ホーム > 健康・福祉 > 健康・医療(保健所含む) > あかし感染症情報コーナー > 【5類/定点】伝染性紅斑(リンゴ病)
ここから本文です。
更新日:2023年5月30日
『伝染性紅斑』とは、「ヒトパルボウイルスB19」による感染症で、両頬と手足の紅斑(赤い発疹)を特徴とします。頬がリンゴのように赤くなることから、「リンゴ病」とも呼ばれています。
子どもに多い感染症ですが、子どもだけでなく大人が感染することもあります。特に注意が必要なのは、血液疾患のある方や、過去に感染したことのない妊婦です。妊娠中に初めて感染すると、お腹の赤ちゃんにも感染することがあり、重度だと胎児水腫(体に水がたまり、全身がむくんでしまう状態)による流産や死産へとつながってしまう危険性があります。
1月~7月
10日~20日
頬に「赤い発疹」が現れるのが特徴です。その数日後に腕やお尻に網状・レース状の「紅斑」が広がります。発疹のピークは3~4日目で、7~10日経つと次第に消えていきます。発疹が出る1週間ほど前に微熱や鼻水といった風邪症状が現れることがあり、実はこの時期が最も感染力が強く、発疹が出ている時期になると人にうつす力はありません。発疹が現れる前の感染力の強い時期に気づかず幼稚園や保育園で感染が広がることがあります。
また、一度感染すると終生免疫がつくため、二度目は感染しても症状が出ることはまれです。
ワクチンはありません。
発疹が出現する前の時期に感染力があるため、日頃からの基本的な感染対策(手洗い、マスク)が重要です。主に飛沫感染や接触感染で感染するため、妊婦や免疫機能の低下している方は、特に感染対策を徹底し、伝染性紅斑が流行している場所をできるだけ避けるように注意しましょう。
お問い合わせ