合政策担当)

まず、1点目ですけれども、これは大変申し訳ありませんが、私が直近の業務でPFASを担当してはいなかったので、まずは最新情報の収集をしているところで、今はまだ具体的にこういった施策に取り組めばいいんじゃないかとかがあるわけではないんですが、国の動きを見ながら検討していきたい。また物質的にもまだよくわからない部分も多いようなので、科学的な知見を集めていかないといけないという段階でもあります。そういった状況で不安ばかり煽ってしまうのも良くないと思うので、そこもしっかり押さえながら対策をとっていくことが大事であると思います。また市民の皆さんへの説明とか、何が問題なのかとか、出てきたことを丁寧にお聞きしながら、取り組んでいきたいと思います。

2点目の尼崎市のグリーンニューディールについてですが、この4月から明石市でも組織が改編されて、従前の環境に取り組んでいた部署と経済・産業に取り組んでいた部署で環境産業局という局が立ち上げられたと思います。昔は環境を優先すると経済が落ち込む、あるいは経済を頑張ると公害のことが問題となって経済成長は環境ダメージだった。そうではなくて、今の時代はまさにGX(グリーントランスフォーメーション)がそうなんですけれども、環境に取り組んでいくことで経済も良くなって、またしっかりと環境対策をやっていくことができる。このグリーントランスフォーメーション自体が環境と経済の好循環を生んでやっていく。これはもう脱炭素、カーボンニュートラルだけではなくて、例えばサーキュラーエコノミー、資源循環であるとか、世界的にもいろんな観点での動きがあるんですけれども、尼崎市のときにもこの時代を先取りした観点で取り組みをやっておりましたので、そこでやってきた経験とかノウハウとかが今回生かせるんじゃないかなと思っております。尼崎市でも当時、経済環境局という局をつくられて、もともと産業と環境が別々だったものを合体させて、今私が申し上げたような経済と環境の好循環をつくるということで、前の稲村市長が取り組んでおられたので、その取り組みとか、あるいはそこでどんな成果が得られたのかも含めてですね、明石市にも紹介しながら取り組んでいきたいと思います。

記者

明石市が地球温暖化対策計画で結構高い目標を掲げておられると思うんですが、その辺りをどういうふうに見られていて、どう取り組んでいこうと思っておられるのかお聞かせください。

理事(総合政策担当)

それはまさに前職で直接いろいろとご支援させていただいた件でして、高い目標は非常に野心的といいますかすごく良いと思います。今は自治体が国の目標を超える目標を掲げて取り組んでおられます。実は今のところ順調にCO₂は削減されてきてはいるんですが、やはりまだ2030年のカーボンハーフとか2050年のカーボンニュートラルに向けては取り組みの半ばというところもありますので、明石市とかいろんな自治体からモデルを作っていくことで、それを他の自治体にも広げたり、あるいは他の自治体とも連携しながら取り組んでいくことが大事なところだと思っています。ぜひそういったことを、前職でいろんな近畿の自治体の首長さんともお話しさせていただいて取り組みをしてきましたので、明石市でもやっていきたいと思います。

記者

福嶋さんにお伺いしたいんですけれども、グリーンニューディールの理念は理解したんですが、尼崎市のグリーンニューディールの中で、具体的にご自身が手がけられた施策がありましたらお聞かせください。

理事(総合政策担当)

これは直接明石市に導入できるかどうかは状況を見させていただいてからの話になりますけれども、当時尼崎市の中にあった工場が立ち退きをして、その跡地にマンションを建てることになっておりまして、そのマンションを建てる時にゼロエネルギーですね、省エネの進んだマンションを建設されて、同時にそこの住民の皆さんにも省エネを呼びかけて、夏の暑い時とかにマンションに住んでいる方たちが皆さんクーラーを使ったら電気代がすごく上がってしまいますし、CO₂も排出されるんですけれども、特に暑い昼間に部屋のエアコンを切って近くのスーパーとか商店街に買い物に行けば、エアコンを切ったことがエネルギーのマネジメントシステムにつながっていて、この部屋はエアコンを切ったということが分かるようになっている。それでエコポイントみたいなポイントが付与される制度があって、そのポイントでスーパーで買い物ができますよという形で、環境に良いことをしてそれがポイントになって、それを使うことで経済も循環していく。そういう仕組みをJR塚口駅前のマンションでやっているんですけれども、それを発展させて今尼崎市では「あま咲コイン」という電子地域通貨をやっておられます。これは市民の皆さんが、環境の勉強会に来たよとか、環境に良いことやったよというとこの電子地域通貨がもらえる制度になっていて、これを商店街とかコンビニとかでも使えるので、市民の皆さんの行動の変容にもつながっています。そういったことがどこまで明石市でできるのかはこれからの話になってきますけれども、そういった事例とかもございますので、どんな事例が明石市に当てはまるのかなというところから考えていきたいと思います。

