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更新日:2023年5月30日
『劇症型溶血性レンサ球菌感染症』とは、「β溶血を示すレンサ球菌」による感染症です。
主な病原体はA群溶血性レンサ球菌で、咽頭炎の症状を引き起こしますが、まれに、血液や筋肉など、細胞が存在しない組織に侵入し、急激に症状が進行することがあります。
また、発病からの進行が急激かつ劇的で、発病後数十時間で軟部組織の壊死性炎症や多臓器不全、ショックを引き起こす重症感染症のひとつです。致死率は30~40%と高く、早期の治療開始が重要となります。
「人食いバクテリア」と呼ばれることもあります。
通年
不明
高熱や四肢の発赤・腫脹・激痛で発症し、数十時間以内に軟部組織壊死、多臓器不全、血液凝固異常、敗血症性ショックへと急激に進行します。
敗血症とは、感染症によって生命を脅かす臓器障害が引き起こされた状態のことで、これに急性循環不全を伴って細胞障害および代謝異常が重度となる状態を敗血症性ショックといいます。
感染経路が不明な場合も多くあります。創部からの感染を防ぐためには創部を清潔に保ち、発赤・腫脹・発熱等の感染の兆候があればただちに受診し、重症化を防ぎましょう。
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