ホーム > 市政情報 > 広報 > 連載「明石のたからもの」 > 連載 明石のたからもの-4 ため池

ここから本文です。

更新日:2013年8月1日

連載 明石のたからもの-4 ため池

明石市内には、107か所の「ため池」があります。農業用水としてはもちろん、生き物の貴重な生息地、市民の憩いの場など、幅広い役割を担う地域の財産です。また、この貴重な水辺の環境を守るため、地域が力を合わせて、ため池を守り育てる取り組みも広がっています。

長谷池
写真 江井島中学校の北側にある上池(大久保町西島)。夏はハスがきれいな花を咲かせる 。

絶滅危惧種も息づく 自然の宝庫

明石のため池には絶滅危惧種オニバスなどの希少な生き物が、地域の皆さんに温かく見守られて、生息しています。

カイツブリのヒナ アンペライ ハッチョウトンボ ヒメタイコウチ
写真 左からカイツブリのヒナ、アンペライ(絶滅危惧種)、ハッチョウトンボ、ヒメタイコウチなどの希少な生き物たち

日本最大の水草、全国100か所のみ 絶滅危惧種「オニバス」

オニバス  オニバスの裏側
写真 「オニバス」は日本の水生植物の中で最大の2メートルの水草、全国で100か所のみに生息する絶滅危惧種。
市内では大久保町西島の大池や皿池など5~9か所で生育が確認されています。

8月25日開催 「オニバス観察会」に行こう

オニバスのほか、ため池にある水草や野鳥、魚などの生態について学べます。
主催する西島ため池協議会の西海喜明会長は「毎回大人気のオニバス観察会。12月23日にはレンコン掘り大会もやっています。最近は、ため池が危ない場所と思う子どもたちが増えているようで寂しいです。今後もこうしたイベントを続けることで、ため池を地域の財産としてみんなで守っていこうと思うきっかけになれば嬉しいですね。」と話してくれました。
日時/平成25年8月25日(日)午後1時~3時30分 場所/江井島コミセン 内容/オニバスの話と観察会 費用/無料 申し込み/直接会場へ ※雨天決行、車での来場はご遠慮ください お問い合わせ/農水産課(☎918-5017)

オニバス観察会
写真 大迫力のオニバスが目の前でも見られます

地域の財産 みんなで守ろう ~21のため池協議会が活動~

ため池や水路などを維持管理する水利組合と周辺に住む皆さんが設立した「ため池協議会」。現在、21ある協議会が、地域の皆さんや各種団体、ボランティアとも協力して、クリーンキャンペーンや水辺イベントなどさまざまな取り組みを展開しています。また、市も地域の財産を守るため、防災用の緊急放流施設を整備するなど、ため池を守る取り組みを進めています。

クリーンキャンペーン2  かいぼり

写真 毎年9月末~3月ごろに開催、100人以上が参加する「クリーンキャンペーン」。地域交流の場としても活用され、きれいなため池を地域住民や清掃ボランティアが一緒に守る取り組みも。今年のクリーンキャンペーンなどの予定はこちら(平成25年度クリーンキャンペーン予定表(PDF:27KB))

写真 水を抜いて溜まった土砂などを取り除き、設備の点検修理も行う「かいぼり」。農業者と漁業者が連携し、ため池の栄養分を水路を通じて海に届け豊かな海を再生する取り組みも進んでいます。
ため池表示板 緊急放流施設
写真 ため池の豆知識がギュッと詰まった案内板、明石高専生がデザインした「案内板」を平成26年3月までに17か所に設置します。  写真 台風やゲリラ豪雨などの大雨に強いため池を目指し、市では「緊急放流施設」を順次整備。大雨が降る前に事前放流することで、下流地域の浸水被害の軽減をはかります。

  

市内のため池には秘密がいっぱい

全国一ため池が多い都道府県は「兵庫県」ってご存知でしたか?その数なんと約4万3000か所、2位の広島県(約2万か所)の倍以上。そのうち107か所が明石市内にあるんです。
そんなため池の秘密、豆知識をご紹介します。

 江井島の皿池

中尾親水公園 

金ケ崎公園 

写真 農業用ため池で一番大きいのは、大久保町江井島にある皿池。甲子園球場の3倍以上の大きさ(満水面積10万7150平方㍍)です。ちなみに、この「皿池」という名前の池が、市内には7か所もあります。

写真 中尾親水公園(左・魚住町中尾)と金ケ崎公園(右・魚住町金ヶ崎)のそれぞれ中にある池。実はこれも新池と北浦池というため池なんです。

 

 二見西小

 オクワハン

香盤池 

写真 今池(二見町西二見)の隣に見える二見西小学校。役割を終えた農業用ため池を埋め立て、同校を含む市内16の小中学校、高校として活用されています。

写真 市の無形文化財、伝統神事オクワハンがある新池(魚住町清水)。農家の代表者や講親たちが清水神社に集まり、羽織袴姿で、桑の木製の小さな鍬と金色の御幣を持って水田地帯を回り、新池の弁天さんまで参り、稲作の無事と豊作を祈ります。

写真 高僧行基が亡くなった人を弔うために造ったといわれる香盤池(魚住町金ケ崎)。池の中に細長く盛り土された島があり、地元では「島の木は切ってはいけない」という言い伝えが残っています。 

関連ページ
いなみ野ため池ミュージアム(外部サイトへリンク)

 

Adobe Acrobat Readerのダウンロードページへ

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Acrobat Readerが必要です。Adobe Acrobat Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。

お問い合わせ

明石市政策局広報課

兵庫県明石市中崎1丁目5-1

電話番号:078-918-5001

ファックス:078-918-5101