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更新日:2023年7月5日
『風しん』は、風しんウイルスの感染によって生じる感染症です。
「飛沫感染」、「接触感染」でヒトからヒトへ感染します。一般的に「三日はしか」とよばれ、感染カは麻しん(はしか)ほど強くありませんが、風しんへの免疫がない集団において、1人の風しん患者から5~7人にうつす感染カがあります。
妊娠初期の妊婦が風しんに感染した場合、死産や流産の原因になることや、胎児に胎盤を経由して感染し、白内障、先天性心疾患、難聴などをもつ先天性風しん症候群の子どもが生まれることがあるため、注意が必要です。
春~初夏にかけて流行します。
2~3週間
軽い「発熱」と同時に「発疹」が出ます。発疹は、顔→胴体(腹・胸・背中)→手足の順に広がることが多く、薄い赤色で、かゆみはあまりありません。リンパ節の腫脹も耳の後ろ、後頭部、首などに出現します。子どもの場合、症状は軽くて発熱がない場合もあり、発熱、発疹は3日ほどで落ち着きます。
また、感染してもまったく症状が出ないで、免疫がつく「不顕性(ふけんせい)感染」も15~30%位と、比較的多いと言われています。
大人の方が症状が長引き、「関節痛」、「関節炎」が出ることもあります。
風しんはワクチンで予防可能な感染症です。
2回接種することで、1回接種で免疫が獲得できなかったり不十分であった場合を補うことができます。さらに、接種後年数がたって、免疫が低下してきた人に対しては、追加のワクチンを受けることで免疫を増強させる効果があります。
公費で受けることのできる定期接種として1歳児(第1期)と小学校入学前1年間(第2期)を対象として麻しん風しん混合ワクチン(MRワクチン)が実施されています。
また、定期接種を受ける機会がなかった世代(昭和37年4月2日~昭和54年4月1日生まれ)の男性を対象として、風しん第5期定期接種が実施されています。
妊婦が感染した場合には胎児に深刻な影響を与えます。妊娠前の段階で未接種・未罹患の場合はワクチンを接種しましょう。すでに妊娠中であればワクチン接種は受けられませんが、抗体価が基準値以下の同居家族には接種が推奨されています。
なお、明石市では、妊娠を希望する女性とその同居家族、妊婦の同居家族を対象に、風しん抗体検査や予防接種(抗体検査の結果、抗体価が基準値以下と判明した方のみ)の公費助成を行っています。
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