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更新日:2023年5月30日
「A群溶血性レンサ球菌」の感染によって引き起こされる感染症です。
レンサ球菌は菌の感染部位によってさまざまな症状を引き起こします。よく見られる疾患としては咽頭炎や扁桃炎の他、膿痂疹(のうかしん/黄色いかさぶたを伴ったびらんができるほか、小水疱ができること)や蜂窩織炎(ほうかしきえん/原因菌が皮下に入り込むことによって起こる感染症の一つ)があげられます。
どの年代でも感染する可能性はありますが、小児に多くみられます。
まれに、ショック症状等、重篤な症状が出ることがあります(劇症型溶血性レンサ球菌感染症)。
1年を通じて発生しますが、特に春から初夏、秋から初冬にかけて流行します。
約2~5日
喉の粘膜へ感染して炎症を起こし、「咽頭炎」や「扁桃炎」となります。喉は赤く腫れ、点状の出血班・浸出物がみられ、飲み込むときに痛んだり、首のリンパ節が腫れることもあります。他には発熱、全身倦怠感、嘔吐といった風邪のような症状が出現します。
まれに「猩紅熱(しょうこうねつ)」といって、全身にかゆみを伴う赤い発疹や、舌に「いちご舌」と言われるぶつぶつが広がることがあります。
続発症として、肺炎や髄膜炎、リウマチ熱や急性糸球体腎炎を引き起こすこともあります。
感染経路は飛沫感染と接触感染です。患者との接触によって感染しますので、接触を避けることが重要です。
ワクチンはありませんが、日常の手洗いの励行など一般的な予防法も有効です。
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