記者

そのグリーンニューディール政策は、福嶋さんが立ち上げに関わられたということですか。

理事(総合政策担当)

そうですね。当時の稲村市長がグリーンニューディール政策を、尼崎市でどんなことができるのかなと検討されていて、経済と環境の好循環をしたいというお考えがあって、具体的な取り組みはこれから考えようという状態だったので、そこで私も取り組みの立ち上げの時期に一緒にやらせていただきました。

記者

市長にお伺いしたいんですけれども、明石市ぐらいの市であれば、国から幹部職員を受け入れるということは珍しくないという理解でよろしいですか。

市長

はい。過去にも来ていただいておりまして、福嶋さんで10人目になります。平成29年度から厚生労働省や国土交通省、かつては教育長も文部科学省から来ていただきました。

記者

環境省からは初めての受け入れになるということですが、今回、環境省からの派遣を要望されたというのは、PFASの市民不安というところも背景にあると考えていいのでしょうか。

市長

その当時は1年前ですので、まだPFASが話題になってはいなかったのですが、私が市長に就任して、脱炭素、それから持続可能な地域づくり、地域産業の振興というのを、経済と環境を併せ持った形でさまざまな施策を推進していきたいなというときに、やはりそういったところに明るい方の専門的な力をお借りしたいということで、環境省にお願いに上がった次第ですけれども、現在はPFASの問題もありますので、環境省から来ていただいて本当に良かったなと思っております。

理事(総合政策担当)

厚生労働省から環境省に水質基準の所管が移りましたし。

市長

昨年の8月に環境省に人事交流としてですね、明石市からも人を出させていただきますので、環境省からもどなたか来ていただけませんかというお願いをさせていただきまして、来ていただけるということでしたので、今年の4月から職員1名を環境省の水・大気環境局に派遣をしております。

記者

福嶋さんに再度お聞きします。経歴に尼崎市のグリーンニューディールの庁内横断政策担当とありますが、その業務内容について教えていただけますか。

理事(総合政策担当)

私が実質プロジェクトリーダーのような形で、経済環境局や都市計画局、教育委員会等関係する各部署の皆さんに集まっていただいて、プロジェクトチームを作っていったという感じです。

記者

福嶋さんのご出身は京都市内ですか。

理事(総合政策担当)

京都市伏見区です。

その他の質疑

記者

一連の県政の問題なんですけれども、県内の自治体の首長からもいろいろな意見が飛び交っていて、事業への影響も多少は出ているという首長もおられるんですけれども、改めて市長は県政の混乱と言えるこの状況をどのように見ていらっしゃいますか。まずそこは率直なところをお伺いしたいのと、明石市の事業に遅滞を生じたりとか、旧市立図書館の跡地なんていうのは、まさしく齋藤知事にもお願いして県と二人三脚で今やっているところだと思うんですが、事業への影響の懸念みたいなところがないかお聞かせください。

市長

まず現在の問題ですけれども、県政の混乱というのは全ての人にとって望ましくないことだと思っておりますので、なるべく早く収まってほしい、問題解決してほしいと願っているところです。今現在、百条委員会や県で設置された第三者委員会の調査も進行中ですので、そのあたりの情報をしっかりお聞きしながら申し上げるべきことかなということで、今のところコメントとしてはそれぐらいしかお伝えできないというところです。

県とのやりとりの中で、県と市の仕事の中で停滞しているということは、現時点ではないというふうに担当から聞いております。ただ、先ほどおっしゃったように、旧図書館跡地の問題でありますとか、東外港でありますとか、県と一緒に連携させていただいて未来を創造していくような事業がございますので、それにおきましては今後支障が出ないようにということを願っているところです。

記者

今回の県の問題に関しては、公益通報者の保護というのも1つの課題として指摘されているところではあります。市長として、県の問題とは別に一般的な感覚で構わないんですけれど、公益通報者の保護に関してどのように考えておられるかということと、明石市では窓口はどのような形になっているのかというのも併せてお聞かせいただければと思います。

市長

公益通報者は当然保護されるべきだと思っております。ただ今回の県の場合は状況が全くわかりませんので、県のことに関してはちょっと言及しかねるところです。明石市の制度については総務局長から説明させていただきます。

