ホーム > 安全・安心 > 安全・安心(二つの事故を受けて) > 明石市民夏まつり事故 > 事故調査委員会(第6回)終了後の委員長記者会見 概要
ここから本文です。
更新日:2022年3月25日
[日時]
平成13年10月21日(日曜日) 午後2時00分~午後2時30分
[場所]
明石市役所303応接室
[出席者]
委員長 原田 直郎、委員 石井曻
Q 明石署の雑踏警備の担当者、責任者の委員会への出席要請ということであるが、出席要請するに至る議論の流れを聞きたい。回答書の内容は、評価できるものだったのか。
A 回答書の前書きにもあったが、捜査中であるので警察の我々に対する対応も難しいと思う。そのへんの理解はできている。
前からも言っているように直接話を聴きたいと思っていたので、その流れのなかにあったということだ。できるだけいろいろな方面の資料を集めてまとめていきたいと思っており、その中の一環として話を聴いてみたいと思っている。
Q 警察の出席要請は、次回の委員会にということか。
A もちろん、可能であれば。
Q カウントダウンイベントの関係で、「歩道橋が混雑していたことを認識していた。」という回答が返ってきているとのことだが、どの程度の混雑であるかは明記してあるのか。また、どの程度の混雑か判断できるのか。
A (混乱の程度については)書かれていない。別の資料を集めなければならない。
Q カウントダウンイベントについて警察に質問しているが、見物客とか市民から話は聴いているのか。
A 資料はある。警察以外からも混乱については捕捉している。
Q 元請け警備会社の責任者はカウントダウンイベントでも歩道橋の所で警備をしていたとなっているが、その状況について話を聴いたのか。
A 聴いている。それに、別途に資料は集めている。
考え方としては、カウントダウンイベントは混乱があったとしても、それはそれで、今度の歩道橋の混乱だけで十分であるのでカウントダウンイベントのことはもう良いのではないかという考え方もあり得る。 また、別の考え方として、前にそういう混乱があったとしたら、今度の計画にも大いに斟酌する理由に当たるから、きっちりとつかんでおきたいという考え方の両方がある。我々は、どちらででも判断できるような準備をしているところだ。
Q 結論をだすまでに今後どのような調査が必要なのか。
A 今回の事故に関係しているのは、主催者側、警備会社側と警察側で、それぞれに対する事情聴取、資料調査を続けてきたが、今までの作業で、主催者側、警備会社側の対応は聴いた。警察側の対応を今聴いている最中であるが、次回の委員会ぐらいで準備段階を含めて大体のところがでてくるのではないかと思う。そうすれば、予見可能性があったのか、危険回避の可能性があったのか、の判断の方に入っていける。
Q 過失についても、委員会で結論をだそうとしているのか。予見可能性と危機回避可能性についても、委員会でできるだけ調べて結論をだす方向で進めていると考えてよいのか。
A 事故調査をする以上は、その辺りに触れざるを得ない。ただ、我々は捜査官ではなく、犯人探しをする役目はない。犯人探しは個人責任に突き当たるが、そこまでの作業は我々の任務ではないと思う。
しかし、花火大会が計画され実行されて、あれだけの事故が起り、死傷者がでたということは、事故を招く原因、過失はあるのではないかという考えがあるので、その限りでは予見可能性はあったのか、危険回避の可能性はあったのか、それに伴う義務があったのかなどについては、触れていくことになろうかと考えている。
Q 救急体制に不備があったと考えられるか。
A 事前協議については、一部はされているが通常の体制で行けるであろうという認識であったようだ。そういうことでは、もう少しきっちりとした体制を組まなければいけないということになるだろう。
Q 具体的に、どういうことが体制の不備であったと考えるか。
A 簡潔に言えば、協議ができていないということだ。(明石市のような)中都市においては、(イベント開催で)関係機関と十分に協議されている所は、全国的にみてもほとんどないと思う。
そのことが問題になるかどうかだが、結果論からすると問題にせざるを得ない。協議ができておれば、対応策が自然につくられていくことになる。
Q モデルケースにもなりうると考えるか。
A そういう風な形のマニュアル的なものを委員会でだしていきたいとは思っている。
Q 事前協議のほかに、不備だと思うところはあるか。
A あると思うが、もう少し客観的な意見と確認しないといけない。結果的には事前協議が一番大事だと思う。
Q 消防からの聴取は、今回で十分ということで、終わりになるのか。
A 事故調査委員会そのものでは十分には聴けていないが、別の委員会もやっており、そちらでも調査を行い、事故調査委員会に還元する形態をとる。
消防職員に来ていただいたのは、各委員が日本の消防・救急体制に対する認識を共有することにも大きな意味がある。この辺りも認識して報告書を作成しなければならい。
Q 10月中に結論をだすのは難しいのか。次回の委員会が最終になる可能性はまだあるのか。
A なかなか難しいかもしれない。今日の委員会でも、時間が足りなくなってきたという話が出た。11月にずれ込む可能性がでてきたと思うが、具体的な日程は決めていない。第7回の委員会を10月30日9時30分から開催するが、その時に具体の日程を決めることになるであろう。
Q 前回、年内にはまとめたいと言っていたがどうなるのか。
A そのようにと思っている。
お問い合わせ