ホーム > 安全・安心 > 安全・安心(二つの事故を受けて) > 明石市民夏まつり事故 > 事故調査委員会(第3回)終了後の委員長記者会見 概要
ここから本文です。
更新日:2022年3月25日
[日時]
平成13年9月2日(日曜日)午後3時35分~午後4時
[場所]
明石市役所市議会棟 第1委員会室
[出席者]
委員長 原田 直郎、委員 室崎 益輝
Q ビデオは、それぞれどこから手に入れたのか?
A 調査委員会でホームページ等により呼びかけて、資料提供してもらったうちの一つである。
Q 警備会社の責任者とは、どういうやり取りがあったのか?
A 警備を請け負った始めのいきさつから、事故が起こる当日の状況まで、全てを含めて聞いた。
Q 聞いた中で、市との説明の違いというものはあったか?
A 特段のことはない。同じような話であったと思う。
Q 委員から警備会社の責任者に、重要な事項として質問したのは、どういう内容か?
A 計画・準備段階の話であり、警備の委託を受けた会社として、どんな風に警備の計画に取り組んだのかということだ。
Q 委員からの質問に、納得がいく回答はあったか?
A 納得がいくというよりも、全体の印象として、計画そのものに物足りなさを感じた。
Q 具体的には、どのあたりに物足りなさを感じたか?
A 警備計画が、適切な内容であったのかどうかということである。
ああいう事故が起きたということは、警備計画そのものに大きな問題があるのではないかという想定の元に質問をしている。
責任問題にかかわる部分を含むかもしれないが、十分カウントダウンの教訓というものをしっかりつかんでいれば、ああいう計画にならなかったのではないかという感触は持った。
Q 明石警察署なり、県警から事情を聞く機会といったことは、今後あるのか?
A 事情を直接聞くといったことが、出来るかどうかはわからないが、警察関係に、できるだけ早くコンタクトをとりたいと思っている。
Q 遺族の方の話では、調査委員会に対して、信頼感がある一方、不安感も持っている。警察にどこまで踏み込むことが出来るのかということと、委員会が公開されていないということである。そのあたりは、どう考えるか?
A 遺族の方との信頼関係の話は、我々が誠意を持って真実を明らかにしようとする努力を、わかってもらうしかないと思う。
警察との関係は、我々は、警察の意見を聞かなければならないし、資料の提供もしてもらわなければならないと思っており、それがないと真実を明らかにするのに、支障があると思う。
しかし、それを出すか出さないかは、警察側の問題であり、我々には、捜査権というものがないので、警察の自浄能力にかかっていると思う。
公開の問題については、どれだけ真実に迫るかというのが、我々の仕事であり、特に捜査権や調査権がないときは、出てきてもらった人の嘘のない証言だけが頼りである。
真実というのは、あなたの言ったことに対して、誰にも知らさないし、罪に問われることもないから、今後の事故予防のために真実を話して欲しいと言うしかない。
真実を話してもらう環境というのは、その場で話したことが、一切守られるということであり、それを公開の場で行うとなると、みな嘘をつく、或いは忘れましたという答弁が繰り返されるだけで、決してそれは真実に迫ることにはならないと思うので、理解をしてもらいたい。
公開というものは、適切な時期に、公表できるものは公表していくということで、真実に迫るということを前提におきながら、いかに公開し、公表していくかという考え方で、貫いていかなければならないと思う。
一般に何でも公開の方がよいと思われているかもしれないが、それは、それぞれの委員会の性格によるものであり、遺族の方にもわかってほしいと思う。
お問い合わせ