総務局長

明石市でも公益通報の窓口を設置しておりまして、外部の2名の弁護士に直接通報できる制度がございます。通報者の保護につきましても、公益通報を行ったことによって不利益な取り扱いを受けた場合には、その内容について公益監察員に申し出や相談ができるという制度がございます。

記者

旧市立図書館跡地に関して以前に出してくださったスケジュールなんですが、県政がこういった状況になった後でも、このスケジュールはその通りに進んでいますか。

市長

取り組みとしてはスケジュール通りに進んでおります。8月に2回目の市民ワークショップを実施しますし、今パブリックコメントもさせていただいて、県ともしっかり連携しながら、現場レベルでは何の問題もなく進んでいると認識しております。

記者

現状としては、最終的な目標の2027年にかけての工事完了というのは今も着々と進んでいるということですか。

市長

今の段階ではそれに向けてスケジュール通りに進んでいます。

記者

先ほど公益通報の件で、県に関しては県の状況が全くわからないので言及できないということでしたけど、報道もされて記者会見もされていて、それで全くわからないというのはちょっと違和感があるんですが。

市長

報道でお聞きはしてますが、実際の手続きがどういうふうに進んでいるのかや事実がまだわからないので、軽々に自分のコメントを言う段階ではないというふうに思っています。

記者

とはいえですね、通常業務は確かに遅滞なく進んでいるんでしょうが、おそらく旧市立図書館跡地の問題での財源措置であるとか、当然県も来年度予算の編成に関わってくるような話もある中で、今県の幹部の皆さんも次々とおられなくなっているような、もうこれは混乱の極みにあると思うんですが、そんな中で自治体の首長さんの中からも、市長会で何か声明を出すとか何かを要求するということではなくて、みんなで意見を言い合おうよみたいなお声を聞いたりしています。今月市長会もあって意見交換とかをされるというふうに聞いているんですが、同じ政治家としてその辺りの所感はいかがですか。

市長

やはりそれは来年度予算を含めて、今後いろいろな検討も一緒にさせていただく新たな事案についても、これで停滞するようなことが起こらないように、市としても市長としてもしっかり注視はしていきたいと思っています。

記者

やはり今の状態は望ましくないというふうには思っていらっしゃるということですか。副知事も辞めて総務部長も休んでという状況は。

市長

それは毎日刻々とそういう情報が入ってきますので、その辺りについてはしっかり見極めながら、市としてのさまざまなことに影響が出ないようにと願っているところです。

記者

知事の会見はご覧になられていると思います。市長も同じように、こういった記者会見の場でお話しされることがあると思いますし、質問に対してもお答えいただくと思うんですけれども、やはり同じ言葉を繰り返して、イエスかノーかで答えるべき質問に対してお茶を濁すという場面が多少あったかなと感じるんですが、そういった回答というのは、もちろん明石市民も県民ですので、県民に対するそういった記者会見の場での説明責任ということで見ますと、その会見の様子はどういうふうに感じますか。

市長

本当の状況がわからない中で、軽々にお話しはできないんですけれど、私自身は報道関係の皆さんにはしっかり情報発信をするべきだと思って日々取り組んでいるところですので、私自身のこととしてしか言えずに申し訳ないんですけれども、私自身は今年度「対話」と「共創」のまちづくりというのを掲げて市政の運営を約束させていただいておりますし、報道の皆さんともしっかり「対話」と「共創」をさせていただきたいと思っておりますので、改めて気を引き締めて、冷静な気配り目配りを心がけたいと思っていますし、自分が発する言葉というのは大きな影響があるということを肝に銘じて、日々市長として取り組んでいきたいというふうに思っています。

記者

県民の皆さんが不安になっているところというのは、やはり同じような内容を繰り返す知事の姿勢にもあると思いますが、そこを知事にこうしてほしいとかそういったことはないでしょうか。

市長

知事は知事のお考えがあって発言なさっているのだと思いますので、そこは注視させていただきたいです。全体のさまざまなことがはっきりした段階でどうだったかっていうことは言えるんじゃないかと思っています。

記者

知事のことはまだ分からないこともあるし、あくまで違う政治家の話ということなんですが、一般論として、例えば明石市で市長のお立場で同じようなことがあった場合にですね、職員から、市長からパワハラを受けているとかこんなおねだりがあってとかの情報提供が何らかの形で出てきた時に、市長だったらどうされますか。知事は事実確認を第三者に委ねず、嘘八百と言って処分をしましたが、市長だったらどうされますか。

