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更新日:2023年5月30日
『アメーバ赤痢』とは、単細胞の寄生虫(原虫)である「赤痢アメーバ」が、様々な臓器に感染することで引き起こされる感染症です。
ほとんど自覚症状のない例から、急性腹症(激しい腹痛)に該当する重症例まであります。
感染者の多くは発展途上国に集中していますが、国内でもオーラルまたはアナルセックスによる性行為による感染が増加傾向にあり、アメーバに汚染された水や食物を摂取することでも感染します。
通年
不定(2~4週間とされますが、数年に及ぶこともあります)
主に「下痢」、「粘血便」、「しぶり腹(便意があるのに便が出ない状態)」、「排便時の下腹部痛や不快感」などの症状があります。典型的な例ではイチゴゼリー状の粘血便がみられます。
アメーバは血液にのって腸以外の臓器に侵入することがあり、中でも肝臓に膿がたまることがあります。この場合、高熱、脇腹の痛み、肝臓のはれ、吐き気、嘔吐、全身倦怠感などの症状が現れます。
不特定の人と性行為をしないことや、性行為の際にコンドームを使用することが有効です。
また、アメーバ赤痢が流行している地域(衛生状態が悪い地域)では生野菜・刺身といった生食を避け、加熱調理したものを食べるようにし、生水や氷も口にしないようにしましょう。手洗いや適切な糞便処理も予防に繋がります。
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