ホーム > 市政情報 > 広報 > 連載「明石のたからもの」 > 連載 明石のたからもの-7 市の花「キク」
ここから本文です。
更新日:2013年11月1日
黄色や白、紫など色鮮やかな大輪が印象的な「キク」。市の花でもあり、開花時期となる秋には明石公園で展覧会が開かれるなど、市民の皆さんにもなじみのある花の一つではないでしょうか。
今回は、キクが市の花となったいきさつや今年の菊花展覧会について紹介します。
「キク」が市の花として定められたのは明石市誕生から50年の節目となった昭和44年。市の木「キンモクセイ」と共に、多数の候補の中から市民の皆さんの投票により選ばれたものを定めたものです。
▲昭和44年の市政だより(現在の「広報あかし」)から。市の花と市の木が公募で選定された。
市の花の候補に挙がったのは、カンナ、カーネーション、ガーベラ、キキョウ、キク、キンギョソウ、コスモス、サルビア、シラン、タチアオイ、ダリヤ、ハゲイトウ、パンジー、ボタン、マツバギク、ヤグルマギクの16種類。
市民の皆さんからの応募総数1084通のうち「キク」が850通で、2位以下のパンジー、ボタン、カーネーションを大きく引き離しての1位でした。キクは開花時期の秋には明石公園で展覧会が開かれるなど、一番郷土を意識させる花として人気があることから定められたものです。
ちなみに、市の木「キンモクセイ(写真下)」も同様に選定され、排気ガスなどに弱いことから、指標木として公害を監視するという意味で定められました。
昭和30~40年代に、社団法人日本植物友の会が提唱し、全国で市町花の選定が進められました。県内各市町でもさまざまな花が定められています。
現在一番多いのが「サクラ」で、西宮市・たつの市・朝来市・神河町・新温泉町・香美町の6市町。ちなみに「キク」は高砂市と播磨町を含め3市町です。
▲明石公園内が一段と華やかに(10月30日・写真左)。右写真は、大正15年に開催された第1回菊花展の様子
市の花である「キク」を楽しむことができる明石公園の菊花展覧会は、出品作品の高い評価とともに、大正15(1926)年から続く明石が誇る秋の恒例行事として多くの市民の皆さんに親しまれています。
同展覧会は、当時の明石農事試験場の技師が皇室の紋章であるキクの栽培に取り組み、かつて御料地だった明石公園で、その時代に珍しかった懸崖菊(けんがいぎく)を公園の正面入口などで展示したのが始まりといわれています。
展覧会では、大菊、懸崖菊、福助菊(ふくすけぎく)、盆栽菊など約300点1500鉢が一堂に並び、公園内の樹木の紅葉との美しいコントラストも楽しめます。
▲公園内の中央園路ではタコがお出迎え
開催期間/11月17日(日曜日)まで 場所/明石公園正面入口周辺ほか
‣市役所ロビーでも展示「大菊切花展」
厚物(あつもの)や管物(くだもの)などの大菊切花や鉢植えの福助菊など約100点を展示します。
開催期間/11月5日(火曜日)~9日(土曜日) 場所/市役所本庁舎2階ロビー
お問い合わせ