市長

私自身はパワハラは言うまでもなく、全ての場合においてあらゆるハラスメントや差別は許されないと思っております。明石市はどこよりもしっかりそこを追求して、安全安心なまちづくり、またそういう組織ですね、そこを私自身は目指しています。

記者

少なくともああいう形はとらないということですか。嘘八百だと言って処分を出すようなことはない。ちゃんとパワハラの窓口を通じて対応をされると。明石市で起きた場合の話としてですが。

市長

いろいろな状況というか条件があると思いますので、一概にここでは言えないんじゃないかなと思います。百条委員会が終わって第三者委員会の調査も終わって、全てがわかった時点で、私だったらこう判断するなということをお答えできると思いますけど、今の途中経過で事実が何かわからない状態の中では、私ならこうするとかしないとかというのは今は言えないと思っています。

記者

本来でしたら、百条委員会に委ねる前にご本人がまず全部しっかり説明されていれば、そもそも百条委員会になっていないと思うんですが、その辺りいかがですか。結局、百条委員会という強制力を持った調査に頼らないといけないという状況を。

市長

第三者委員会を立ち上げておられますので、まずはしっかり第三者委員会で調査されるべきだと思います。百条委員会というのは、そこでも明らかにならなかったことがあれば、百条委員会で明らかにするという性格のものかなと私自身は認識しています。

総務局長

特別職によるハラスメントを想定してお話ししますと、明石市ではハラスメント防止委員会という会議体を持っていますので、そういったケースが発生した場合はその委員会で調査、対応をさせていただく仕組みがございます。

記者

知事に直近でお会いになられたり連絡を取られたのはいつ頃ですか。

市長

6月30日に全国高校野球選手権兵庫大会の開会式が明石トーカロ球場でありまして、その開会式に知事も出ておられたのでその時にお会いしました。ただ私が立っているところに後から知事が来られましたし、開会式の式場ですので今回のことをお話しはさせてもらってません。7月は一度もお会いしていないので、この6月30日が最後になります。

記者

それは予定が流れたりとかではなくですか。

市長

それはないですね。もともとお会いする予定はありませんでした。

記者

市長に就任されてから何回かこちらに齋藤知事が来られたと思うんですけど、特に何かほしいなとかはありませんでしたか。

市長

それはないです。知事が明石市に来られたのは明石公園だけで、市役所には一度も来られたことはなくて、明石公園でご一緒させていただいて公園内を視察させてもらいました。陸上競技場と旧市立図書館跡地を回っていって、ここの木が伐採されたんですよとかいうお話しをさせてもらったんですが、ハラスメント的なことは全くなかったですし、職員さんに厳しいことを言われることもなかったですし、本当に穏やかに和やかにお話しをさせていただきました。

記者

知事はジャージに着替えられていましたね。

市長

子どもたちと楽しく400メートルを走ってらっしゃいましたし、いろんな方からもご要望みたいなものも聞かれてましたけど、すごく穏やかにお話しされていました。

記者

前回の知事選の時とか、告発文の中には三木市役所の幹部の方が恫喝されたということもあるんですけれども。

市長

私はその時は市長でもなかったですし、全く選挙にも関わっていなかったので。

記者

後で聞かれたりとかは。

市長

ないですね。

記者

同じ政治家としてなんですけど、これまでの報道とか知事の記者会見を見聞きされてて、出処進退についてはどういうふうに考えておられますか。

市長

何度も申し上げている通り、私だったらこうするなというのはありますけれど、やっぱり全部がわからないと、これはなかなか無責任な発言ってできなくて、それこそ今皆さんの前で発した言葉によっていろんな問題も起こりますし、やっぱり市長が発する言葉というのはすごく重いと思っていますので、そういう意味で軽々にこうした方がいいっていうのは、今の段階では言えないっていうのが私の思いです。事実の全容がわかって初めて意見も言いますし、コメントも出せると思っていますので、そこの全容がなかなか、日々報道で出てくる情報もどんどん違ってきてますし。

記者

市長会はあるんですよね。そこでご意見されたりとかは。

市長

どういう場なのか、皆さんがどういうご意見を言われるのかわからないので、今のところ何とも言えない状況です。

記者

事実解明という点では、百条委員会とか第三者委員会に期待するところは大きいという感じでしょうか。

市長

そうですね。まずは第三者委員会でなぜこういうことが起こったのかということも含めて明らかにしてもらうのが大事だと思っています。

記者

どこまで証言が出てくるのかというのも大事になってくるのかなとは思うんですけど、その辺りについては何かご意見はありますか。

市長

何が事実かということをしっかり見極めていく必要があるかなと思っています。

記者

県議会の対応なんかを見られてて、以前にこちらで百条委員会があった時に市議会議員でいらっしゃったんで、どういうふうに議会としてやった方がいいんじゃないかというのはありますか。

