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更新日:2023年5月30日
『突発性発しん』は「ヒトヘルペスウイルス6型、7型」が原因の感染症です。生まれてしばらくの間、赤ちゃんは母親からもらった抗体を持っていますが、その抗体が消失するとともにこのウイルスに感染してしまいます。そのため、生後半年~1歳の乳児期に好発で、突発性発しんによる発熱が生まれて初めての熱、ということもよくあります。
治ったあとにもウイルスは唾液腺で増殖するため、この唾液のなかのウイルスによって周囲へ感染が広がると考えられています。
通年
平均10日
38度以上の「発熱」が3~4日続きます。解熱とともに丘状の「赤い発疹」が顔面・体幹に出現し、四肢へと広がります。発疹は数日で消失し、色素沈着も残さずに綺麗に治ります。
まれに、発熱初期に熱性けいれんや脳炎などの合併症を起こすこともありますが、一般的に予後は良好です。発熱・発疹以外の症状としては「下痢」や「リンパ節腫脹」を伴うことがあります。
ワクチンや特別な予防法はなく、対症療法を行います。
赤ちゃんにとって身近な家族の大部分がウイルスを持っているため、赤ちゃんの感染を防ぐのは難しいでしょう。初めての発熱の原因が突発性発しんであることが多いですが、発熱の原因が他の病気である可能性もあるため、注意しましょう。
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