ホーム > 安全・安心 > 安全・安心(二つの事故を受けて) > 明石市民夏まつり事故 > 事故調査委員会(第5回)終了後の委員長記者会見 概要
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更新日:2022年3月25日
[日時]
平成13年9月30日(日曜日)午後3時15分~午後3時45分
[場所]
明石市役所303応接室
[出席者]
原田 直郎・委員長、河田惠昭・副委員長、岡田光正・委員
Q 警察から受けた資料というのは、花火大会の警備計画書とカウントダウンの警備計画書と新聞記事ということを聞いているが、新聞記事というのはどういう内容のものか。
A 暴走族の問題が記載されている記事である。
Q 質問状を警察に出すということは、今出てきているものでは足りないということか。
A 足りないと言うよりも、事前準備がどうだったのかということを解析するのには足りないということだ。警備計画書だけでは、窺いしれない。
私どもは、既に市側の担当者の話も聞いているし、警備会社からの話も聞いており、事前準備がどうだったのかということは、私どもの頭の中に入っているが、それだけでは足りない。警察はどうであったかということを、いろいろ照らし合わせて考えていきたいということだ。
Q 質問事項の中に、警察のまつり当日の動きというのがないように思われるが、それは必要ないと考えているのか。
A そうではなくて、今言ったことは、前から言っているように、事前準備がどうであったのか、少し物足りないところがあったのではないかと言ったが、事前の準備がどうだったのかということが知りたい。当日はそれから後である。
Q 遺族の方は、110番通報を何度もしたのに動かなかった警察を、しきりに問題にしているのだが。
A 当日の状況も私どもは軽いと思っているわけではない。だけど、私どもが今突き詰めていっているのは、事前の関係である。事前の準備が全部万全であるということならば、次に進もうということで、今はその確認を行っているところである。
Q 今回の質問は、文書での回答を要求するのか。
A 質問は書面で行うので、おそらく書面で答えが出てくるのではないか。あるいは、警察が直接人を出すということであれば、そうなるかもしれない。
Q 今まで、市役所と警備会社からは直接話を聞いているが、警察には文書で質問だけでは、手ぬるいのではないかと思うが、なぜそういう加減をしているのか。
A 手ぬるいということではないと思う。その回答が次回までに返ってくると思うが、それを見てからということになるのではないか。
Q まだ事前の準備についての調べをしているということで、結論であるとか、事故調査委員会の回数というのは、この先増えていきそうか。
A 今後10月は2回決めているが、それで終わりになるかどうか分からない。そういつまでもというわけにはいかないので、できるかぎり速やかに結論を出したいとは思っている。
作業を進めていくと、こういうことが聞きたかった、ここをもう少しといったことが、出てくるかもしれない。
私どもがヒアリングをした中で、遺族の方が疑問を持っておられることがあるので、何らかの形で答えなければならないと思っている。
私たちの委員会はここまでしかやりませんではなくて、そういう疑問にもできるだけ答えようと考えている。
時間のリミットは設けているが、この調査報告書のインパクトは非常に大きいと思うので、十全を期して行っていきたいと思っている。
Q 歩道橋の上での解析は、どのような内容か。
A 今日問題にしたのは、歩道橋の上に何人いたのかというようなことである。
それに基づいて、事故に至った発生の原因、経過をできるだけ明らかにしたいということだが、その前提として、歩道橋にどれだけの人数が、どのような密度で群集していたか、一様ではないし、南は混雑し、駅に近い方はそれほどでもなかったという状況もある。
Q 人数なり、密度というのはどうであったか。
A 事故発生時の歩道橋全体の状況を、4種類の方法で試算、推計した結果、ざっと6千数百名という数字が出てくる。異なった方法で行った結果が、6千プラスアルファということになったので、6千人から6千5百人の間であろうと思われる。
Q 4種類の方法というのは、分かりやすくいうとどういう方法か。
A 1つは、流入した人数から流出した人数を引くと橋の上に何人残っているかが分かる。
もう1つは、橋を3~4の部分に分けて、それぞれ密度が違う。一番低い所は駅に近いところで、一番混んだ所は事故が起こったところであるが、その間は段階的に変化するという仮定の基に計算ができる。
Q 密度は、試算で出てきたのか。
A 試算では、駅に近い所は1平方メートル当たり5人ぐらい、一番混んだ所は1平方メートル当たり11人~13人ぐらいになるという仮定で計算している。
Q 1平方メートル当たり11人~13人というと、専門的に言うとどういう状態になるのか。
A ほとんど足や体が宙に浮くような状態である。自分では支えられず、どちらかから圧力が来れば、全く抵抗できないで倒れてしまうという状態である。
Q 遺族の方や負傷者からの聴き取りを基に、そういう数字が出てきたのか。
A それもあるし、今日の時点までに知り得た情報は全部参考にしている。
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