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更新日:2022年3月25日

事故調査委員会(第10回)終了後の委員長記者会見 概要

事故調査委員会(第10回)終了後の委員長記者会見 概要

日程等

[日時]

平成13年11月27日(火曜日) 13時15分~13時35分

[場所]

明石市役所303応接室

[出席者]

委員長 原田 直郎、委員 小越 芳保

記者会見 概要

  • 暑い夏から始めた作業で、いつの間にか秋を通り越して冬に入ってしまった。今日は10回目の委員会になったが前回に申し上げたのと同じ状況で、今、報告書の作成に一生懸命になっている。それぞれが持ち寄ってきた原案について、間違いがあってはいけないので質疑を凝らしながら作業を進めているところである。
    例えば今回の事故が発生したのは8時40分ごろと、一般的には言われているが、いつ何分まではっきりと言えないまでも、およそ何分ごろというのもはっきりさせなければならないので、その辺の作業も進めている。こちらで持っている資料を見ると、どうも8時40分よりも少し後、少なくとも8時45分以降ではなかったかというような議論もでて、なお確認のためにはもう少し時間をかけたいなど、非常に細かい議論になっている。

Q 8時45分まで事故が発生していなかったと言える理由は何か。

A テレビから録画したニュースの(歩道橋を映した)映像や時刻を見ると8時40分ではなく、45分は超えているのではないかという気がするので申し上げた。なお、さらに正確を期すための詰めもしたい。かなりはっきりした証拠があるわけではなく推測である。

Q これまではそういう見方をしていなかったのだが、今回の議論で(言われているより)もう少し後であったと認識したということか。それとも以前から認識していたのか。

A 皆さんと同じように8時40分「ごろ」だとは認識はしていたが、報告書を書く上でいつ何分ごろと書かなければならないので、その時刻の認定も必要であるので作業を進めている。ただ、いつ何分という断定はできない。8時55分に最初のけが人が救護所に収容されているので、それよりも前となる。今の段階では、それだけの幅がある。
警察発表は40分だったと思うが、40分と確認できるのはマスコミ報道だけである。

Q ビデオの映像は、一般の方が撮られたビデオをニュースで流していたもので、映像の下に時間が入っているものか。

A 事故の前で、皆さんが(歩道橋の南端の方では)朝霧駅の方に向かって立っている映像で、時刻が入っている。

Q ビデオを撮った一般の方に、ビデオの表示時間が間違っていないか確認したのか。

A ビデオに映っている花火の種類によって時間の補正を行った。

Q 花火が上がった時刻でビデオの時刻を補正しているとのことだが、それは信頼できるのか。

A 別のビデオでは8時31分で花火は終わっている。予定では8時30分で花火が終わるとなっていたが、実際には31分に終わっている。それから逆算していくと先ほどのような話になる。

Q 今日は事故発生時刻の認定でかなりの時間を費やしたのか、それとも同じような事実認定で微妙な点で食い違いがあって時間がかかったのか。

A 事故の発生時刻だ。お互いの意見の食い違っているところは、今のところない。項目立てについての議論も行っていた。

Q 項目については大体まとまったのか。また、ある程度の項目立てがあって、それを土台に順序を変えて行くといった作業をしているのか。

A 項目については、まだまとまっていない。目次を初めに作っておいて、入れ替えていくというのではない。事実認定の流れのなかで、ここの段落はどのような項目を付ければよいのか、いろいろ考えながらやっている。

Q 項目の話が出てきたということは、ある程度草稿から仕上げの段階に入ってきたということか。

A 最終段階に入っていると思ってもらってよい。だから事実認定の一つとして、事故の発生時刻も作業の中で確認したいというのがでてきた。

Q 今後のスケジュールで12月22日が予定されているが、22日は報告書の提出という予定か。

A まだ、まとめている最中なのでどうなるか分からないが、そのようにしたいとは思っている。まだ。12月7日、15日とあるので、そのあたりになると目処がついてくるかもしれない。
各委員の持ち寄った原稿を積み上げているわけではないが、少なくとも100ページは超え、資料も加えるとかなりの量になると思う。

Q 議論を大きく分けると、世紀越えイベントの事実認定をどうするか、事前協議がどうであったかという事実認定をどうするか、当日どんな動きであったかという事実認定をどうするか、の3つになると思うが、その中で先にやろうといった優先順位は付けているのか。

A 優先順位というよりも時系列を追った事実の流れ、それに従って考えるだけだ。

Q そこで問題になっているのは、事故発生時刻のほかに何があるのか。

A 朝霧歩道橋の存在そのものが大きなウェートを占めるのではないか。そもそもボトルネック、先細りになっている。歩道橋幅は6mであるが、付いている階段の幅は半分の3mであるから、放っておいたら自然に人間は滞留する。そこに何の規制もなしに流し込んでいったらどうなるかは、通常人の認識をもってしたら十分に考えられることだ。だから事前準備が大事ではなかったかと考えている。

Q 報告書は、事実認定と問題点の指摘、それと提言部分があるかと思うが、委員会としてこれだけは再発防止のために提言したいというものを2、3あげて欲しい。

A そこまでは、手が回っていない。専門の委員もいろいろと考えていると思うが、そこまで作業はいっていない。今は、事故の原因を探るところまでだ。

Q 予見可能性の有無と結果回避の可能性についての話はまとまったのか。

A まとまっていない。今、積み重ねて、どのように判断するかやっている最中である。

Q 先日、遺族が来られて、今日の委員会で(回答について)話し合われるのではないかと言っていたが。遺族からの申し入れ書に対する回答についてはどうか。

A 先日も申し上げたが、決して後回しにしたり、ないがしろにしているわけではないが、今も申し上げているように細かい議論、激しい議論をやっている最中なので、もうしばらく待っていただかないと作業的に無理ということだ。

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