ホーム > 安全・安心 > 安全・安心(二つの事故を受けて) > 明石市民夏まつり事故 > 事故調査委員会(第7回)終了後の委員長記者会見 概要
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更新日:2022年3月25日
[日時]
平成13年10月30日(火曜日) 12時35分~12時55分
[場所]
明石市役所303応接室
[出席者]
委員長 原田 直郎、委員 小越 芳保
Q 11月27日の委員会を最終と考えているのか。
A そのようにしたいとは思っている。前から申し上げているように、寒くならないうちにと考えている。
Q 報告が実際にまとまる時期としては、11月27日の委員会が最後になると、それから1か月後ぐらいに報告書としてでるのか、それとも27日に出るのか。
A (報告書のできあがりは、)27日では無理だろう。うまくいって27日に、こういう方向でやろう、ということでまとまるということだ。
報告書という整った形にするにもそれなりの時間がかかる。そのことも考慮して作業を進めないといけないが、まだまだいつになったらどうかという訳にはいかない。
Q その最終段階も含めて、年内をめざすということか。
A できたらそうしたい。
Q 報告書の形態とか項目については検討しているのか。
A 今日も委員の間で議論があった。最終的にどうなるか分からないが、報告書の内訳を大雑把に分けると、第1部は事故原因の調査とそれに伴う結論、第2部は今後このような事故が二度と起らないように向けての提言、の二本立てになろうと思う。
Q 報告書のボリュームは、どの程度になるのか。
A ボリュームは書いてみないと分からない。航空事故調査委員会の報告書や鉄道事故の報告書など1冊の本のようになっているものもあれば、量的にはたいしたことのないものもある。
Q 警察が出席できないということについて、委員はどのような感想を持っているのか。
A 「鋭意捜査中である。」ということに尽きるのではないか。警察サイドにも捜索が入っている。被疑者扱いということになっていると思うから、「言いたくない。」ということに対しては強要できない。捜査中という壁があるので仕方ない面もあるが、胸襟を開いて協力してくれないかと思うところもある。
刑事事件として捜査中ということになると、それなりの制約があるということを理解しながら進めなければならない。警察からの出席がないということで作業が止まることはない。
Q 具体的に警察からどういう情報を得たかったのか。
A その時に担当者が、どういう気持ちで、どのように動いたか、ということだ。このようなことは、文書(回答)では分かりにくい。
カウントダウンイベントの時に混雑があったと回答をいただいているが、その混雑がどの程度であったかを聴きたい。その時に橋上に居た人で、「九死に一生を得た。」と表現する人もいるので、現実にどうであったかということ。それと今回の花火大会の事前準備の状態はどうであったのか。協議したと返事は返ってきているが、どのような内容で協議したのかということを聴きたかった。
Q 事前準備段階のことについては、ニシカンと市の方から話を聴かれているが、今後はそのことを中心にして考えるということか。
A 事前準備については(警察に文書)で質問をだしたが、「協議をした。」とだけで内容の回答はなかった。我々は、主催者側と警備会社側の話を聴くとともに、かなり詳細なデータがある。したがって、警察の応答がなくても認定はできると考えている。
事故原因もアメリカの航空事故調査のように免責権限を与えて隅々まで聴き取って、調査して原因を明らかにするというやり方もあるが、この事故調査委員会にはそのような権限がない。そういう意味で、我々の調査できた可能な範囲内では結論が出せるということで、理想を言えばもっと極めたいが、制度的に無理がある。どの程度の深さまで調べられているかとなると、制度的に可能な中ということになる。
Q 今日の委員会で予定されていた論点整理について、現時点で論点とは何を指しているのか。どこに論点が絞られているのか。
A 人身災害について、予見可能性があったのかどうか、それが主軸になる。
Q カウントダウンイベント時に混雑していて、警察がそのことを知っていたということをもってして、警察の方に(花火大会で)事故が起きる予見性があったと言えるのか。
A 混雑の程度にもよる。前に大混雑が起っていたのであれば、参加者も倍になっているので、今回はどうなるかということは言えると思う。
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