市長

県議会の皆さんが今の状況を見て決めていかれるところだと思いますので、明石市がこうだったから県もこうというわけではないと思います。

記者

先ほど私ならこうしたいという思いもあるけどとおっしゃってましたが。

市長

事実が分かればですよ。私自身はトップのパワハラというのはあってはならないと思っていますし、そういうことがない組織づくりっていうのにすごく気を付けていますし、職員に対してもこの1年口に出す言葉っていうのはすごく気を付けて話しているつもりです。

記者

市長としては、齋藤県政とか齋藤知事について、この一連の問題の前まででも結構ですけど、どういう評価とかどういう思いを持っていらっしゃいますか。

市長

市長になってからさまざまなことがありましたけど、今一緒に旧市立図書館跡地の問題や東外港についてとかをやらせていただいて、知事からも一緒に未来志向でやっていきましょうということを言っていただけて、すごく話しやすい状況にはなっておりましたので、このまま進めばいいなと思っていたところです。

記者

そういう状況から今回みたいな問題が次々出てくるというのはどう受け止めていらっしゃいますか。驚きなのか、意外なのか、それともやっぱりなと思われるのか。

市長

その辺も何とも判断ができません。県政の混乱というのは、先ほども申し上げているように全ての県民にとって望ましくないことなので、そこはしっかり収めていただいて、県政を進めていただきたいという思いです。

記者

市長のスタンスとしては、第三者委員会とか百条委員会で今回の騒動全ての真偽を明らかにしてほしいということですか。

市長

コメントをするとすれば明らかになった時点でないとできないということです。

記者

本当のことがわからないというところがやはり大きいと思っていらっしゃる。

市長

県の中でどういったことがあったのかっていう情報は入ってきませんので、報道でしか知る術がないわけですから、今後第三者委員会や百条委員会でいろんなことが明らかになってくるんじゃないかなと思いますので、それを注視させていただきたいと思っています。

記者

その結果によって旧市立図書館跡地の対応であったりとかを考え直すことはないとは思うんですけれどもいかがですか。

市長

そういった日常的に進んでいる事業とか業務というのは、担当者レベルで進んでいますので、そこは問題なく進められるんじゃないかなと認識しています。

記者

東外港の話なんですが、これは変わりなく進められるということですか。

市長

そうだと思います。

記者

これも未来志向でやっていこうというのは、齋藤知事に直接お話しされた時にお聞きになったということですね。

市長

そうですね。明石公園でお会いした時に、東外港のこともよろしくお願いしますというやり取りの中で、未来志向でぜひ考えていきましょうとおっしゃられたと思います。

記者

市長が知事とお二人で、野球の開会式みたいに顔を合わせただけとかではなくて、陸上競技場の時のようにお話しをされた機会っていうのは就任されてから複数回ありましたか。

市長

その陸上競技場の時ぐらいですかね。それも二人ではなかったですけれど。

記者

なかなか知事って会えないという首長の声を聞くんですが。

市長

一対一で会おうとしたことはないので何とも言えませんが、例えば明石公園以外では明石青年会議所の65周年の記念式典で隣同士でしたけど、知事は直前に来られてご挨拶されてすぐ出られたので、挨拶をさせてもらって旧市立図書館跡地の方も順調に進んでいます、みたいな会話だけですので、それ以上のお話しをする機会というのはなかったですね。

記者

知事室へ足を運ばれて何か話をされたりとか、こちらへいらっしゃったりとか、そういう機会は今までなかったですか。

市長

知事室に行かせていただいたのは、市長に就任してすぐの市町懇話会の時にちょっと早めに行ってご挨拶をさせていただいたのと、盗聴騒ぎがあって昨年12月に謝罪をさせていただいた時のその2回くらいですかね。

記者

複数の首長からお聞きしているんですけれど、何かをやるという時に、先に記者会見とか報道発表とかで出て、対応する窓口を作らなきゃいけないんだけど、それがもう全然聞かされていなくて慌てて、というようなことが結構あったようなことを聞いたんですけど、そういったことっていうのはこの1年で特になかったですか。

市長

そうですね。市長になってまだ1年ですので、明確にそういうことを感じたことはないですね。

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